不登校・ひきこもり・ニートに関連する障害~発達障害~
発達障害について(厚生労働省)
発達障害は、生まれつき脳の発達が通常と違っているために、幼児のうちから症状が現れ、通常の育児ではうまくいかないことがあります。成長するにつれ、自分自身の持つ不得意な部分に気づき、生きにくさを感じることがあるかもしれません。ですが、発達障害は、「先天的なハンディキャップ」ではなく、「一生発達しない」のでもありません。
発達の仕方が、通常の子供と異なっていますが、支援のあり方によって、それがハンディキャップとなるのかどうかが決まると言えます。人は、家庭環境や教育環境など、さまざまな外的要因に影響を受けながら一生を通して発達していく存在であり、発達障害の人も同様です。つまり、発達障害の人にも成長とともに改善されていく課題が多くあります。幼い頃には配慮が受けられず困難な環境の中で成長してきた発達障害の人も、周囲からの理解と適切なサポートが得られれば、ライフステージのどの時点にあっても改善への道は見つかるでしょう。
「発達障害」とは
生まれつきの特性で、「病気」とは異なります
発達障害はいくつかのタイプに分類されており、自閉症、アスペルガー症候群、注意欠如・多動性障害(ADHD)、学習障害、チック障害などが含まれます。これらは、生まれつき脳の一部の機能に障害があるという点が共通しています。同じ人に、いくつかのタイプの発達障害があることも珍しくなく、そのため、同じ障害がある人同士でも全くにていないように見えることがあります。個人差がとても大きいという点が、「発達障害」の特徴といえるかもしれません。
自閉症スペクトラム障害とは
現在の国際的診断基準の診断カテゴリーである広汎性発達障害(PDD)とほぼ同じ群を指しており、自閉症、アスペルガー症候群、そのほかの広汎性発達障害が含まれます。症状の強さに従って、いくつかの診断名に分類されますが、本質的には同じ1つの障害単位だと考えられています。(スペクトラムとは「連続体」の意味です。)典型的には、相互的な対人関係の障害、コミュニケーションの障害、興味や行動の偏り(こだわり)の3つの特徴が現れます。自閉症スペクトラム障害の人は、最近では約100人に1~2人存在すると報告されています。男性は女性より数倍多く、一家族に何人か存在することもあります。
注意欠如・多動性障害(ADHD)とは
発達年齢に見合わない多動・衝動性、あるいは不注意、またはその両方の症状が、7歳までに現れます。学童期の子どもには3~7パーセント存在し、男性は女性より数倍多いと報告されています。男性の有病率は青年期には低くなりますが、女性の有病率は年齢を重ねても変化しないと報告されています。
学習障害(LD)とは
全般的な知的発達には問題がないのに、読む、書く、計算するなど特定の事柄のみがとりわけ難しい状態をいいます。有病率は、確認の方法にもよりますが2~10パーセントと見積もられており、読みの困難については、男性が女性より数倍多いと報告されています。
発達障害のサイン・症状
自閉症スペクトラム障害のサイン・症状
典型的には1歳台で、人の目を見ることが少ない、指さしをしない、ほかの子どもに関心がない、などの様子が見られます。対人関係に関連したこのような行動は、通常の子どもでは急速に伸びるのと違って、自閉症スペクトラム障害の子どもでははっきりしません。保育所や幼稚園に入ると、一人遊びが多く集団行動が苦手など、人との関わり方が独特なことで気づかれることがあります。言葉を話し始めた時期は遅くなくても、自分の話したいことしか口にせず、会話がつながりにくいことがしばしばあります。
また、電車やアニメのキャラクターなど、自分の好きなことや興味のあることには、毎日何時間でも熱中することがあります。はじめてのことや決まっていたことの変更は苦手で、なじむのにかなり時間がかかることがあります。思春期や青年期になると、自分と他の人との違いに気づいたり、対人関係がうまくいかないことに悩んだりし、不安症状やうつ症状を合併する場合があります。
就職してからはじめて、仕事が臨機応変にこなせないことや職場での対人関係などに悩み、自ら障害ではないかと疑い、病院を訪れる人もいます。子どもの頃に診断を受け、周囲からの理解を受けて成長した人たちの中には、成長とともに症状が目立たなくなる人や、能力の凸凹をうまく活用して社会で活躍する人もいます。
注意欠如・多動性障害(ADHD)のサイン・症状
