自閉症について
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自閉症について

子どもは、言葉で表現する変わりに、行動や体の変化というかたちでこころの状態を表します。

 

 

 

 

それらが自閉症の特徴的な行動であるかどうかは、子どもの発達障害について詳しい児童精神科医の目で見なければ判断できません。

 

 

 

 

表情、視線の合い方、親や周りの人がなにかに注目させようとしたときそちらを見るか、話し方、遊び方、おもちゃの使い方などを観察します。

 

 

 

 

自閉症の場合、次のような行動が見られることがあります。

 

 

 

 

まず、自閉症の子どもは表情や視線の合い方が独特です。ものを正面から見ないで、視野の端でみることがあります。

 

 

 

 

わざわざおもちゃや本などを顔の横にもってきて見るのは、いかにも奇妙に思えますが、本人にしてみれば、このほうが見やすいのだそうです。

 

 

 

 

対面して話しかけても、視線が合わず、よそよそしい態度をとることもあります。

 

 

 

 

これは、わたしたちが言葉の通じない外国人と出会ったとき、意識的に目をそらしたり、質問されても聞こえないふりをしたりするのとよく似ています。

 

 

 

 

コミュニケーションの障害がある自閉症の子どもにとって、わたしたちとのコミュニケーションは「外国人」とのコミュニケーションのようにかんじられるにだと考えると、こうした行動も理解しやすくなります。

 

 

 

 

また、自閉症の子どもたちは「共同注視」が苦手です。共同注視とは、周囲の人が「あれ」とあるものを指さし、注意をそちらに向けさせれば、その方向を見ることです。

 

 

 

 

ところが、自閉症では注意を促しても、その方向を見ることができません。

 

 

 

 

話し方や会話の成り立ちも独特のものがあります。人から言われたことをオウム返しにしたり、疑問文で要求したりします。

 

 

 

 

自閉症の子どもは一人で遊ぶことを好みます。友達がかかわろうと近寄ってくると、友達を押しのけたり、嫌がったりします。

 

 

 

 

また、同年代の子どもが興味をもつようなおもちゃではあまり遊ばないことがあります。

 

 

 

 

おもちゃで遊んでも、通常の遊び方とは少し変わっています。たとえば、車のおもちゃで遊ぶ場合、車を走らせて遊ぶのではなく、タイヤのゴムの感触にこだわり、何度も指でまわしているなどの自己流の遊び方が特徴です。

 

 

 

 

自閉症の子どもの症状であまり一般の人に知られていないのが、自己刺激的行動と呼ばれるものです。

 

 

 

 

たとえば、、眼球を激しく指でつついたりします。指目現象といわれる症状です。わたしがかかわったこの中にも、あまりに激しくつつくので、成人してからついに眼球が破壊されて、摘出しなくてはならなくなった例があります。

 

 

 

 

手振り現象は、目の前で、手をひらひらさせ、前かがみの姿勢でぐるぐる回りながら奇声を発します。

 

 

 

 

つま先立ち歩きもよくみられます。人間は歩き始めの一週間か十日は、つま先立ちで歩いているそうですが、これが三歳になっても四歳になってもつづくのです。

 

 

 

 

以前はこれを自閉症のひとつの症状とはわからずに、生まれてくるときに外傷を受けたためだと考えられていたこともありました。

 

 

 

 

児童精神科を受診する前に整形外科で診察を受けて、アキレス腱を切断する手術を受けてきたという例もありました。

 

 

 

 

しかし、よく観察すると、かかとをつけている時間もあるので、足の機能がおかしいわけではありません。

 

 

 

 

これは診断には時間をかけないといけないというよい例です。そのときだけでつま先立ち歩きをしていると判断するのではなく、たとえば教室ではどうか、家庭ではどうか、戸外に出たときはどうか、という目で観察しなくてはなりません。

 

 

 

 

また、自閉症の子どもたちには、指耳現象という症状もよく見られます。耳を押さえる行動で、いやなことがあると、手のひらや指をつかって音を遮断するのです。

 

 

 

 

ときに自閉症の子どもたちは、赤ちゃんの泣き声と女性がだれかをしかっているときの音に敏感に反応します。

 

 

 

 

彼らは幼いころから、母親によくしかられてきたので、それを思い出すのかもしれません。

 

 

 

 

それだけでなく、自閉症の子どもたちは音に対して独特の反応を示します。たとえば、冷蔵庫がうなる音、エアコンの室外機のファンが回る音、いすがきしむ音、配水管に水が流れる音、遠くで車が走る音・・・・日常にはさまざまな音があふれています。

 

 

 

 

わたしたちは、こうした音が氾濫する部屋で人と会話をしても、人の声を選択的に聞き取り、スムーズに会話をすることができます。

 

 

 

 

しかし、自閉症の子どもはさまざまな音の氾濫のなかから、選択的に声を聞き分けることができず、いろいろな音が同時に耳に入ってくるような聞こえ方をしていると考えられています。

 

 

 

 

自閉症の子どもが指目現象や指耳現象といった自己刺激的行動をするのは、特定の刺激を繰り返し得ることによって、ほかの刺激を遮断しようとするためとも考えられています。

 

 

 

 

「自閉症だったわたしへ」という本の著者であるドナ・ウィリアムズは、買い物に行くときなど、ヘッドホンで好きな音楽を聴いて、ほかの音を遮断しなければ不安でしかたない、と書いています。

 

 

 

 

自閉症の子どもは、キラキラするものや光るものが大好きです。一般の子どもも好きですが、自閉症の子どもの場合はそれにこだわり、何歳になっても追い続けます。

 

 

 

 

歩けるようになってプールに行くと、水面ばかり見ていたり、海岸ではおそれずに海に入って行きます。

 

 

 

 

普通なら、波がドーンと迫ってくるとキャーッと歓声をあげながら戻ってくるものですが、自閉症の子どもにはキラキラ光る水面しか目に入っていないので、光を追いかけてどんどん沖のほうへ歩いて行ってしまいます。

 

 

 

 

また、自閉症の子どもは臭いにも敏感です。このように、感覚的な刺激に対するある種のこだわりがあるようです。

 

 

 

 

人に対しても感覚が敏感すぎるので、人との関係のとり方が苦手です。それは人との関係を遮断しないと生きていけないのではないか、とわたしには感じられるほどです。

 

 

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