子どもが不登校になってしまったら
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子どもが不登校になってしまったら

子どもが不登校の状況になるまでには、いくつかの兆候が見受けられるのが一般的です。

 

 

 

 

いったん不登校になってしまってからでは、子どもを学校に復帰させることは容易なことではありません。

 

 

 

 

ですから親は、子どもから発せられた静かなSOSメッセージをいちはやくキャッチし、適切に対処していくことが肝心です。

 

 

 

 

ここでは、具体的にどのように子どもに接していくべきなのかを詳しく説明していきます。

 

 

 

不登校の兆し

 

 

 

 

まず、不登校になる前に現れる代表的な兆候を紹介します。

 

 

 

 

〇おなかが痛い、頭が痛い、だるい、微熱があるなど、身体の不調を訴える。

 

 

 

 

〇イライラしたり、急にふさぎこんで何かをボーっと考えたりして精神的に不安定な様子を見せる。

 

 

 

 

〇きれい好きで几帳面だった子どもが、ぼさぼさの頭のままでも平気になったり、部屋のなかをぐちゃぐちゃのままにしたり、または宿題をしなくなる。

 

 

 

 

〇学校のことや友達のことをよく話していた子どもが、急に話さなくなる。

 

 

 

 

〇親と顔を合わせたがらなくなる。

 

 

 

 

〇顔つきが険しくなったり、暗くなったり、心ここにあらず、といった様子になる。

 

 

 

 

このようなメッセージを親が読み取ったら、「どうしたのかな?」「何があったの?」と声をかけ、子どもにそっと心をそそいでみてください。

 

 

 

 

ただし、気をつけてほしいのは、声をかけるのは一度だけにすることです。何度も聞いてしまっては、子どもに対して過干渉になってしまいます。

 

 

 

 

しつこくなく、押し付けがましくなく、かつ子どもの心にスーッと入り込むためには、精神的・時間的ゆとりが必要なので、余裕のないときに話すのは避けるようにしてください。

 

 

 

 

子どもの態度が冷静さを欠いているときや、子どもがイライラしているときに「何があったか言ってみなさい」というような言い方をしては、かえって子どもの心の殻を閉じさせてしまう可能性が高いので注意が必要です。

 

 

 

 

悩みを抱えた子どもに親が相対するときは、慎重に考えて、タイミングを見計らって上手に声をかけることが非常に大切です。

 

 

 

 

そして、もし子どもが学校に行きたくないと言い出し、その理由をぽつぽつ話し始めた場合には、とにかく落ち着いて最後までじっくり話を聞いてあげるようにしましょう。

 

 

 

 

子どもの不登校の原因が仮にいじめにあったとしても、子どもの意思に反して、親が相手の家に怒鳴り込んだり、学校や友だちに相談して解決しようとしたり、または強引に病院に連れていこうとしてはいけません。

 

 

 

 

まずは子どもの悩みを受け止めて、子どもに共感してあげることが適切な対応です。

 

 

 

 

子どもの気持ちを汲み取らずに親が勝手に動いてしまえば、それ以降、子どもは安心して親と話をすることができなくなり、完全な不登校、さらには複雑なひきこもり状態へと悪化していく恐れもあるということを覚えておいてください。

 

 

 

 

 

不登校になってしまう直接の原因

 

 

 

 

いじめのほかにも、不登校のきっかけになってしまうものがいくつかあります。たとえば、学校で誰かに脅かされている、友人関係・クラブ活動でのトラブル、生徒会活動での失敗や挫折、体罰などといったところです。

 

 

 

 

子どもは、学校に行かなければならないことはよくわかっています。わかっているにもかかわらず、学校でのいやなことを考えるとどうしても体が動かないのです。

 

 

 

 

行かなければならないと自覚していながら行くことができないのですから、子どもが受けているストレスはかなり大きなものになっているはずです。

 

 

 

 

親は、そのことをしっかりと認識してあげてください。その他、学校に行けなくなってしまう代表的な原因として、次のようなものを挙げることができます。

 

 

 

 

赤面恐怖

 

 

 

 

人前で顔が真っ赤になり、「ああ、顔が赤くなっているよ」などとからかわれ、恥ずかしい思いをします。

 

 

 

 

そうなると、再び顔が赤くなるのではないかと心配で、不安のあまり人前に出られなくなってしまいます。

 