7歳までに、多動・衝動性、あるいは不注意、またはその両方の症状が現れ、そのタイプ別の症状の程度のよって、多動・衝動性優勢型、不注意優勢型、混合型に分類されます。小学生を例にとると、多動・衝動性の症状には、座っていても手足をもじもじする、席を離れる、おとなしく遊ぶことが難しい、じっとしていられずいつも活動する、しゃべりすぎる、順番を待つのが難しい、他人の会話やゲームに割り込む、などがあります。
不注意の症状には、学校の勉強でうっかりミスが多い、課題や遊びなどの活動に集中し続けることができない、話しかけられていても聞いていないように見える、やるべきことを最後までやり遂げない、課題や作業の段取りが下手、整理整頓が苦手、宿題のように集中力が必要なことを避ける、忘れ物や紛失が多い、気が散りやすい、などがあります。
多動症状は、一般的には成長と共に軽くなる場合が多いですが、不注意や衝動性の症状は半数が青年期まで、さらにその半数は成人期まで続くと報告されています。また、思春期以降になってうつ症状や不安症状を合併する人もいます。
学習障害(LD)のサイン・症状
全般的な知的発達には問題がないのに、読む、書く、計算するなど特定の事柄のみが難しい状態を指し、それぞれ学業成績や日常生活に困難が生じます。こうした能力を要求される小学校2~4年生頃に成績不振などから明らかになります。その結果として、学業に意欲を失い、自信をなくしてしまうことがあります。
治療について
自閉症スペクトラム障害の治療方法
幼児期に診断された場合には、個別や小さな集団での療育を受けることによって、コミュニケーションの発達を促し、適応力を伸ばすことが期待できます。また、療育を経験することによって、新しい場面に対する不安が減り、集団活動に参加する意欲が高まります。言葉によるコミュニケーションに頼りすぎず、視覚的な手がかりを増やすなどの環境面の工夫をすれば、子どもの不安が減り、気持ちが安定し、パニックが少なくなることが期待できます。
早期に診断することは、親が子どもをありのままに理解し、その成長を専門家のサポートとともに見守っていくことに役立ちます。自閉症を治す薬はありませんが、睡眠や行動の問題が著しい場合には、薬の服用について医師と相談してみるのもよいかもしれません。思春期以降になって、不安症状やうつ症状が現れた場合には、抗不安薬や抗うつ薬を服用すると改善することがありますが、その場合にも、症状が現れる前に過度なストレスがなかったか、生活上の変化がなかったか等、まず環境調整を試みることが大事です。
また、幼児期から成人期を通して、身近にいる親や配偶者が本人の特性を理解していることがとても重要です。それによって本人が安心するだけでなく、親から教師、上司などに対し特性を伝えることによって、本人にふさわしい学校や職場環境が整い、支援の輪が広がっていきます。成人を対象とした対人技能訓練や、認知リハビリテーションを行っている施設は少ないですが、対人関係上の問題への対処方法を身につけるには有効です。地域の発達障害者支援センターが、自閉症スペクトラム障害者を対象にしたグループ活動をおこなっていることがあります。
注意欠如・多動性障害の治療方法
幼児期や児童期に診断された場合には、薬物療法と行動変容、そして生活環境の調整がおこなわれることが多いです。薬物療法としては、脳を刺激する治療薬であるアトモキセチンや塩酸メチルフェ二デートという薬が主に用いられます。どちらも脳内の神経伝達物質であるノルアドレナリンやドーパミンの不足を改善する働きがあります。
現在のところ、日本では、成人のADHDの人が服用できる治療薬はありませんが、将来は成人への処方も認められる可能性があります。生活環境の調整としては、勉強などに集中しないといけないときには本人の好きな遊び道具を片付け、テレビを消すなど、集中を妨げる刺激をできるだけ周囲からなくすことが重要です。また、集中しないといけない時間は短めに、一度にこなさなければいけない量は少なめに設定し、休憩をとるタイミングをあらかじめ決めておくことも効果的です。
自閉症スペクトラム障害と同様、親をはじめとする家族がADHDに対する知識や理解を深め、本人の特性を理解することが、本人の自尊心を低下させることを防ぎ、自分を信じ、勉強や作業、社会生活への意欲を高めることにつながります。
学習障害(LD)の治療方法
