学校や職場に復帰させたいのなら、人間関係に自信を持たせること
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学校や職場に復帰させたいのなら、人間関係に自信を持たせること

子どもの年齢が10代の頃は、本人や親をはじめとして周りの人たちも「学校」を強く意識しています。

 

 

 

 

学齢期(義務教育)の不登校、あるいは高校を中退した場合、親は将来への不安を抱きながらも「そんなに学校が嫌なら、辞めて働いたらいい」と子ども側にたった考え方ができてきます。

 

 

 

 

そして、「自分にあった学校を見つけたい」と言う子どもの気持ちを支え、「しばらく見守り待つ」心のゆとりを持ちます。

 

 

 

 

つまり、子どもが家にいてのんびりしていても、「目的を見つけるために今は自分なりに悩んでいるんだ」と受容的に子どもの日常をとらえることができるわけです。

 

 

 

 

また、「抑圧された学校生活で傷ついた心を、この子なりに癒しているんだ」と思うことができます。

 

 

 

 

子どもの日常に親が深入りしすぎると、焦りや苛立ちを覚えるものです。

 

 

 

 

その苛立ちを鎮めるために、「せめて20歳までには何らかの方向を自分で決めるだろう」と勝手に思い込んでいるのです。

 

 

 

 

人は誰でもそうでしょうが、「待つ」といっても「納期」(区切られた時間)がないと、そう簡単には待てないものです。

 

 

 

 

親にしてみれば、その「納期」がちょうど20歳になるわけです。20歳になるまで見守れば・・・・就職あるいは就学してくれるだろう・・・・と考えていたところ、「納期」を過ぎても一向に変化しない・・・。

 

 

 

 

親としては、これまでじっと我慢してきたという意識もあり、苛立ちと混乱を子どもに対して抱くようになってしまいます。

 

 

 

 

20歳は「就学」から「就職」へと親の意識が変化する時期でもあり、勢い、子どもに対して「いつまでブラブラしているんだ」と、ついつい怒りをあらわにしてしまいがちです。

 

 

 

 

そうした親の剣幕に、それまで精神的に安定していた子どもの心が大きく揺らぎ、不登校をしたときと同じような「すくみ反応」を起こしてしまいます。

 

 

 

 

このことが親には理解しにくいようです。

 

 

 

 

「子どもは学校に怯えていたはずなのに、どうして職場にまで拒否反応を示すのだろうか」と思ってしまいます。

 

 

 

 

そして、子どものそうした態度を「甘えている」「怠けている」と指弾してしまうのです。

 

 

 

 

しかしこの段階になってはじめて、実は、引きこもる子どもたちの多くが悩んでいた本質的課題は、人間関係を強要される集団の場を拒否していたことだとはっきりするのです。

 

 

 

 

人の輪の中で、どう立ち振る舞ったらいいのかわからず、苦しみ、自信をなくし、引きこもっていたわけで、そのことに展望や希望が生まれない限り、「学校」が「職場」に変わっただけで、悩みはまったく消えていないのです。

 

 

 

 

親が「20歳になったら子どもも働くだろう」と思うのは、引きこもる子どもの苦悩をまだ親が理解していないからです。

 

 

 

 

子どもたちが求めているのは集団の中にあっての人と人とのつながり方や「立ち振る舞い方のT・P・O」を学ぶことだったのです。

 

 

 

 

引きこもりの子どもたちは、「学校や職場」を問題にしているということよりも、「そこでの人間関係の取り結び方」に迷っていると、私には思えるのです。

 

 

 

 

引きこもらない子育てをするにはどうすればいいのか

 

 

 

 

私たちが孤立した無縁な存在ではないと実感するには「ケンカして仲直り」する人間関係を幼児期から築いていくことが必要だと私は思います。

 

 

 

 

だから引きこもる彼らは、自らその体験の欠落を指摘するのです。その結果、人間関係の修復能力に自信がないのです。

 

 

 

 

そこで味わう人間関係が「つらい、わからない、信じられない」とは、次のようなことなのです。

 

 

 

 

つらさは、修復不足からのエネルギーの欠如、わからないとは、その場の立ち振る舞い方のTPO、距離感、間の取り方で、信じられないとは、そのことによる誤解、傷つき体験なのです。

 

 

 

 

それではどうして、こうまで人間関係が希薄化してしまったのでしょうか。

 

 

 

 

その一つとして家庭を見たとき、そこに私は戦後民主的個性尊重核家族化を思い浮かべてしまうのです。

 

 

 

 

地域社会から家族が自ら一人称的ライフスタイルを選んでいってしまっているのではないでしょうか。

 

 

 

 

崩れそうになる家庭を保障してくれたり、支えてくれるのが隣近所、地域の力でした。

 

 

 

 

そういういざというときに支えてくれるものがなくなったために、本当に綱渡りの家庭になり、ちょっと何かあると、網から落ちてしまうわけです。

 

 

 

 

引きこもる子どもたちが伝えようとしていることは、そのことなのです。

 

 

 

 

家族の絆を、豊かな地域社会の人間関係の中で再確認できていないということです。

 

 

 

 

要するに、豊かな人間関係というものにあまり重きを置かなかったことが大きいと思います。

 

 

 

 

ですから、引きこもりから旅立つことのできる子どもに育てるには、小さい頃から、対人関係を取り結べるように、多くの友達と遊べるような状況を作ってあげることです。

 

 

 

 

引きこもりに対する免疫をつけておくのです。そして、一人遊びよりも集団で遊ぶ楽しさを見つけられるような、そんな環境を作っていくことが大切です。

 

 

 

 

結局は、人間関係の信頼の積み重ねの歴史になります。

 

 

 

 

よく「うちの子はもともと小さい頃から人が嫌いなんです」と言うお母さんがいます。

 

 

 

 

それがわかっていたら、なぜもっと自分の家をオープンにしなかったのか、子どもにコミュニケーションの楽しさを伝えなかったのかと思います。

 

 

 

 

オープンにして親が人との付き合いの味わいを見せていれば、子どもも人間に深い関心を持てたと思うのです。

 

 

 

 

お父さん、お母さんも地域の人々との付き合いを大切にし、子どもに人間関係の大切さを示してあげてください。

 

 

 

 

とにかく、「せめぎ合い」ながらも「折り合い」を見つけ、「お互いさま」とプラスの関係で終わる人間関係を、あますところなく子どもたちに見せてもらうことことではないでしょうか。

 

 

 

 

人って冷たいところも多いけれど、最後はどんぶり勘定で「人っていいな」と思える人に育っていければそれだけでいいと思います。

 

 

 

 

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