 

 

 

視線恐怖

 

 

 

 

人の視線が気になってしかたがありません。誰かに見られているんじゃないか、へんなことを思われているんじゃないかと不安になり、外へ出られなくなってしまいます。

 

 

 

 

自己臭恐怖

 

 

 

 

自分の体から変なにおいがするのではと気になってしまい、人の中にはいることができなくなります。

 

 

 

 

周囲から「おまえ臭い」などといわれたことがきっかけで気になりはじめます。特に思春期の子どもによく見られます。

 

 

 

 

強迫症状

 

 

 

 

繰り返し手を洗わなければ気がすみません。または、髪型を何度も何度も直したりと、同じ事を繰り返し確認しないと気がすまないなどの特徴があります。

 

 

 

 

日内変動

 

 

 

 

朝方気分が悪く、夕方に和らぎます。1日の間で気分の変動があります。

 

 

 

 

以上のような事柄に過度にとらわれはじめると、子どもの中に徐々に疲れがたまっていくようになります。

 

 

 

 

さらには神経過敏になって、小さなことにも動揺するようになっていきます。何気ない言葉や行為でさえもすべて否定的に受け取るようになり、冗談を本気に受け取ったり、ちょっとした人のしぐさが気になり、自分で自分を苦しめるようになるのです。

 

 

 

 

子どもが異常なほど過敏になってしまう原因は、親の過干渉に起因していることが多々あります。

 

 

 

 

過干渉をされずに育っている子どもであれば、気にもせずに受け流せるようなことでも、過干渉で育てられた子どもは、異常なほど気にして、ストレスを溜め込んでしまうのです。

 

 

 

 

しかし、親が過干渉をやめることによって、子どもは驚くほど変わっていきます。

 

 

 

 

子どもを精神的にたくましく育てるためにも、過干渉はいますぐやめるようにしてください。

 

 

 

 

また、ちょっとしたことを跳ね返せるだけの強さを子どもに身につけさせるためには、家庭から得たエネルギーが必要不可欠だということも覚えておいてください。

 

 

 

 

問い詰めは厳禁

 

 

 

 

子どもが学校を休み始めて1週間も経つと、親としては「学校でいじめにあっているのではないか」「何か重大な問題を抱えているのではないか」というような考えで、頭の中がいっぱいになり、しだいに不安と焦りが大きくなっていくものです。

 

 

 

 

すると、ついつい子どもを問い詰めたり、怒鳴ったりしてしまうそうになります。

 

 

 

 

一度や二度はどうにかこらえて冷静になれたとしても、朝になると「また今日も休むのか」と気持ちが暗くなっていってしまうのです。

 

 

 

 

仮に子どもに理由を聞いたとしても、はっきりした答えが返ってこない場合も多いことでしょう。

 

 

 

 

「頭が痛かったんだもん」とか「お腹が痛かった」などと言って体調のせいにしたり、「別に・・・・」と言ってみたりします。

 

 

 

 

無言で何も言わない子どももいるかもしれません。親御さんの中には、「わが子なのに何を考えているかわからない」と考え、「これを許してはこの子のためにならない」と判断し、無理をしてでも学校に行かせなくてはならないと思う人もいるのではないでしょうか。

 

 

 

 

たしかにその気持ちはわかります。しかし、しばらくはお説教や問い詰めから子どもを解放してあげて、少し離れた距離から穏やかに見守るようにしてあげてください。

 

 

 

 

学校に行かなければならないということは、子ども自身も十分に分かっているのです。

 

 

 

 

ましてや中学生ともなれば、それが自分にとって不利益になるということもしっかりと認識しています。

 

 

 

 

親御さんは意外に思われるかもしれませんが、不登校を続けるというのは実は大人が考えるよりずっとエネルギーを使うことなのです。

 

 

 

 

すべきことができていないといった罪悪感にさいなまれることもあるでしょうし、親への後ろめたさを感じることもあるでしょう。

 

 

 

 

そのほかにもいろいろな考えが頭を駆けめぐり、深く悩んでいるのです。けっして安穏とした気分で学校を休んでいるわけではなく、現在の状態から早く抜け出し、学校に通えるようになりたいと考えているのです。

 

 

 

 