学習障害の子どもに対しては、教育的な支援が重要になります。読むことが困難な場合は大きな文字で書かれた文章を指でなぞりながら読んだり、書くことが困難な場合は大きなマス目のノートを使ったり、計算が困難な場合は絵を使って視覚化するなどのそれぞれに応じた工夫が必要です。親と学校とが、子どもにある困難さを正しく理解し、決して子どもの怠慢さのせいにしないで、適切な支援の方法について情報を共有することが大事です。
発達障害を抱えている人は、何をやってもうまくいかない人生にへとへとに疲れてしまっているケースが少なくありません。
しかし、彼らの問題の多くは、本当の原因を知り、自分の得手と不得手をよく把握し、周囲の理解とサポートが得られるなら、日々の暮らしのなかでちょっとした工夫を凝らすだけで、かなりの部分が解消されたり軽減されるはずです。
ここではそのためのヒントとして以下の9つのポイントを指摘したいと思います。
1、まずやるべきことをやる 一覧表を使って順序立てて考える
自分がやるべきことは責任を持ってやる。これは、学校の友人、職場の同僚やパートナー、家族などと豊かな人間関係を築き、幸せな人生を送るための第一条件です。果たすべき責任を全うしない人間が、周囲の信頼を得るのは難しいからです。
しかし発達障害の人は、物事を順序だてて考えるのが苦手ですから、普通の人が当たり前のようにやっている「優先順位の高いものから片づける」ということができません。このため約束の期限までに仕事ができなかったり、宿題ができなかったりすることが、どうしても多くなります。
そこで、この問題を解決するためには、
(1)その日、週、月ごとに一目でわかるように予定を整理する
(2)締め切りの日ぁら逆算して、優先順位の高い順に始める
(3)忙しすぎると感じたら、仕事の必要性そのものを見直し、簡略化する
などをやってみるといいでしょう。まず、家事でも勉強でも仕事でも「やるべきことの一覧表」をつくりましょう。その日にやるべきこと、その週にやるべきこと、その月にやるべきことを紙に書いて目立つところに貼ります。
そのうえで締め切りから逆算して何を優先してやるべきかよく考え、二重丸は最優先事項ですぐにやる、丸は今日中にやる、三角は数日以内にやる、バツはよく考えたら不要というようにマークをつけて、やるべきことと優先順位が一目でわかるようにするのです。
やり終えた作業はチェックマーク(レ印)を入れるなどして消していきます。これは「視覚的構造化」と呼ばれるもので、発達障害の治療にきわめて有効です。これを繰り返すだけで、物事を順序だてて考える習慣がついて、うっかりミスが少なくなります。
また思うように勉強や仕事がはかどらないときは、勉強や仕事に無駄がないか見直し、やらなくてもいいことは省いたり、もっと簡略化できるように作業のやり方を変えるのも有効です。書類などはフォーマットを変えたり、ハンコひとつで済むようにするのも一考です。
2、 自分だけの時間と場所を作る 「クールダウンすることが重要」
発達障害の人は、パートナーや家族、親友など、どれほど親しい人と同居していても一人になって自分自身に戻る時間が絶対に必要です。これは情緒の安定と興奮、パニックの予防のためで、この点については「おとなのADHD」の著者デイビット・サダースもその必要性を力説しています。
一人の時間は、彼らにとって心安らぐ大切な時間です。周囲の人からは、あまり意味のない趣味に没頭しているように見えても、本人にとってはそういう時間を持つことが、何よりの心の安定剤になっているのです。
ですから、発達障害の人には一人で静かになれる「クールダウン」のための時間と場所がどうしても必要になります。さらに言えば、そうやって自分だけの時間と空間を持つことは、やるべきことを冷静に考え、優先順位をつけて計画的に実行するためにも有益です。
これは結婚している女性の場合、特にそうです。彼女たちは、さまざまな家事や雑用に追われて、自分だけの時間を持つことがほとんどありません。
仕事を持っている女性であれば、なおさらそうで、なかにはあまりにもやることが多くて睡眠時間を切り詰めざるを得ない人もいます。しかも女性は、男性と違って家の中でも外でも自分だけの居場所を持ちにくいのが現状です。
男性なら一人で静かに飲める行きつけの飲み屋の一、二軒はあるでしょうし、家に自分の書斎を持っている人もいます。しかし、女性はなかなかそうはいきません。このため一人で静かになれる時間も場所もありません。
そのことが、彼女たちの心の安寧を壊し、いっそう「片付けられない女」にしているのです。発達障害のある人は、非常に不安感が強く、心配性なので、自分の言動をあれこれ後悔したり、先々のことを取り越し苦労しがちです。
