父親を避ける引きこもり
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父親を避ける引きこもり

引きこもる子どもの、特に男性の多くは、20歳を過ぎると父親を避けだし、同じ家にいながら口もきかず、食事も一緒にとらず、顔さえ何年も合わさない場合があります。

 

 

 

 

つまり、父親の存在を意識しているわけです。では、父親の何を意識しているのでしょうか。

 

 

 

 

それは「自立」への父親の願いです。「20歳(成人)を過ぎて、行き先も定まらないまま、親のスネをかじって、親に遠慮している生活は耐えられない。

 

 

 

 

自分も自立して父親に認められたい」と、毎日子どもは思い続けています。

 

 

 

 

ある青年は、「自分が親なら、こうして毎日家にいる子どもがいたら、きっと許さないと思う」と言います。

 

 

 

 

「だから、父親も今の僕の状態を認めるわけがない」と断言します。これほどまでに行き詰まった状況にあって、「働きたい、自分の稼いだ金で誰にも遠慮することなく遊んだり、物を買ったり、旅行したりしたい。

 

 

 

 

ときには親にごちそうしたい」と思いながらも、やはり人間関係に自信が持てず、今一歩のところで足踏み状態になっているのです。

 

 

 

 

けっして好きで親の言うように「ブラブラ」しているわけではないのです。

 

 

 

 

親子ともに意識している「自立」とは、「経済的自由」であると同時に、「組織人」として働くことでもあります。

 

 

 

 

ですから結局、「人間関係がうまくいかないと、働いて給料を得ることもできない」と思い悩んでしまうわけです。

 

 

 

 

この日本の社会で一人称で経済的自立ができる人はごくわずかです。

 

 

 

 

多くは二人称、三人称で生活を支えているのです。だからこそ引きこもる子どもたちは、20歳になって苦しみをさらに増していくのです。

 

 

 

 

子どもが父親に求めているのは、働きたくないのではなく、働きたくても働ける自信(人間関係)がもてないことを理解してほしい、ということと、もう一つは「(父親のように)会社等での複雑な人間関係の渦の中でも、人間関係を取り結んでいける手本を見せて欲しい」ということなのです。

 

 

 

 

外に目が向き、受け皿を得られないからこそ、父性のモデルを求めているのです。

 

 

 

 

子どもが父親を乗り越えたいと願っている場合があります。そのことで自分が「一人前の男になれる」と思うわけです。

 

 

 

 

そのときの現状では経済的に父親を乗り越えるのは至難の業です。そこで、引きこもる子どもに父親をどう乗り越えさせればいいのでしょうか。

 

 

 

 

わたしは父親が弱音を吐き「老い」を見せることだと思います。

 

 

 

 

「老い」は「失敗」を見せ、弱音を言うことで恥をさらけ出すのです。

 

 

 

 

その「失敗」を子どもが取り上げて、父親に諭すことを喜んで受けとめられる父親になってほしいと思います。

 

 

 

 

息子に寄り添う父親へのアドバイスを四点あげておきましょう。

 

 

 

 

1、ズボラな父であれ・・・・優しさと、「弱音」のはけるユーモアを持った父親に。

 

 

 

 

2、絶対表現よりも融通表現を多く・・・・「だめ」というよりも「かもしれない」へ。

 

 

 

 

3、共通な話題を探す・・・・息子の話題に理解と関心を向ける。

 

 

 

 

4、父親にとって「役立つ、必要な人である」ことを具体的に話す。

 

 

 

 

父親と子どもの板ばさみになる母親

 

 

 

 

引きこもっている息子さんに対して父親が厳しくあたり、息子は父親を避け、家の中の雰囲気が緊張感に包まれているという状況は、よくあるケースです。

 

 

 

 

息子さんと父親は会話はぜんぜん成立していないけれど、母親と息子さんには会話がある場合は、これから母親はこの両者に対してどのように接していけばいいのでしょうか。

 

 

 

 

子どもが夜中に降りてきたときに、食事の世話をする母親を怒る父親がいます。

 

 

 

 

「何をしているんだ、おまえは。こんなふうに甘やかすから、いつまでたっても自立しないんだ」と責めます。

 

 

 

 

父親は、自分と同じような厳しさを母親に要求するのです。でも、父親の気持ちはわかりますが、このようなやり方では子どもを追い詰めるばかりでよい結果は得られません。

 

 

 

 

どうして学校に行けないのか子どもの気持ちを聞かずに、「おまえはどうして学校に行かないんだ。

 

 

 

 

ちゃんと学校に行けよ。行かないなら働け!」と言われ続ければ避けるに決まっています。

 

 

 

 

「うるさい奴」「話のわからない父親」というよりも、「親ならこんなに無理解なはずはない。この人は、別な世界の人だ」と思い、親探しをはじめるのです。

 

 

 

 

仮に、子どもの気持ちを聞いた場合でも、結局は最後に「どうするんだ」と結論を求める親も多いようです。

 

 

 

子どもが二階の自室に入ってしまうと、お父さんもおもしろくありませんから、今度はお母さんに当たります。

 

 

 

 

このような状態が続くと、そのうちにお父さんは息子と会話ができなくなりますから、息子へのメッセージを全部お母さんに言うようになります。

 

 

 

 

このような状態を親子の三角関係と言います。母親が父親の「通訳」になるわけです。

 

 

 

 

こうなると最大の被害者はお母さんになってしまいます。お母さんを取り合うという形になります。

 

 

 

 

子どもが女の子の場合だと、逆にお父さんと仲良くなって、母親が嫉妬して母娘で確執を持つような場合もあります。

 

 

 

 

この三角関係ではお互いの本音が伝わらず、「手の内」を見せない関係になり、疑心暗鬼を起こします。

 

 

 

 

三角関係は、必ずと言っていいほどよくない結果を生みます。

 

 

 

 

では、どうしたら子どもと会話ができるのでしょうか。それには、無心に子どもへの愛情を注いでいくことです。

 

 

 

「愛」とは「心」を「受」けとめることだと言います。まずは「腫れ物にさわる」努力をしてみてください。

 

 

 

 

その一つが、」決まった時間に決まった短い言葉がけをすることです。「おはよう」と。

 

 

 

 

これからはお母さんを通して話すことはやめましょう。父親は「それは無理な状態なんだ」と言うかもしれませんが、一対一で話す努力をすることが大切です。

 

 

 

 

話すことが無理ならば、わたしはメモを書くことを勧めています。

 

 

 

 

たとえ、子どもに読まれなくても始めたらやり続けることです。

 

 

 

 

時間はかかるかもしれませんが、いつか子どもは絶対にわかってくれます。

 

 

 

 

なぜなら現実にひきこもりの問題を解決するときの、いちばんの頼りはお父さんであり、お母さんなんですから。

 

 

 

 

「母の百の言葉より、父の一言が僕を変えた」と高校を休学後、一昨年から通信制高校に通うある男性は言っていました。

 

 

 

 

母も「親」なら父も「親」だったそうです。

 

 

 

 

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