発達障害と不登校
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発達障害と不登校

発達障害の子、担任・保護者の悩みとは?

 

 

 

 

LD(学習障害)、PDD(広汎性発達障害)、ADHD(注意欠陥・多動性障害)など発達障害のある子どもが、学校生活につまずき不登校になってしまうことがあります。

 

 

 

 

発達障害をめぐる、クラスの子ども、教師、保護者の困惑を考えます。

 

 

 

 

1.クラスでのトラブル

 

 

 

 

軽度発達障害の子どもは、一般に知的能力が高いと見なされ通常学級に在籍することが多く見られます。

 

 

 

 

しかし、知能検査を実施するとその子の中の知能特性のバランスが悪く、ある特性は年齢の標準をはるかに超えて高くても、別の特性は標準よりはるかに低いというばらつきが見られます。

 

 

 

 

これは「個人内差」と呼ばれます。たとえば、単純暗記力や一般知識を問う問題は高い得点でも、意味理解や状況判断力を問う問題では極端に低い結果になってしまうという具合です。

 

 

 

 

そのため、「言葉が達者で物知りだが、場をわきまえずに一方的に話したり、相手の気持ちを傷つけることを平気で言う」といった問題が生じます。

 

 

 

 

授業中離席したり、床に寝転んだりして授業妨害してしまうといった行動が見られることもあります。

 

 

 

 

発達障害の子どもは、これまで「わがまま」「しつけが不充分」「親が甘やかしている」などととらえられがちでした。

 

 

 

 

特別支援教育が始まることでこうした誤解や無理解は少しずつ減ってはきているのですが、子どもたちの間ではまだ理解が行き届かないことが少なくありません。

 

 

 

 

「なぜ、あの子だけが許されるのか」といった疑問、理解しにくい行動への違和感、授業妨害などへの非難、発達障害の子どもから一方的に暴力を受けるなどの被害・・・・・・などが積み重なり、発達障害の子どもへの敬遠、無視、からかい、いじめなどに展開する場合があるのです。

 

 

 

 

2.クラス担任としての悩み

 

 

 

 

クラス担任としてもさまざまな難しさと出会います。①離席・多動・教室からの飛び出しなど安全管理上の問題、②衝動的行動、他児へのちょっかい、暴力行為などの対人トラブル、③授業中のおしゃべり、不規則発言など、授業進行の妨げ、④パニック、⑤集団行動に参加ができない、⑥コミュニケーションがうまく成立せずこちらに意が通じにくい、⑦学習課題に取り組まない、などです。

 

 

 

 

加えて、保護者との関係に悩むことも少なくありません。

 

 

 

 

①わが子の障害に対して無理解である、②「個別的に見て欲しい」など無理な要求をする、などです。

 

 

 

 

特別支援教育が展開する中で、学習補助員の配置、巡回相談員からの助言、発達障害関係研修会への参加など、クラス担任へのさまざまな支援も行われるようにはなりましたが、発達障害のある個人をクラス集団の中で教育することに伴うさまざまな困難は簡単には解決しません。

 

 

 

 

これまで積み重ねてきた経験を活かすこともできず、健常児を中心とした集団と発達障害のある子どもを同時に指導する困難を常にかかえて教師の心はゆとりを失い、追い詰められていくことが少なからず生じてしまうのです。

 

 

 

 

3.保護者の悩みと不安

 

 

 

 

一方、発達障害の子どもの保護者の悩みも学年が上がるにつれて多くなっていくことでしょう。

 

 

 

 

①このまま学力がどんどん開いてしまうのではないか、②先生やクラスの子どもたちの理解が容易に得られない、③適切な療育機関や相談機関がない、④義務教育終了後の進路はどうしたらいいのか、などです。

 

 

 

 

子どもが学年が進むにつれて引き起こす問題の規模も大きくなり、少しずつ追い詰められた気持ちになってしまう場合もあります。

 

 

 

 

発達障害児にとっての学校生活とは?