自分だけの時間と場所があれば、気持ちの安らぎを得て、物事を冷静にかつ客観的に考えることができるようになるのです。
3、 便利なものは何でも活用する
発達障害の人は、物事をてきぱきと段取りよくこなすのが苦手で、仕事が片付かなかったり、あれもこれもとやっているうちに大事なことを忘れてしまったりします。こうした問題の解決にはスマホや携帯電話などのハイテク機器の活用をおすすめします。
たとえば、携帯電話やスマホには、話したり、メールをするだけではなく、アラームやスケジュールメモ、電卓、デジタルカメラ、ボイスメモなど便利な機能がたくさんついています。
大事な用件を忘れないようにスケジュールごとにアラームをつけたり、忘れてはいけないことをメモしたり、写真や動画、音声で記録することもできます。
携帯電話やスマホは、手帳などを取り出して開くより手軽で簡単なので、使い勝手がいいのも魅力です。家事を段取りよく片付けるには、食器洗浄機や乾燥機付き洗濯機を利用するのもいいと思います。食後の洗い物や洗濯物を干したり取り込んだりするのは、発達障害の人にとってとてつもなく面倒で億劫な作業です。
その点、食器洗浄機や乾燥機付き洗濯機を使えば、そうした作業がだいぶ楽になりますし、時間の節約にもなります。その分、心の余裕も生まれます。ただし、ひとつ注意が必要なのは、ADHDやASの人は、健常者よりも機械類が好きで、はまりやすく、のめりこみやすいという点です。
スマホや携帯電話、パソコンなどに夢中になって、肝心の仕事や家事がおろそかになってしまっては本末転倒です。便利なハイテク機器を活用するときは、その点に十分留意する必要があります。
4、 社交の場での振る舞い方
発達障害者は、たくさんの人が参加するパーティーなどで自由に会話を楽しむことができません。
一対一なら話すことができても、大人数での会合や宴会、パーティーなどになると、脳の情報フィルター機能が弱いため、注意が散漫になり、話に集中できなかったり、不安が高じて気ばかり焦り、落ち着いた会話ができなくなってしまうのです。
また、自分の言いたいことだけを言って相手の話を聞かなかったり、不用意な発言をして人を傷つけたり、孤立して黙り込んでしまったりもします。
このため、まじめに仕事に取り組んでいるつもりでも、職場での評価はどうしても低くなりがちです。このようなハンディを克服するには、パートナーやカウンセラーなどと相談して、
○できるだけ愛想よく振る舞い、笑顔で接する
○自己主張を控え、むしろ聞き役に徹する
○上手に相槌をうつように心がける
○相手の長所を見つけて、褒め上手になる
○パニックになりそうになったら、会場の隅に行くなど「クールダウン」をする
などのテクニックを身に着けるように心がけるといいと思います。
また人間関係で誤解を受けることが予想される場合は、前もって、「わたしは会話や対人関係が苦手なので、ひょっとしたら不愉快な印象を与えるかもしれませんが、けっして悪気があってのことではなく、わたし自身のハンディのためなのでなにとぞご容赦ください」と伝えておくのもひとつの方法です。
たとえば、メールをもらっても、つい返事が遅れがちなら、あらかじめ、「メールや手紙などの返事が遅れるかもしれませんが」と伝えておくのもいいでしょう。
5、 職場の人間関係の改善
発達障害者は、対人スキルが未熟で、人付き合いが苦手です。職場での昼食やアフター・ファイブの付き合いを避けて孤立することが多いですし、同僚たちの会話にもなかなか入れません。
その一方で、もともと人がいいので頼まれると断れず、しばしば自分の能力以上の仕事を引き受け、オーバーワークになってしまいます。ただでさえ、段取り下手なのに、これでは締め切りまでに仕事ができないのも当然で、同僚や上司からは、
「できないなら、最初から安請け合いなんかしなければいいのに」とますます厳しい評価を受けるようになり、さらに自信をなくしていきます。
こうした悪循環を避けるためには、パートナーやカウンセラーなどと相談して、
○依頼を上手に断る方法
○自分のニーズ(主張)と他人のニーズ(要求)のバランスをうまくとる方法
など職場での対人スキルを身につけるようにしましょう。たとえば、依頼を断る場合であれば、「せっかくのお話ですが、これこれこういう理由で、残念ながらお引き受けできません」と、きちんと理由を話してから断るようにするのが基本です。
