日本における「ひきこもり」という存在
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日本における「ひきこもり」という存在

日本では、ひきこもりやニートに対して、国や自治体が手を差し伸べてくれるケースが以前に比べて増えてきたとはいえ、まだまだ手薄な感じが強く、途方にくれる親が少なくありません。

 

 

 

当然といえば当然ですが、親がひきこもりの面倒を見なくてはなりません。そうなりますと結局、親、特に母親が一人でひきこもりの面倒を抱え込むことになります。

 

 

 

 

最近では、ひきこもりの高齢化に伴い、70歳、80歳の親が50歳になる子どもを抱え込むというケースも発生してきています。

 

 

 

 

日本は欧米と違い、親が子どもを虐待するのではなく、子どもが親を虐待するケースが多いのが特徴です。

 

 

 

 

子どもが「この野郎!」と言って親を虐待します。「事件を起こしてやるぞ!」などとわめきちらし、親を脅します。

 

 

 

 

「あれを買って来い」と言って完全に主導権を握ってしまうケースや、中には親が子どもの暴力に耐え切れず、家を出て車の中で生活している場合もあります。

 

 

 

 

日本では、ひきこもりは家の恥だと考えられている傾向があります。ひきこもりの子どもを抱えた母親の中には、自分の兄弟姉妹、親などから、実家への出入り禁止などを言い渡されている人もいるのです。

 

 

 

 

さらに、子どもの父親でもある自分の夫からの協力が得られないケースも多々あり、そうなると母親は孤立無援で、どうすることもできずにひとりだけポツンと残されてしまう結果になります。

 

 

 

 

こういった母親の中には、「この子の将来を看取ってからでないと、心配で死ねない」などといったりする人も珍しくありません。

 

 

 

 

ひきこもりに対して、国や自治体がなかなか手を差し伸べてくれない、または支援が手薄で途方にくれている親はたくさんいますが、実際のところ、内閣府も厚生労働省もこういう深刻な問題が存在していることはすでに知っています。

 

 

 

 

統合失調症の患者に対して、すでに国から予算が下りているように、ひきこもりの問題に対しても1つの病気の症状として考えて対策を立てていかないと、この先大変なことになると思います。

 

 

 

 

たしかに、親の子どもへの接し方が原因でひきこもりに陥ってしまう場合もあるでしょう。

 

 

 

 

しかし、気分障害、社会恐怖症、強迫神経症、対人恐怖症、パニック障害などの精神障害が原因でひきこもってしまう人たちも多いのです。

 

 

 

 

こうした病理的原因を抱えた人たちに対しては、医学的見地からもアプローチし、ひきこもりを病気として取り扱うことが絶対に必要なのです。

 

 

 

 

そうしないと今の状況は一向に変わらないと思います。薬などの力を借りなければ超えられない壁もあるのです。

 

 

 

 

現状を見ると、「ひきこもりは家の恥」といった日本独特の考えにとらわれてしまう親が多く、自分の子どもを精神障害者にしたくないと言って助けも求めないという背景があるのも事実です。

 

 

 

 

親が自分の子どもを病気にしてくれるなと言うのですから、国のほうも動きにくくなるという悪循環があります。

 

 

 

 

「会社」という組織の中で働くという形態が合わず、仕事を辞め、ひきこもりになってしまったという人もたくさんいます。

 

 

 

 

このような人たちを再び同じような社会環境に戻す必要はないでしょう。そんなことをしたら、必ず短期間のうちに再び精神を病んでしまうと思います。

 

 

 

 

もっとも向かないところにどうして無理やり押し込もうとするのでしょうか。会社に所属しない生き方があったって一向に構わないはずです。

 

 

 

 

にもかかわらず、仕事と家の往復しかしない生活を再び用意しようとしているケースも見受けられます。

 

 

 

 

多様な価値感、多様な職業形態が存在し、敗者復活のできる社会を作っていかなくては日本の未来は危うくなるはずです。

 

 

 

 

3年以上ひきこもっていた人の場合、3年以内にリバウンドする可能性が高くなります。

 

 

 

 

「ひきこもり」という傷は薄くなりますが、完全に消すことは難しいのです。そうなると、一生リバウンドとの闘いを続けていかなくてはなりません。

 

 

 

 

ひきこもりの子どもを抱えた親は四面楚歌です。特に母親は追い込まれてしまっていて、表情も乏しく、みんな能面のような顔をしています。

 

 

 

 

こういう状況の人にアドバイスをしても、何も入っていきません。ですから、まずは悩みやつらさを吐き出してからでないと、新しいものを取り入れて、問題に取り組んでいこうという気にはならないのです。

 

 

 

 

そのためにも親の会に参加したり、支援団体に相談したりして、同じ悩みを抱えた人たちと話をし、リフレッシュする必要があります。

 

 

 

 

自分の中に子どもについての悩みを抱え込んでしまっては良くありません。とにかく、自分の中に溜め込んだ悩みを出し切ることが大切です。

 

 

 

 

不思議なもので、一度全部吐き出すと今度はシーッと入ってきます。日本人は元来保守的なのか守りに入りたがる傾向があります。

 

 

 

 

しかし、守りに入ると新しいものが何も入ってこなくなります。世間体という価値感にとらわれていると、新しい価値感が入ってこなくなるのです。

 

 

 

 

そして結局、どんどん追い込まれてしまうのです。事情を知らない人は、「あなたの育て方が悪い」と言って、当事者のつらさをわかろうとしません。

 

 

 

 

自分では精一杯やっているのに、どうしていいかわからない。誰に相談できるのかもわからない。

 

 

 

 

そんなときに同じ悩みを持った親たちが集まって話をすると、それぞれお互いのつらさがわかっていますから、存分に発散することができるのです。

 

 

 

 

すると自然と問題に立ち向かっていく元気が出てきます。

 

 

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