 

 

 

 

発達障害のある子どもは、学校でわたしたちが体験することのない困難に出会っているのかもしれません。

 

 

 

 

子ども自身も困り果て、悩み、疲労してしまうことがあるのです。

 

 

 

 

1.発達障害の子どもにとっての学校環境

 

 

 

 

障害のない子どもにとっては刺激と変化に満ち、みんなといっしょで楽しい学校生活が、発達障害のある子どもにとってはまったく正反対の体験になっていることがあります。

 

 

 

 

たとえば、学校生活の持つ次のような要素です。

 

 

 

 

①刺激の多さ

 

 

 

 

学校は聴覚的、視覚的刺激に満ち溢れています。子どもたちの声、教師の声、器楽や合唱の音、人の動く姿、教室や廊下の掲示板・・・・・・。

 

 

 

 

発達障害の子どもの中にはこうした外部からの刺激を自分の中でうまくコントロールできないため、混乱状態になってしまう場合があります。

 

 

 

 

②変化の多さ

 

 

 

 

 

学校生活では行動の切り替えがたくさん求められます。休み時間と授業の気持ちの切り替え、教科ごとの教材(教科書・ノートなど)や授業形態や、思考様式の切り替え、授業内での「読む」「書く」「聞く」「発言する」「作業する」など行動の切り替え、などです。

 

 

 

 

切り替えのポイントの多くは、最小限の言語的指示しかなされず、あとは子ども自身の状況判断力にゆだねられます。

 

 

 

 

状況判断力に問題のある場合には、状況に合わせた行動がきわめて困難になるのです。

 

 

 

 

③集団の圧力

 

 

 

 

集団であるだけで心理的圧力が生じます。少人数では心にゆとりがあっても、大人数になると緊張と耐性が必要となります。

 

 

 

 

発達障害の子どもは状況が読めないぶんだけ緊張を強いられ、集団の中で生じていることが理解しにくいぶんだけ忍耐を強いられているはずです。

 

 

 

 

④理解しにくい言葉

 

 

 

 

高学年になればなるほど、周囲の子どもたちも教師も言語表現の仕方や内容が難しくなってきます。

 

 

 

 

抽象的な言葉や情緒的な言葉の理解が苦手な発達障害の子どもにとって、異国で暮らしているような感じなのかもしれません。

 

 

 

 

⑤興味・関心の隔たり

 

 

 

 

アスペルガー症候群や高機能自閉症のある子どもの興味や関心が、障害のない子どものそれと大きく異なることがあります。

 

 

 

 

地図や時刻表、マニアックなテーマなどを深く詳しく探求していく彼らの行動が、広く浅く学んでいく学校教育やそれに適応している子どもたちと大きく隔たってしまうのです。

 

 

 

 

プラスに展開すれば皆の知らないことも知っている「ヒーロー」にもなるし、マイナスに展開すれば「変わり者」「好きなことだけする子」といった評価を受けることになります。

 

 

 

 

⑥読めない状況

 

 

 

 

言葉ばかりではなく、表情やしぐさ、その場の雰囲気といったノンバーバル(非言語的)なものがうまく読めないことが多く、場違いな言動になってしまうことがあります。

 

 

 

 

自分の役割や行動の優先順位がよく理解できず、クラス集団から浮いてしまう結果になります。

 

 

 

 

⑦ルール理解困難

 

 

 

 

ルールを理解できないため、集団でのゲームやスポーツなどにうまく参加できない場合もあります。

 

 

 

 

その他、強い偏食のため給食を苦痛に感じたり、完全へのこだわりのある子どもにとっては「1番になれないこと」「完璧にできないこと」が苛立ちやパニックの原因になります。

 

 

 

 

2.二次障害としての不登校

 

 

 

 

学校生活の中でマイナス体験を積み重ねていくと、学校を不本意なことばかり起きる嫌な場所ととらえるようになり、時には学校が「怖い」と感じるようにもなります。

 

 

 

 

級友とのトラブルやパニックなどをきっかけに不登校に陥っていく子がいるのです。

 

 

 

 

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