理由もはなさず、いきなり「無理です」「できません」では、相手もカチンときてしまいます。また何かを主張するときは、自分の意見だけを一方的に言うのではなく、まず他人の意見を最後までちゃんと聞くことです。
そのうえで自分の主張を述べ、お互い納得のうえでどちらかの意見に賛同したり、双方の意見のよいところを採用するなど、バランスをうまくとることが大事になります。
6、 感情や衝動性のセルフコントロール
発達障害者は、感情や衝動性のコントロールができないため、、しばしばそれらが爆発してパニック状態になり、パートナーや子どもなどに暴言を吐き、暴力を振るいます。依存症や嗜癖行動に陥るのもそのためですし、うつ病を合併すると感情が不安定になり、ますます攻撃性が激しくなります。
自制心を育てるのにもっとも有効なのは、「自分は発達障害者である」と自覚することです。これに勝る良薬はありません。自分の欠点を知れば、なるべく聞き役に回るなど、短時間でも沈黙を守るテクニックが身につきますし、パニックになりそうになったら、会場の隅に行くなど苦手な雰囲気や雑多な情報の渦から自然に遠ざかることもできるようになります。
また周囲の理解や協力を得る手段を講じることもできるようになります。
7、 働きすぎに注意する
発達障害者には働きすぎ、仕事中毒の人が少なくないと専門家は指摘しています。
不注意傾向などで彼らは「仕事ができない」と思われるケースが少なくありませんが、一方で職場の専門領域では達成感や成功体験を重ねて自信を持っているため、安心して仕事に打ち込めるのです。しかもこれを彼ら特有の過集中が後押しします。働きすぎになりやすいのは、こうした理由によります。
そうやって仕事に夢中になるのは、周囲の評価も高くなるので一見よさそうですが、反面、家族や友人と一緒に過ごす時間が少なくなり、コミュニケーション不足から大切な人間関係が確立できないほどの弊害もあります。
また働きすぎる人は、仕事だけでなく、アルコール、ギャンブル、買い物、セックスなど他の依存症に発展するリスクも大きいことが知られています。
たとえば、アルコール依存症には、いわゆる「ドヤ街アル中」(仕事もしないで昼間から酔っ払って道端や公園で酒ビンを抱きながら寝ているタイプ)と「背広アル中」(バリバリ働いているサラリーマンで酒に溺れるタイプ)の2つがありますが、圧倒的に多いのは後者で、彼らは一般の人より仕事に没頭しやすく、約7割が仕事中毒とされています。
「俺の生きがいは仕事と酒だ」彼らはよくそういいます。しかしその背景に発達障害が隠れているとしたら、無頼を気取っているどころではありません。他の依存症や合併症を引き起こす可能性もあるからです。仕事も酒もほどほどが一番です。
8、 家族団らんの時間を持つ
働きすぎの発達障害者は、仕事ばかりしていますから、どうしても家族や友人と一緒に過ごす時間が少なくなります。彼らが家庭を持つと、一緒に食事をしたり、外出したり、旅行をしたりする機会が少ないので、家族は不満やストレスを抱えやすくなります。
しかも男性の場合、子育ては妻に任せきりで、たまに子どもの前に顔を見せたと思ったら、やれ勉強しろだ難だと厳しくしかりつけるばかりです。これではよき父親とは言えず、子どもの心身の発達にいい影響は与えません。
これを防ぐには、オンとオフの切り替えをきちんとすることです。そして家族や友人と会食したり、どこかに出かけるなど、意識的に遊ぶ時間を持つよう心がけることです。「仕事が忙しくてとてもそんな余裕はない」というときこそ、あえて時間を作って遊ぶべきです。
仕事を忘れてリラックスする時間を持つことで、かえって仕事への意欲やバイタリティがわいてくるのは、誰もが経験的に知っていることです。
9、 自分にあった仕事を選ぶ
発達障害者の場合、仕事上の問題の多くは「自分に合わない仕事」をしているために起きています。彼らには、不注意傾向や衝動性などさまざまなハンディがあるのに、
○綿密な金銭の管理
○書類の管理
○人事管理
○対人援助職(教師、保育士、保母、福祉士、看護師、介護師など)
○些細な不注意でも大事故にあう可能性がある危険な仕事
などに従事するのは明らかに無理があるのです。
発達障害者が、どのような職業につくかは、青年期までにどのような高校、専門学校、大学を選ぶかにかかっているので、親の責任は重大です。しかし実際には、本人も親も発達障害に気づかないまま仕事を選ぶケースがほとんどで、後で気づいて自分にあった仕事につこうと思っても、すでに年齢的な問題などで難しい場合が多いのです。
