引きこもりの不規則な生活
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引きこもりの不規則な生活

子どもがひきこもりの状態になると何日もお風呂に入らなかったり、着替えをしなくなることがよくあります。

 

 

 

 

この場合、かなり孤独感が強く、引きこもりが固定化した状態です。

 

 

 

 

これは引きこもる子どもの特徴的な一面です。風呂に入らない、いつも同じ靴下、下着、服装、このような非日常的な行動をとります。

 

 

 

 

生活のメリハリが失われてくるのです。「保護室」という自分のお城を築くと、今度は「鎧」(よろい)です。

 

 

 

 

鎧という意味で同じ服を着ているという気がします。鎧で自分を守っているわけです。

 

 

 

 

これは心理的な影響です。引きこもりになると、非常に精神が不安定になります。

 

 

 

 

すると、なんとかして自分を安定化させたいと考えるようになります。

 

 

 

 

今の自分を安定化させるには、「保護室」に鍵をかけるのと同じように、自分に見える形で安定化したいわけです。

 

 

 

 

たんに無精といった話ではなく、非日常化が日々の刺激を防ぐのです。

 

 

 

 

風呂に入らないのは、風呂に入ると「鎧」まで洗い流してしまうような気がするからです。

 

 

 

 

下着の場合もそうです。着替えが心に変化を及ぼすことになるからです。その変化が怖いのです。

 

 

 

 

風呂に入らずアカを落とさない、汚れた服を着ているのは、自己防衛という意味で、清潔にしているよりもそちらのほうが必然性が高いのです。

 

 

 

 

そういう場合、服を着替えるということはものすごい緊張感を要することなんです。

 

 

 

 

自分の皮一枚はがされるような気持ちです。風呂に入る、あるいは服を着替える必然性が生じる、感覚的には汚れているということに気づかない限り、着替えたり風呂に入ったりということはありません。

 

 

 

 

逆に心の状態が好転してくると、変化に耐えられるようになってきます。部屋を掃除し始めたりします。

 

 

 

 

ですから、部屋をきれいにするということは、何か変化に対応していこうとする自分が生まれてきたわけです。

 

 

 

 

閉め続けていた窓を少しずつ開けていく、床屋や歯医者に通いだしたりするのも、触れられたり声をかけられても大丈夫ということで、自分のペースをつかみかけてきたあらわれともいえます。

 

 

 

 

刺激に対して自信がついてきたから部屋の掃除をしたり、お風呂に入るようになっていくのです。

 

 

 

 

お風呂に入っても石鹸を使うことに意味があります。石鹸を使うことに「洗い流す」という意味があります。

 

 

 

 

過去の自分を洗い流すということです。これはすごく勇気のいることなのです。

 

 

 

 

新しい自分と出会う、新しい環境に自分をなじませることを受け入れようとして、はじめてそこで具体的には体を洗う、洗うことによって新たな自分が生まれるのです。

 

 

 

 

引きこもりの行動や「症状」にはすべて意味があるのです。

 

 

 

 

引きこもりの昼夜逆転について

 

 

 

 

引きこもりや不登校の子どもが、どうして昼夜逆転するかと言うと、不安で眠れないのです。

 

 

 

 

ただ、それだけなのです。暖かな布団に入って、目を閉じていれば眠れるというほど単純なものではないのです。

 

 

 

 

反対に、明日、その子どもにとって嬉しいことや目的があれば、不安も消えていびきをかくほどよく眠れるのです。

 

 

 

 

深夜になると周りが静かになります。静かになると孤独を感じ「これから自分はどうなってしまうのだろうか」と将来への不安が増してきます。

 

 

 

 

そしてその静けさを打ち消そうと音楽やラジオを聴いたり、ゲームを始めるのです。

 

 

 

 

楽しんでいるのではなく、不安を消し去ろうとしているのです。そして周りが活動を始めると、一人から解放されてなんとなく安心して眠くなるのです。

 

 

 

 

引きこもりの昼夜逆転の生活は、基本的にわれわれの常識的な生活習慣には反しています。

 

 

 

 

だから、親御さんは基本的生活習慣が乱れていることに反応しているわけです。

 

 

 

 

ところが、基本的生活習慣が乱れてもいいところでは、誰も怒りません。

 

 

 

 

病院に入院している人が昼間寝ていても、どうということはないでしょう。でも、元気な人が昼間寝ているのはおかしいと思ってしまいます。

 

 

 

 

だから親はそれを「異常な行動」だと思い、元に戻そうとするわけです。

 

 

 

 

しかし、そういう一般常識にとらわれる必要はまったくありません。

 

 

 

 

問題なのは昼夜逆転ではなく、それほど不安なのだということです。その辺をしっかりと理解しなければなりません。

 

 

 

そこで夜、子どもに付き添うと意外と寝るものです。一人ぼっちからの解放です。

 

 

 

 

最初は不眠で眠れなかったのに、しばらくするとその不安も、こうしたなんらかの形で解消する場合もあります。

 

 

 

 

そうすると結構夜中も寝ているんです。それでも昼間起きていないときがあります。

 

 

 

 

何をしているのかというと、「起きる必然性がない」から、ベッドの中でマンガを読んでいたりスマホをいじったりしています。

 

 

 

 

それに気がつかないと、親御さんはまた昼夜逆転だと思ってしまいます。

 

 

 

 

昼夜逆転の子どもは長い時間が経つと、生活のサイクルが元に戻ることがあります。

 

 

 

 

少しずつ起きる時間、寝る時間がずれてきて、結局元に戻るわけです。一周ぐるっと回るわけです。

 

 

 

 

だから問題は、昼夜逆転ではなくて、一つは親御さんは子どもの不安を解消するために何ができるかということです。

 

 

 

 

もう一つは、昼夜逆転をどうしても直そうとするならば、昼間起きる必然性をどうつくってあげられるかということです。

 

 

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