子供の自立心の邪魔になるもの
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子供の自立心の邪魔になるもの

親たちは子供が不登校やひきこもりになると焦ります。

 

 

 

 

 

そして、余分なことを言ったりやったりします。以下のようなことは慎んでください。

 

 

 

 

 

A 命令・指示が多い生活。

 

 

 

 

 

厳密に規則を守らせる生活の反復は、子供の気持ちを萎縮させます。萎縮した気持ちは自立の方向へは動きません。

 

 

 

 

 

B 善意の押しつけ、強制、大きなお世話は子供の自発性を損ないます。

 

 

 

 

 

強引にやらせることも子供には負担すぎる苦痛以外の何ものでもありません。

 

 

 

 

 

C 絶対に失敗させないような先回り。

 

 

 

 

 

失敗しても温かい支援があれば、むしろこれからの励みになります。

 

 

 

 

 

D 冷たい沈黙。

 

 

 

 

 

無反応、無視、黙って見ているという態度は、子供にとっては決して快いものではありません。相手に不気味さを感じる場合もあります。自立とは無関係に神経を使うようになります。

 

 

 

 

 

E 子供を軽視し馬鹿にした態度。

 

 

 

 

 

大人たちの相手は子供だからという思いは、子供には馬鹿にされた気持ちを引きおこします。そのような環境での自立は不健全なものになる可能性があります。

 

 

 

 

 

F 子供の気持ちを受けとめない姿勢。

 

 

 

 

 

子供が抱く気持ちを大人が自分の力量で心に受けとめることは大切です。次には子供は受け入れられるように努力します。

 

 

 

 

 

 

G 子供を自分の生活の邪魔者にする態度。

 

 

 

 

 

自分から生まれたくて生まれてきた子供はいません。子供は生まれてこなければよかったと思うようになります。気持ちが自立どころではなく混乱します。

 

 

 

 

 

H 専制君主的な態度。

 

 

 

 

 

恫喝したり脅したり暴力を振るったり暴言をたたきつけたりすると、子供の自立は完全に歪んでしまいます。心の傷が生じます。

 

 

 

 

 

I 子供の心の成長に合わない変更不可能な道徳心や習慣。

 

 

 

 

 

気持ちが幼いのに「大人としての心得」とか「世間の常識」とか「先祖が武士の家に生まれたからには・・・・・」といったことを常に押しつけていると、自立はマニュアル式になっていく可能性が高くなり、自由度を失います。

 

 

 

 

 

これらは決して子供の自立心のプラスにはなりません。

 

 

 

 

 

親が子供を愛してることが子供の心に確信できると、子供の心の構造の中に積み重ねられている自立心は前向きに働きます。

 

 

 

 

 

子供の気持ちを無視した頭ごなしの押しつけではなく、子供にとって快い対話によって獲得できた生活条件なら自立心の養育の妨げにはなりません。

 

 

 

 

 

むしろ促進させるはずです。親が子供のためによかれと思ってレールを敷いても、その子供が敷かれたコースの体験を満足できなければ自立心は消えます。

 

 

 

 

 

親がもくろむ子供のための予定調整はほとんどうまくは機能しません。

 

 

 

 

 

自立の条件

 

 

 

 

 

不登校やひきこもりの人たちの自立とはどんな状態を指すのかは、人によって異論がたくさんあります。

 

 

 

 

 

自立の概念さえもそれほど明確ではありません。「あの子は不登校をしているから、まだ自立していない」と言ってよいのかどうかも定かではありません。

 

 

 

 

 

仮に自分の意志で不登校を自己決定していたとしたら、その世代のほかの子供よりはかなり自立的ではあろうと思われます。

 

 

 

 

 

不登校やひきこもりは幼稚な状態、未熟な状態であるという前提に立ったり、不登校はしない方がよいという立場に立つと、「自立とは?」という設問が生まれます。

 

 

 

 

 

不登校やひきこもり体験者の多くは、「普通に登校していたら出会う機会がなかった人たちと出会えて、自分の人間成長の役に立った」と述懐する人たちもいます。

 

 

 

 

 

もしそうなら、とても良い経験をしてきたことになります。

 

 

 

 

 

そうはいっても、不安や緊張や疲労がいつまでも続き、生活面でもほぼ完全に親に依存している状態が継続されているなら、よい自立の方向性をたどっているとは言い切れなくなります。

 

 

 

 

 

以下に不登校やひきこもりの人たちの自立に関する大切な要件を述べてみます。

 

 

 

 

 

A それまでは不安や緊張や疲労を感じていたことに関して、克服でき、自由な生活を楽しむことができるようになる。同世代との共同性の獲得ができるようになってきた。

 

 

 

 

 

B 不安や緊張や疲労などの克服に関して、自分一人で頑張るのではなく、適切な相手とのかかわりで克服できるようになる。思い込みによる過剰や過少な言動が平均化してきて、かかわる相手に適切な言動ができる。

 

 

 

 

 

C 相手とのかかわりで自己の内面の理解が深まり、人に頼る部分と自分で取り組む部分の区別ができるようになる。相互依存関係性が理解できる。

 

 

 

 

 

D 併せて、自分が相手に対して何ができるかを知る。自己能力の確認が相手との関係でできる。

 

 

 

 

 

E 相手との対人関係で自分の役割を理解でき、自他の区別ができる。対人自己役割の確認ができ、同世代共同性の獲得もできる。

 

 

 

 

 

F 相手の発言から相手の気持ちを理解し、自分の気持ちも相手に伝えることができる。相手の主観と自分の主観の間主観的な相互関係、共観関係ができるようになる。

 

 

 

 

 

G 自己主張をし、相手の主張も理解し、検討できるようになる。現実検討能力、現実思考能力の獲得ができる。子

 

 

 

 

 

H 自分は何を大切にしたい人間かを自己理解できるようになる。対象関係ができ、理想化自己対象自己(理想の相手とかかわることでてきた自己内の理想)を獲得し、自己志向性の確立ができる。

 

 

 

 

 

I 相手とのかかわりで、自分の利点や欠点を理解できるようになる。自己現実の認識をして、自分も正しいことだけを実行するほど強くはない人間である事実を理解できる。

 

 

 

 

 

J 対人関係、対象関係において、愛情を理解できるようになる。親密感を獲得し、心に魅力的な人のイメージを抱き、心の支えにできる。

 

 

 

 

 

K 自分の性(成長)に関して理解できるようになる。性衝動や性の欲望に関して責任が持てるようになる。社会的性文化の許容範囲を理解できる。

 

 

 

 

 

L 日常生活を安定させる努力ができるようになる。自律の獲得ができる。

 

 

 

 

 

M 自分が所属する社会を肯定的に理解できるようになる。社会肯定感を獲得し、社会参加できる。

 

 

 

 

 

N 家族関係と友達関係と教師との関係の区別ができるようになる。血縁、地縁、組織縁の関係性と差異理解ができる。

 

 

 

 

 

O 社会性について理解でき、社会性がある方向に肯定的な態度をとることができるようになる。拒否感・否定感や低い自己評価から脱却できる。

 

 

 

 

 

これらの要因をすべて同時期に満たすことは不可能に近いことですが、満たす方向に向かうことで彼らが自立の方向性の獲得をしているといっても差し支えないでしょう。

 

 

 

 

 

登校し続けることができるようになる場合には、このような内容が心に充実してきているのです。

 

 

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