このため現実的な対応としては、いま勤めている職場の上司や同僚などの理解を得て、彼らが働きやすいように強力をお願いするケースが多くなります。
幸いにも仕事に就く前に発達障害に気づいたり、年齢的な条件なども含めて転職が可能な場合は、キャリア・ガイダンス(職業選択指導)が極めて重要になります。
あくまでも一般論を述べれば、発達障害者はその特性を活かして、
○自分が興味や関心を持つ分野の仕事
○自分の得意な能力がいかせる仕事
○人を相手にするより物を扱う仕事
などを選ぶべきです。また、どうしてもあきっぽく、退屈しやすいので、できれば毎日変化のある仕事を選ぶのも大事なポイントです。
発達障害者は、多くの場合、自己評価が低く、地域や学校や職場で孤立しがちです。このため同じ経験や苦痛をあじわった仲間と話し合うことは、このうえない安心感を与え、不安を取り除いてくれます。
当事者が作る相互支援のための自助グループに参加する意味はここにあります。これまで活躍している自助グループとしては、アルコール依存症のための「断酒会」や「AA」。薬物依存症のための「ダルク」や「NA」摂食障害のための「NABA」や「OA」ギャンブル依存症のための「GA」買い物依存症・浪費癖のための「DA」セックスおよび恋愛依存症のための「SA」などがあって、それぞれの分野で治療実績をあげています。
これまでの膨大な臨床的研究では、依存症や嗜癖行動には従来の心理療法(カウンセリング)や認知行動療法、薬物療法などの効果は限定されていますが、自助グループはこれらの治療に非常に有効であることが幅広く立証されています。
「大人のADD&ADHDの会」(SOAA)もそんな自助グループのひとつで、大人のADHDに関わる人たちが本来持つ能力を最大限生かして生活していくことができるように、その実態を把握し、社会的認知度を広め、生活支援に寄与することを目的としています。
大人のADHDに苦しんでいる人のなかには、SOAAに入会してパートナーや同僚の理解と協力が得られるようになり、人生に新たな希望を見出すケースがたくさんあるといいます。発達障害者は、仕事や遊び、パソコンなどに熱中して不規則な生活を送りがちです。
またアルコールやタバコなどの健康に有害なものに溺れたり、栄養のバランスを考えずにファストフードやインスタント食品ばかり食べたりします。彼らはあえて健康に悪いことをしているのではなく、健康に無関心なのです。このため若くしてガンや糖尿病、心臓病、脳血管障害などの生活習慣病にかかる人が少なくありません。
また、これらの疾患が彼らの心の健康に好ましくない影響も与えています。こうした心身への悪影響を防ぐには、健康に関心を持ち、体によい健康的なライフスタイルを心がける必要があります。
発達障害者の場合、特に大事になるのは以下の4つのポイントです。
1、規則正しい睡眠を心がけ、睡眠障害を防ぐ
彼らは睡眠。覚醒リズムが乱れやすく、しばしば夜驚症、夢中遊行、夜泣き、夜尿症、睡眠時無呼吸症候群などの睡眠時隋伴症を起こします。
昼間の居眠り(過眠症)が多いのもそのためですが、彼らの主症状である不注意や注意散漫、感情の不安定、衝動性、攻撃性などの症状特徴は、夜間の睡眠障害に起因するところが多いのです。
これを防ぐためには、
1、寝る間も惜しんで仕事やパソコン、スマホ、携帯電話、ゲームなどに没頭しない
2、睡眠の質を落とすアルコールやタバコ、コーヒーなどの飲みすぎに注意する
などを心がけることです。
2、アルコールやタバコ、コーヒーを飲みすぎない
前項とも関係しますが、発達障害者は不安の強さと衝動性の強さ、セルフコントロールの未熟さなどから、さまざまな嗜好品や薬物に依存しやすく、なかでもアルコール、タバコ、コーヒーに依存するケースが非常に多いのが特徴です。これらは睡眠効率を下げて、うつ病を合併しやすいことが知られています。
またタバコとカフェインは、飲まないと離脱症状(禁断症状)が出て、頭痛やイライラ、吐き気などに襲われたり、昼間の眠気(過眠症)や不注意傾向を悪化させます。
アルコール依存症で特に注意が必要なのは女性です。男性に比べて女性のほうが肝臓の分解酵素が弱く、男性より少ない酒量でより早くより重いアルコール依存症になりやすいからです。しかも夫やまわりのサポートが得にくいため、治療も難しいです。
また女性のアルコール依存症は、タバコ依存、薬物依存、買い物依存、ギャンブル依存、リストカット(自傷行為)などの依存症や嗜癖行動を合併しやすいのも特徴です。
