各先進国で深刻な問題になっている不登校と引きこもり
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各先進国で深刻な問題になっている不登校と引きこもり

不登校や引きこもりという現象は、現在、日本のみならず、主に各先進国で深刻な社会問題となっています。といって、不登校や引きこもりの実態が社会に誤解なく、知られているのかとなると、非常に不完全であるという以外にありません。

 

 

 

 

 

不登校=落ちこぼれ、落伍者、引きこもり=精神異常な子ども、ひどい場合にはこのように十把一絡げに認識されていることも多々あります。

 

 

 

 

 

深く考えてみたこともない人がほとんどでしょうから、そうした誤解も仕方のない面もあります。

 

 

 

 

 

しかし、もう「誤解」が「仕方ない」では、すまされない社会になっています。いつわが子が不登校になり、さらに引きこもりと言われるような状態になるかもしれないのです。

 

 

 

 

 

文部科学省が公表した「問題行動白書」によると、不登校児童・生徒数は約13万人となっており、保健室登校などを含めると、実際はその数倍はいるといわれています。

 

 

 

 

 

不登校=年間30日以上欠席した児童・生徒(何らかの心理的・情緒的・身体的、あるいは社会的要因・背景により登校しない、登校したくてもできない状態)「文部科学省発表」。

 

 

 

 

 

引きこもり=自宅にこもり社会参加できない状態が6ヶ月以上続き、精神障害が一番の原因と考えにくいもの(精神科医・斉藤環氏による定義)。

 

 

 

 

 

また、引きこもりの特徴としては、

 

 

 

 

 

○ 約9割が不登校経験者。内向的であり非社会的な傾向がある(しかし、どんな子どもでも引きこもりになり得る)。

 

 

 

 

 

○ 社会参加へのプレッシャーが大きいため、男性が約8割を占める(正確な人数は把握できていない)。とくに長男に多い(といわれている。実際は不明)。男性のほうが諦めが悪い(大学浪人の大半が男性)。引きこもりが長引いている人ほど人生の一発逆転を考える。

 

 

 

 

 

○ 完璧主義の子に多い。考え方も100か0、好きか嫌い、黒か白かと極端なところがある。

 

 

 

 

 

○ 自己評価が極端に低く、自分は何をやってもダメだとすぐに思い込む傾向がある。

 

 

 

 

 

○ 女性の場合、否定的メッセージ(「お前はダメだ、バカだ」など)を長く言われ続けて育った子に多く、リストカット、過食症・拒食症など自傷行為につながることもある(ただし男性でも、性格的にナイーブな子は、リストカットなどの自傷行為につながることもある)。

 

 

 

 

 

○ 「引きこもりのうつ」と「うつ病のうつ」の違い・・・・・引きこもりのうつには、やり直し願望がある。うつ病のうつでは、自分の人生は取り返しがつかないと思っている。うつ病のうつ症状を示している場合、「がんばれ」、「元気を出せ」という励ましは厳禁です。なぜなら、本人自身、元気を出したいのにそうなれないと悩んでいるから。休養が一番。カウンセリングと薬物療法の併用で、軽症の場合は、一ヶ月でほぼ改善される。うつ病はごくありふれた病気で、誰でもなる可能性がある。見かけよりも本人はずっと苦しんでいるが適切な治療で治癒する。

 

 

 

 

 

不登校・引きこもりでよく見られる具体的な症状としては、対人恐怖、自己臭恐怖、視線恐怖、醜形恐怖、心気症状、不眠、昼夜逆転、退行などが見られます。

 

 

 

 

 

ここでは、一般に分かりにくいものだけ解説します。

 

 

 

 

 

○ 強迫症状・・・・・何十回も手を洗い続ける、会話中、ツバが顔にかかっているのではないかと心配するなど。

 

 

 

 

 

○ 心気症状・・・・・病気だと勝手に思い込む。本当は何の異常もないのに頭が痛い、お腹が痛いなど、常に身体の不調を訴え続ける傾向がある。環境が変わると、あっさり治ってしまうことが多い。

 

 

 

 

 

○ 退行・・・・・「幼児退行」、「子ども返り」などと言われる。長く引きこもっていると、子どもっぽい言動が目立ってくる。退行することで精神のバランスを保っているとも言える。引きこもりの退行がもたらす最大の弊害は、家庭内暴力である。

 

 

 

 

 

引きこもりの人は自己愛が強いため、自殺には至らないのが普通です。ただし、薬の量を間違えた、飛び降りる階を間違えたなど、はずみ自殺につながる可能性があるため、「死にたい」という人に「死ねるものなら死んでみろ」と励ますつもりで言うのは避けたほうがいいでしょう。

 

 

 

 

 

死んでほしくないという気持ちを込め、繰り返し伝えることが大切で、理詰めの説得は逆効果です。ただし、うつ病の場合は自殺者が多く、引きこもりのうつとは、はっきり区別して考えなければなりません(うつ病の人の自殺は、一番気分のすぐれない朝方に多く「死にたい、死にたい」と人の気を引くことはせず、黙って死ぬことが多い)。

 

 

 

 

 

気をつけなければならないのは、引きこもりに似た症状に、「統合失調症」があります。その中でも10代後半から発症するタイプがあり、それが引きこもりととらえられることもよくあります。

 

 

 

 

 

統合失調症の場合、見分け方は、まず「幻聴」があるかどうかです。その場にいない人の声がリアルに聞こえる、といった場合です。こうした場合は、かなりの高確率で統合失調症の可能性があります。

 

 

 

 

 

また、独り言をいう、空笑いをする、誰もいないのに誰かと話をしている、部屋の灯りを消して部屋の真ん中でじっとしている、あるいは「テレビのニュースで自分のことを放送している」、「アナウンサーが自分に合図している」など、あり得ないことを実際のことのように感じるといった形で現れることもあります。

 

 

 

 

 

統合失調症の場合、医師とよく相談したうえでの治療が必要となりますが、問題なのは、親がそうした子どものことを「超能力を持っている」、「霊感が強い」、「特別な才能を持っている」などと思い込んでしまう場合です。

 

 

 

 

 

こうしたときには、親が異常だと思わないのだから、単に引きこもっていることだけが問題となり、後々病状が進んで深刻な事態となる可能性が高いのです。

 

 

 

 

 

これまで見てきたように、不登校、引きこもりといっても多種多様で、それに対する対策も一つひとつのケースによって違ってきます。

 

 

 

 

 

そうした中で、社会的な制度の面として注目を浴びているのが、高卒認定試験(旧大検)という制度です。この制度は、「中学卒業以上のものは誰でも受験でき、合格すれば高校を卒業しなくても大学に進む資格が得られる国の検定試験」です。

 

 

 

 

 

思春期、つまり、中学から高校にかけて多く見られる「不登校」の子どもたちは、高卒認定試験に合格することにより、高卒と同等の資格が得られるのです。

 

 

 

 

 

この制度に助けられる子どもたちは、たとえば高校生活に馴染めずに自発的に高校を中退、しかし、大学や専門学校に進学したいといった例が多いです。

 

 

 

 

 

なお、かつて状況が許さず高校に進学できなかったという年配の方もいます。この資格の存在意義は、社会が複雑化した現在、とくに大きな意義を持っていると思います。

 

 

 

 

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