しかし、残念ながら自分ではどうすることもできずに、徐々に完全な不登校状態に陥ってしまう子どもがいるのも事実です。

 

 

 

 

そこで、次に挙げるような初期症状が何日も続くようでしたら、注意を払うようにしてください。

 

 

 

 

まずは37度くらいの微熱、そして頭痛や腹痛、体のだるさなどの症状です。それから朝の時間にトイレに入るとなかなか出てこられなくなり、学校を休ませると、体調が回復していくといったことも見られるようになるでしょう。

 

 

 

 

不思議なもので、これらの症状は休日や夏休みなどの長期休暇の間には一切出てきません。

 

 

 

 

水分をたくさん取るようになるのも、不登校の初期に見られる代表的なものの1つです。

 

 

 

 

家の冷蔵庫にあった炭酸飲料のペットボトルが1日でなくなってしまうことも珍しくありません。

 

 

 

 

わたしたちが人前に出てあがってしまったときやストレスがたまったときなど、無性にのどが渇いてしまうことがありますが、子どもも同様に、過剰なストレスを感じることによって常に水分(特に炭酸飲料などの刺激の強いもの)を欲するようになるのです。

 

 

 

 

以上のような症状が見られるようであれば、子どもの精神状態に何らかの問題が起きていると思って間違いないでしょう。

 

 

 

 

親御さんは、子どもから発せられたこのようなメッセージを見逃さず、問題の原因を探っていかなくてはなりません。

 

 

 

 

いじめにあっている子どもを無理に学校に行かせてはいけない

 

 

 

 

学校でいじめられていたら、当然子どもは学校に行きたくなくなります。そのような場合、無理して学校に行かせるのは子どもにとってマイナスでしかありません。

 

 

 

 

しかし、子どもの変化に気がつかない親は、「なんで学校に行かないの!」などと叱り、無理やり学校に行かせようとしてしまいます。

 

 

 

 

子どもにしてみれば、家にいることでいじめにあわずにすんでいたのに、学校に無理やり行かされたことで再びいじめにあってしまい、それによってさらに学校に行くのがいやになるのです。

 

 

 

 

こうして徐々に、しかも確実に、不登校・ひきこもりへの道へとはまりこんでいくケースが多々あります。

 

 

 

 

先ほども触れましたが、大半の子どもは学校に行かなくてはならないことをしっかりと理解しているのです。

 

 

 

 

にもかかわらず、いけなくなってしまったのは、いじめに対応するだけの十分なエネルギーがなくなったからなのです。

 

 

 

 

親が太陽のような暖かさを持って子どもに接していれば、時間がかかっても子どもは自分の中に困難に立ち向かうためのエネルギーを充電し、必ず学校に通えるようになります。

 

 

 

 

子どもも今の状況から抜け出すために自分なりにいろいろと考えていることでしょう。

 

 

 

 

 

どうしたらいじめから逃れられらかとか、誰か自分の味方になってくれる友だちを探してみようとか、もしくは意を決していじめっ子たちに逆襲してやろうなど、さまざまなことを考えているはずなのです。

 

 

 

 

それらを考えながら、現状打破のために実際に行動を起こすためには、相当のエネルギーが必要になります。

 

 

 

 

ですから、子どもの中に十分なエネルギーがたまってくるまで、親はあきらめず根気を持って子どもに接し、子どものエネルギー補給をサポートするようにしてください。

 

 

 

 

見えない椅子

 

 

 

 

最近顕著なことですが、いじめられた子どもが、あるときから突然いじめっ子の仲間に加えられ、ほかの子どもをいじめる側に回るということがあります。

 

 

 

 

恐ろしいことに、それまでいじめられていた側がいじめ側に回ると、それが快感になってしまうことがあります。

 

 

 

 

いじめる側に回ることで、いじめられることから逃れられるのですから、子どもにしてみれば背に腹は変えられないといったところなのかもしれません。

 

 

 

 

いじめの場合、カウンセリング技法の1つとしてわたしが行うものに「見えない椅子」というものがあります。

 

 

 

 

いじめられている子どもは、自分の不満を直接いじめっ子にぶつけることができません。 

 

 

 

 

そこで、いじめられている子どもとわたしのふたりだけで部屋に入り、いじめっ子が実際に目の前に座っていると仮定して、心の中にとどめている思いを話してもらうのです。

 