これらが2つ以上合併すると「多重嗜癖」と呼ばれます。なお若年者の場合、アルコールとタバコは、しばしばシンナー、マリファナ(大麻)、覚せい剤などのほかの薬物への「ゲートウェイ(入り口)ドラッグ」となっています。
元・国立療養所久里浜病院の鈴木医師は、高校生の頃からアルコールやタバコを乱用していた者は、その後、高い確率でシンナー、マリファナ、覚せい剤へ移行していったと報告しています。
3、バランスのとれた食生活を心がける
一般に発達障害者は食生活の問題を併せ持っています。特に睡眠覚醒リズムが乱れている場合は、なおさらそうです。バランスのとれた食生活を送るためには、炊事や調理に時間をかけなければなりませんが、仕事が忙しかったり、インターネットやゲームにのめりこむと、どうしてもファストフードやインスタント食品に頼ってしまうことが多くあります。
亜鉛、マグネシウム、カルシウム、カリウムなどの必須ミネラルと、ビタミンB1、B2、B3、B6、B12などのB複合体の欠乏した食事は、中枢神経系の活動に悪影響を及ぼすことが知られています。
これらの栄養素は脳の正常活動に不可欠です。たとえばアルコール依存症でさまざまな神経症状や精神症状が現れるのは、アルコールが肝臓で分解されるときにこれらの必須ミネラルやビタミンB群をうばってそれらの欠乏状態を引き起こすためです。
女性にとって特に大事なことは、前にも述べた月経前不機嫌性障害(PMDD)と食事との関係です。月経前の不機嫌、攻撃性、イライラ、軽いうつ、頭痛、過食その他の精神症状は女性ホルモンのアンバランスによって起こります。
発達障害者は、健常者よりもPMDDが重症になりやすいとされています。PMDDは、もともと日本の女性には少なかったのですが、最近は20~40歳代の女性を中心に激増しています。
その理由は食事の欧米化、つまり高脂肪、高動物性たんぱく質の食事によるものとされています。これにたいして昔ながらの和食は、PMDDを改善するとされ、近年はホルモン治療よりも漢方薬と食事療法の併用が推奨されています。
女性の犯罪の80~90パーセントは、この月経前に多発するといわれていますが、わたしたちの経験では、睡眠覚醒リズムをしっかりつけ、アルコール、タバコ、カフェイン、などの嗜好品を避け、普段から和食を取っていれば、PMDDに関連した犯罪はかなり予防できると思います。
4、ゲームやインターネットにのめりこまない
発達障害のある人(特にADHDやASの人)は、これまでたびたび指摘したようにテレビやビデオ、ゲーム、インターネットやパソコン、スマホなどにはまりやすく、寝るのも忘れてのめりこむ傾向があります。
不登校から長期間のひきこもりやニート状態になっている人は、ほとんど例外なくこれらに依存しています。特に最近目立つのはインターネットへの依存です。ネット社会は十分な法規制がなく、一種の無法地帯ですが、社会経験の乏しい(あるいはまったくない)彼らは、たいした警戒心もなく平気で足を踏み入れます。
その結果、悪徳サイトにアクセスしてお金を騙し取られたり、ネットを通じて見ず知らずの異性と知り合い、簡単に交渉を持って性犯罪に巻き込まれたり、薬物乱用に走ったりします。また「ひきこもりサイト」などで仲間を作って安住することで、ひきこもりをより長期化させるケースも少なくありません。ゲームやインターネットなどへの依存にはくれぐれも注意すべきです。
対人関係が苦手で不器用なのは、すべての発達障害者に共通する傾向です。ADHDもASほどではありませんが、基本的に社会性(対人スキル)が未熟です。
「大きくなった子ども」である彼らは、一般に、
1、人との約束事や社会のルールを守れない
2、自己中心的で他者との協調性に乏しい
3、人の気持ちを読んで、場面や状況に応じた対応ができない
4、頭のなかで考えていることをうまく言葉で表現できない
5、感謝、反省、共感などの気持ちをうまく表現できない
6、人に助けを求めたり、要求を断ることができない
7、友人や恋人などとの信頼関係を持続できない
8、いじめや仲間はずれの対象になりやすく孤立しやすい
などの傾向が顕著です。
彼らは、学校や家庭、社会の決まりごとが守れず、みんなが楽しくゲームで遊んでいる時でも平気でそれをぶち壊すようなルール破りをします。
また自分の言いたい事、興味のあることを一方的にしゃべって、人の言う事を聞きません。相手が興味があるかどうかなどおかまいなしに、たとえば、昆虫、恐竜、車、電車、ゲーム、パソコンなどについて延々と話し続けます。
