不登校・ひきこもりと睡眠障害
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不登校・ひきこもりと睡眠障害

不登校やひきこもりの人の中には、睡眠障害に陥っている人がいます。ここでは、睡眠障害についてお話します。

 

 

 

 

 

睡眠障害とはこんな病気です。

 

 

 

 

 

睡眠の異常には「不眠症」「過眠症」「睡眠・覚醒スケジュール障害(睡眠リズムの乱れ)」、睡眠中に起こる「悪夢」「夢遊病(睡眠時遊行症)」「夜驚症」「睡眠時無呼吸症候群」などがあります。

 

 

 

 

 

夜驚症とは睡眠中に恐怖心から大声をあげたり、泣き叫んだりする状態で10歳以下の子どもに見られ、大きくなると自然に消えていくもので、睡眠時無呼吸症候群とは睡眠中に一時的に呼吸が止まる状態で、ほとんどは肥満の中高年以降に起こります。

 

 

 

 

 

どちらも思春期には起こりにくいものです。また、睡眠障害の中には器質的な病気が原因となって起こるものもありますが、ここでは、それ以外の睡眠障害を中心に説明します。

 

 

 

 

 

原因は?

 

 

 

 

 

もっとも多いのは生活背景・習慣によるストレスだと考えられています。一晩中赤々とともっている街灯やネオン、24時間営業のコンビニエンスストア、24時間情報を流しっぱなしのインターネット、テレビ、ラジオ、騒音など、わたしたち現代人は夜の間も脳が活動するような生活になっています。

 

 

 

 

 

そのうえに、思春期の子どもたちは受験や学校のスポーツの部活動など、競争を強いられる生活を送っています。

 

 

 

 

 

その競争からくる疲れをいやすための睡眠が取りにくい状況があるのです。

 

 

 

 

 

そのほか、悩み事、人間関係での葛藤、偏った栄養や食事時間の乱れなども睡眠障害を引き起こすきっかけになります。

 

 

 

 

 

人間は長い間、地球の自転のリズムに合わせた生活を営んできたため、生体リズムも自転に支配されています。

 

 

 

 

 

たとえば、夕方になると睡眠を促すメラトニンというホルモンが脳の松果体から分泌され、明け方になると活動を促すコルチゾールやエンドルフィンなどのホルモンが副腎皮質や視床下部から分泌されます。

 

 

 

 

 

そして、眠りにつくと脳内の温度が下がり、脳は休息できることになります。

 

 

 

 

 

内臓や血管の働きを調整している自律神経も、夜は副交感神経が優位になり、昼間は交感神経が優位になります。

 

 

 

 

 

睡眠障害ではこのような生体リズムが乱れています。朝の明るい光には生体リズムを調整する作用がありますが、朝寝坊をすると朝の光を浴びることができないため、睡眠の乱れはいっそう睡眠障害を悪化させることになります。

 

 

 

 

 

こんな症状が

 

 

 

 

 

寝つきが悪い、途中で目が覚める、朝早く目が覚めてしまう、睡眠が十分取れない、熟睡感がない、朝起きられない、一度起きてもまた寝てしまう、昼間の眠気が強い、昼間寝てしまう、一日中眠い、眠りにつく時間が少しずつずれて一回りする、昼夜逆転など、睡眠障害にはいろいろな状態があります。

 

 

 

 

 

就寝時間のずれや昼夜逆転などのような睡眠障害の状態は、眠った時間をしばらく記録してみると、おおよその見当がつきます。

 

 

 

 

 

このほかに、頭痛、動悸、腹痛、吐き気、手のひらに汗をかく、疲れやすい、集中力の低下、無気力、興奮、不安などさまざまな症状をともなうこともあります。

 

 

 

 

 

不登校やひきこもり、摂食障害、家庭内暴力などをともなうこともありますが、睡眠障害のためにこれらの症状が起こるのか、これらの障害があるために睡眠障害が起こるのか、よくわからないこともあります。

 

 

 

 

 

治療法と家庭での対応

 

 

 

 

 

抗不安薬、抗うつ薬、就眠薬などが使われます。もっともよく使われるのは、長期間連用しても依存性が起こりにくいベンゾジアゼピン系の就眠薬です。

 

 

 

 

 

そのほか、悪夢を見たり熟睡感がなかったり家庭内暴力をふるう場合には向精神薬を追加することがあります。

 

 

 

 

 

一日中眠い場合には中枢神経刺激薬(弱い覚醒作用のある薬)を使うこともあります。

 

 

 

 

 

メラトニンの光を感じる作用に関係しているとされるビタミンB12が使われることもあります。

 

 

 

 

 

朝起きにくかったり、起きた後頭痛や腹痛など体調の悪さを訴えたりするときには、睡眠障害でないかどうか、精神科、小児科、内科などで相談してください。

 

 

 

 

 

また、十分な休息と睡眠が必要なので、休日には塾やスポーツなど義務となっているものは休ませます。

 

 

 

 

 

そのアドバイスに従って学校の先生にも協力してもらいましょう。

 

 

 

 

 

睡眠障害の事例 「不登校」から「睡眠障害」を引き起こした中学1年生男子のケース

 

 

 

 

 

自営業の父親、母親、妹の4人家族です。甘えん坊で意思の弱いところがありましたが、友だちも多く、勉強にもスポーツにも励んでいました。

 

 

 

 

 

ところが、小学5年生になってから家族と話さなくなり、友人の家で夜遅くまで過ごすようになり、やがて学校へ行かなくなりました。

 

 

 

 

 

相談機関へ通いましたが、そこで母親は過干渉であると責められました。

 

 

 

 

 

アドバイスどおりに本人の希望にまかせたところ、昼夜が逆転してしまい、気の向いたときだけ外出しました。

 

 

 

 

 

食生活も不規則となり、体重も増加し始めました。父親は仕事が忙しくてほとんど話ができず、母親が学校の話をすると暴力も始まりました。

 

 

 

 

 

中学に入っても改善せず、体重が不登校の始まった頃の約3倍にもなったため、母親だけ病院に相談に行き、家族カウンセリングを受け始めました。

 

 

 

 

 

病院で睡眠覚醒表をつけたところ、覚醒時に眠っていることが判明し、睡眠時無呼吸や歩行困難もあることがわかりました。

 

 

 

 

 

そこで身体的な検査を受けるために別の病院に入院することになりました。

 

 

 

 

 

入院直後から食事制限を開始した結果、体重は徐々に減少し、それにともない睡眠も正常になっていきました。

 

 

 

 

 

4ヵ月後には院内学級にも通い、順調に回復しています。中学を卒業して普通高校へ入学し、平日は自宅から高校へ通い、週末に病棟へ戻るという生活をしています。

 

 

 

 

 

母親の話では、自宅でも落ち着いているとのことです。

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