 

 

 

はじめは遠慮して小さい声で文句を言ったりしていますが、慣れてくるとどんどん強い口調になって話していくようになります。

 

 

 

 

そうして自分の気持ちを全部吐き出させたところで、今度は逆の立場になってもらいます。

 

 

 

 

つまり、その子どもに自分をいじめるいじめっ子をやってもらうというわけです。

 

 

 

 

こうすることによって、いじめる側といじめられる自分の双方の立場を理解することができ、どうして自分がいじめられていたのか気づくことがあるのです。

 

 

 

 

この方法は、いじめによって冷静さを失い、今の状況をどうとらえ、どう立ち向かっていけばいいのかわからなくなってしまっている子どもの気持ちを整理する手助けになり、かなりの効果を期待することができます。

 

 

 

 

こういったカウンセリングを通して、子どもは徐々に変わっていきますが、肝心なのは親が子どもの変化をサポートしていくという姿勢です。

 

 

 

 

親御さんには、子どもの様子をしっかり観察し、粘り強く子どもを支えていく態度を示してほしいのです。

 

 

 

 

一方で、たまに見られるケースなのですが、親自身が社会でいじめにあっているという場合もあります。

 

 

 

 

そういうとき、家庭内は当然暗くなり、家族同士の会話も少なくなりがちです。

 

 

 

 

こうした家庭環境の変化は子どもに大きな影響を与えますから、親は子どもへの影響を十分考えて、気を配っていく必要があるでしょう。

 

 

 

 

言ってはいけないことを言ってしまう親

 

 

 

 

さまざまな要因から不登校気味な生活を送っているうちに、インターネットやテレビゲームにはまり、朝起きるのがつらくなってしまうことがあります。

 

 

 

 

それがもとで、完全な不登校に陥るというケースも見受けられます。このようなケースでは、ほとんどの子どもができれば学校に行きたいと考えていると言って間違いありません。

 

 

 

 

こういう場合でも、親はあせらず対応していかなくてはなりませんが、ついついあせって問題をさらに深刻化させてしまうことがあります。

 

 

 

 

学校に行きたいという気持ちが子どもにあるわけですから、時には学校に出かけていく日もあります。

 

 

 

 

しかしそれがずっと続くかというと、そこには波があり、あるときから再び学校を休み始めることがあるのです。

 

 

 

 

そんな状態を見て歯がゆさを感じ、親がくどくど不満を子どもにぶつけたりすると、子どもの状態はどんどん悪化していってしまいます。

 

 

 

 

ましてや、「とにかく学校に行きなさい。高いお金を払っているんだから」というような言ってはいけない禁句を発してしまったら、子どもは「じゃあ、学校なんてもう二度と行かないよ」と完全に殻に閉じこもる結果になります。

 

 

 

 

不登校の子どもと他の子どもと比べる親もいますが、これも絶対に避けるようにしてください。

 

 

 

 

よくあるのは会話の中で「同級生の〇〇ちゃんはねえ・・・」とついつい子どもの友だちの話をしてしまったりすることです。

 

 

 

 

他人と比べられるのは、誰にとってもいやなものです。不登校に悩んでいる子どもにしてみたら、いっそういやなことだという認識を持ってください。

 

 

 

 

では、どのような話をすればいいのでしょうか。まずは、テレビの話や子ども本人が興味を持っている話をしてみてください。

 

 

 

 

そうすれば、ある程度はスムーズに会話を進めることができるはずです。不登校という状況に悩んでいる子どもの精神状態は、けっして良好ではありません。

 

 

 

 

そういうときこそ、親からの精神的な支えが大切なのです。子どもが口を閉ざしてしまうような話題をあえて持ち出すことは、子どもの精神状態を悪化させるだけです。

 

 

 

 

子どもの不登校に直面した親に求められるのは、ずばり、あせらずにしばらく様子を見届ける余裕です。

 

 

 

 

先ほどもいいましたように、子どもはどうにかして学校に復帰したいと思い、きっかけをつかむために一生懸命もがいているのです。

 

 

 

 

そのことを常に忘れずに子どもに接するようにしましょう。そして一刻も早く子どもに生活のリズムを取り戻させ、子どもが毎日学校に行けるような状態に誘導していくことが大切です。

 

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