家族とのコミュニケーション
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家族とのコミュニケーション

ひきこもりの人に対するコミュニケーションでもっとも大切なことは、両親が当人に対してできるかぎり同じ姿勢でのぞんでほしいということです。

 

 

 

 

一般的なひきこもりの人の両親像としては、過干渉な母親、無関心な父親ということになります。

 

 

 

 

母親、父親がそれぞれの役割をはたすことはもちろんですが、両親が協力態勢を整えることも重要なことです。

 

 

 

 

ひきこもりの人が母親と共依存関係に陥っていたり、家族からもひきこもっているときは両親が協力して調整する必要があります。

 

 

 

 

具体的には、共依存に陥っている母親に父親が「この状況はけっしていいとは言えない。今、もう一度この状況を見つめなおしてみよう。

 

 

 

 

わからなければ専門家に聞いてみよう」と言うべきです。家族からもひきこもっている当人に対しては、叱咤激励したり、うながしたり、説教したり、探りをいれたりするのではなくて、まず、何げない声かけ、たとえばあいさつ、ごはんのできたことなどを伝えてください。

 

 

 

 

寄り添うことができれば、ほんとうは信頼関係作りにもっともいいことになるかもしれませんが、一足跳びにはそんなことは無理なことであり、何げない日常生活から始めるべきです。

 

 

 

 

必ず信頼関係少しずつではあっても築かれていきます。当人から何か話題を両親にふるようになれば、もうしめたものです。

 

 

 

 

このとき、両親はあわてないようにしてください。あてこすりや激励は、このときはしてはいけません。

 

 

 

 

まず、両親がそろって当人の話に耳を傾けてください。そうすれば、次からも話してくれるはずです。

 

 

 

 

両親が同じ態勢であることが大切なことは言うまでもありません。

 

 

 

 

ひきこもり状態の、特に初期において、しばしば「わかってもらえない」「理解してもらえない」という訴えが聞かれます。

 

 

 

 

ひきこもり始めたときに、ひきこもりの人は自分でもどうしたらいいのかわからなくなっています。

 

 

 

 

そして、どうしようもない自分自身に対して落ち込んだり、自信をなくしたり、イライラとした感情に支配されています。

 

 

 

 

そんなときに、両親が「このままでいいと思っているのか」「同級生たちはしっかりと働いているぞ」「少しでもいいから、外に出なさい」という叱咤激励をすれば、当人はどう感じるでしょうか?

 

 

 

 

さらに自信をなくすか、うつになるか、両親に対する怒りに変わるかではないでしょうか。

 

 

 

 

いぜれにしても、あまりいい方向には向かいません。そしてひきこもりの長期化の引き金になってしまいます。

 

 

 

 

また、悪くすれば、怒りが家庭内暴力へと発展することも考えられます。

 

 

 

 

ひきこもりの人は、このことを後々まで引きずって「ほんとうに両親は、自分のことがぜんぜんわかっていない」と言い続けます。

 

 

 

 

だから、ひきこもり始めたときに叱咤激励してはいけないのです。あくまでも本人の気持ちを量りながら、説得や詮索はせずに、そこにある気持ちを認めてあげましょう。

 

 

 

 

たとえば、「今は、外に出るのが難しいんだね」「今は、つらい気持ちなんだね」というように両親自身が感じた事実を伝えていきましょう。

 

 

 

 

相手をコントロールしようとしてはいけません。100%理解することなど、とうてい不可能なことです。

 

 

 

 

そこにある事実を受けとめて、自分の気持ちを本人に伝えることが大切なのです。

 

 

 

 

お説教や叱咤激励は、ひきこもりの長期化を招く一因になるとこれまで述べてきました。

 

 

 

 

それでは、ひきこもりの人のすべてを受け入れることが両親には必要かといわれれば、そうではありません。

 

 

 

 

すべてを受け入れることは、それはそれで相手を苛立たせることにつながり、高じれば暴力に発展してしまいます。

 

 

 

 

何度も繰り返すようですが、暴力は否定されるべきですし、暴力には抵抗を示すべきです。

 

 

 

 

まず、両親は今ここにあるひきこもりの人のことを認めてください。そして、ひきこもりの当初は気持ちを聞いてください。

 

 

 

 

このとき、腫れ物にさわるようにしてはいけません。「母(あるいは父)として、この状態はあなたの将来にとって有益なものとはとても思えない。

 

 

 

 

今は答えることが難しいかもしれないが、あなたの気持ちを聞かせて欲しい」と、正直に話してください。

 

 

 

 

たとえ、本人が「自分でもよくわからないし、どうしてこうなってしまったのかもわからない」と答えてもいいのです。

 

 

 

 

必ずひきこもり当初は、気持ちを聞いてあげてください。そのときに、両親が同じ気持ちで、これから未来が見えないひきこもりに立ち向かっていこうとすることが大事なのです。

 

 

 

 

両親が一枚岩ではないときに、大切なことを聞いてはいけません。まず、両親の気持ちが一致していなくてはならないのです。

 

 

 

 

ですから、ひきこもりの兆しが少しでも見えたら、両親は気持ちを一つにして、ひきこもりに立ち向かっていく勇気を持ってください。

 

 

 

 

家族がひきこもりについての正しい知識を得ることは、必要不可欠なことだと思われます。

 

 

 

 

特にひきこもりと混同されやすい病気を知ることは、大切なことです。なぜなら、その病気を治せば、その病気に付随する「ひきこもっている状態」が改善されるからです。

 

 

 

 

家族は、ひきこもっているという状態だけにとらわれてはいけないのです。

 

 

 

 

ひきこもりという言葉が市民権を得ている現在、どうしてもひきこもっていることにとらわれがちになってしまうものです。

 

 

 

 

ひきこもりから脱出することの第一歩は、ひきこもっている状態をいかに正確に判断できるかということなのです。

 

 

 

 

また、ひきこもりにつけられる可能性がある病気も、家族は必ず念頭に置かなければなりません。

 

 

 

 

ひきこもりという精神科的な病名はないのです。しかし、ひきこもりの人にはこれまで述べてきたようなさまざまな対応が必要になります。

 

 

 

 

精神科医によっては、ひきこもりを認めようとしない医師も存在します。だから、ひきこもりにつけられる可能性がある病名を医師が家族に告げたならば、家族は本人のひきこもりの可能性を考慮して、対応策を考えなくてはいけないのです。

 

 

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