これは他人の立場で考えたり、場の空気を読んだりすることができない、いわゆる空気の読めな「KY」だからです。一般の健常者は、人と話す時、相手の話だけ聞いているわけではありません。相手の表情や口調、声のトーン、間の取り方、さらには周囲の状況なども含めて、相手の気持ちを汲み取ろうとします。発達障害者にはそれがうまくできません。
一言で言えば、他者と喜怒哀楽の感情を共有する「共感性」に欠けます。このため平気で人を傷つけるようなことを言ったりもします。しかし一方で、人一倍傷つきやすい面があり、些細なことですぐに落ち込んだりもします。
一方的にしゃべりまくる姿とは一見矛盾しますが、彼らは考えていることをうまく文章や言葉にするのが苦手な面があって、ちょっとからかわれたり、責められたりしても、思うように言い返せません。それで余計にストレスを感じ、傷ついたりします。
また、同様の理由から、何かを頼んだり、逆に頼まれた依頼を上手にことわるのも苦手です。誰かに助けられても「ありがとう」の一言が言えず、「手伝ってあげたのに」反感を買うこともしばしばです。
誤ったり、賛同したり、人に好かれるように振舞ったりするのも不得手です。敬語もうまく使えないので、平気で目上の人にタメ口をきいたりします。
こんな調子ですから、周囲は振り回されて不満がどんどん蓄積していきます。友人や恋人とも長続きしないし、いじめや仲間はずれにもあいやすいのです対人スキルの未熟さは、どうしても彼らを孤立の淵に追い詰めやすいのです。
しかし、それでもADHDの彼らは、人と親しくしたり、仲間を作りたいという願望は持っています。これは、そうした欲求が希薄なASとは大きく異なる点です。
ただし、そうは思いながら、現実の対人スキルはひどく未熟であり、のぞむような対人関係を実現するには、あまりにもギャップがあるため、彼らはしばしば強い不安や葛藤状態に陥ります。思春期・青年期以降にうつ状態、不登校、非行などの二次障害や合併症をともないやすい理由のひとつは、まさにこの対人スキルの未熟性にあると考えられています。
対人スキルの未熟性は、子どもならば小学校のころから対人関係を中心とする社会的なスキルを訓練するSST(Sosial Skills Training)という療法を行うことでかなり改善されますが、残念ながら大人になってからではあまり効果が期待できません。
大人のADHDの場合は、パートナーや家族の協力を得て、心理教育や環境調整療法を行ったり、職場選択を考え直したりしたほうが現実的ですし、効果的です。
低い自尊心と自己評価と劣等感
発達障害者は、そもそも自分自身を客観的に正しく認識する「自己認知」が苦手です。また、他者を正確に認識する「他者認知」も不得手です。
加えてADHDの人の多くはマイナス思考で、物事を否定的。悲観的、被害的に捕らえる傾向があります。思春期・青年期になって、不十分ながらも、自分自身をある程度客観的に観察できるようになると、そうしたマイナス思考の影響から、自己評価や自尊心が低くなり、人から疎外され、軽蔑されていると被害的に捉えるようになります。
ここれには二つの理由が考えられます。一つは、彼らが小さい時から達成感や成功体験を積み重ねることができず、むしろ挫折感や失敗体験ばかり重ねて、家庭や学校、職場などで低い評価を受け続けるためです。
「手のつけられない子 それはADHDのせいだった」(扶桑社)の著者メアリー・ファウラーは、ADHDの人に自尊心が育ちにくい理由として、
1、成功体験を積むことができない
2、周囲の評価が低い
3、「できるのにやらない、怠けている」と誤解されやすい
4、無理解な親や教師から過大な期待をかけられる
5、できたりできなかったりと症状が変動する
などを指摘しています。
もう一つの理由は、脳機能障害です。具体的には、自尊心を司る前頭葉から基底核・線条体に至る「報酬系(ドーパミンを分泌して快感を高める神経系)」という部位が未発達で、自己像・自尊心が低くなりやすいと考えられています。
「ADHD(注意欠陥多動性障害)の子どもたち」(金剛出版)の著者マーク・セリコウィッツも、彼らの自尊心の低い理由として、失敗を繰り返すため周囲の評価が低いことのほかに、やはり脳の報酬系の未熟性をあげています。
発達障害者は、こうして低い自己評価と自尊心を持ち続け、思春期・青年期になると漫然とした社会不適応感を抱き、劣等感、無力感、孤立疎外感が募り、さまざまな合併症を発症するようになります。
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