不登校・ひきこもりと医療機関とさまざまな療法
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不登校・ひきこもりと医療機関とさまざまな療法

 

不登校・ひきこもりは、医学的には病気ではありません。しかし、精神疾患と関連が深く、似た症状を呈することがあるため、医療機関で診療を受けられます。

 

 

 

 

精神科・神経科・心療内科など、心の病気を扱う診療科を訪れましょう。

 

 

 

 

行動面や心理面の偏りについて、病気が関係していないかどうか、診察してもらえます。

 

 

 

 

ただし、不登校・ひきこもりは医学だけの問題ではなく、教育・社会・心理などさまざまな要素が関係しています。

 

 

 

 

医療機関ならなんでもわかるとはかぎりません。心の病気の専門医でも、この問題にくわしくない人はいます。

 

 

 

 

診療科の名前や施設の大きさにこだわらず、会ってみて信頼できる人、気持ちが通じる人のところに通うのがいちばんです。

 

 

 

 

診察ではどんなことを聞かれるのか

 

 

 

 

医療機関で聞かれるのは、家庭での子どもの様子です。不登校・ひきこもりの背景に病気がないかどうか、わかります。

 

 

 

 

家庭での様子を具体的にはなす

 

 

 

 

不登校・ひきこもりのきっかけや、本人が悩んでいること、家族関係の問題点など、保護者として気づいた点を話します。

 

 

 

 

また、将来や非行の傾向など心配ごとがあったら、それも伝えます。

 

 

 

 

○保護者が聞かれること

親子関係や夫婦関係、生育環境などを聞かれます。家庭での様子を把握するためです。

 

 

 

 

また、発達障害の可能性や、不登校のきっかけなど、成長の過程で気づいたことも質問されます。

 

 

 

 

○発達の遅れはないか。

○学校での問題行動はないか。

○生活上の問題、身体症状はないか。

○本人は、問題に対して自覚的か。

 

 

 

 

○本人が聞かれること

本人が受診できる場合は、まず保護者は退席します。同席していると、子どもより先に答えてしまうことがあるからです。

 

 

 

 

本人は、保護者にいえない悩み、家族関係のストレス、本人自身の考え方などを聞かれます。

 

 

 

 

○不登校・ひきこもりの問題に自覚的か。

○悩み事はあるか。

○体調不良、ストレス症状はないか。

 

 

 

 

言わなくてもいいこと

話したくないことは黙っていてもかまいません。また、遠い将来の話など、わからないことは答えなくても大丈夫です。

 

 

 

 

ただ、本人も気づいていない点が問題に関連している場合もあるため、できるだけくわしく相談したほうがいいでしょう。

 

 

 

 

○答えたくないこと。

○プライベートな話。

○わからないこと。

 

 

 

 

医療機関で問題点をいっしょに考えていく

 

 

 

 

医療機関では、家庭環境や発達過程など、子どものふだんの様子を話し合います。

 

 

 

 

家族は情報を提供し、医師やカウンセラーは考えを述べたり、質問をします。

 

 

 

 

その会話を通じて、現状における問題点を探し出し、解決策をいっしょに考えていきます。

 

 

 

 

医療機関といっても、必ずしも病気だと診断されるわけではないのです。

 

 

 

 

この問題に詳しい専門家は、子どもや家族が受診したとき、まずその行動力を認めてほめてくれます。

 

 

 

 

本人にとって、外出するのはたいへんなことだからです。それを認めることで、本人の気持ちを肯定して、受け入れます。

 

 

 

 

くわしくない人だと、原因を探ったり、ストレスだと診断するなど、子どもの悩みに共感しようという姿勢がみられません。

 

 

 

 

治療の基本となるのは心理療法

不登校・ひきこもりの治療は、基本的に心理療法だけですすめていくことになります。

 

 

 

 

本人と家族と医師で話し合い、問題点や解決策を考えていきます。

 

 

 

 

心理療法やカウンセリングは、専門家と会話をすることで不登校・ひきこもりからの回復を目指す治療法です。

 

 

 

 

本当に話をするだけなので、人によっては効果を信じない場合があります。

 

 

 

 

一度や二度、話したくらいでは効果は現れません。その段階で、治療を疑うのはやめましょう。

 

 

 

 

何度も繰り返し対話をして、考え方を少しずつ変えていくことが必要なのです。

 

 

 

 

相談を繰り返しても状況が変わらなければ、心配になることもあるでしょう。

 

 

 

 

しかし、担当に医師やカウンセラーを信じて、じっくりとりくんでください。

 

 

 

 

心理療法と生活改善が2つの柱

心理療法によって考え方や感じ方の偏りを調整するとともに、それを具体的に形にするため、生活改善もおこないます。

 

 

 

 

○心理療法

医師やカウンセラーが、不登校・ひきこもりに悩む本人や家族と話し合い、心理面の問題を解決していきます。

 

 

 

 

○生活改善

心理療法と並行して、生活のなかの問題点を見直します。苦手なことにも少しずつ慣れていくようにします。

 

 

 

 

学校や職場で居場所を失っていた子どもは、集団療法で悩みを語り合う仲間と出会うと、そのうれしさでグループに依存してしまうことがあります。

 

 

 

 

友達をつくるのはいいことですが、それだけでは社会に出て行くことはできません。

 

 

 

 

医師やカウンセラーからほかの場所にも出かけられるよう、アドバイスをしてもらいましょう。

 

 

 

 

不登校・ひきこもりの要因にストレス症状やうつ症状などが関係している場合、その症状をおさえることで悪循環が止まり、問題解決につながることがあります。

 

 

 

 

学校についての悩みやストレスで不眠症となり、それが昼夜逆転生活にむすびつき、不登校になっているような場合です。

 

 

 

 

医療機関を受診してクスリを処方してもらい、不眠を解消することで、状況が好転します。

 

 

 

 

その後、悩みやストレスを軽減するための心理療法を受け、考え方を見直しながら、登校をめざします。

 

 

 

 

クスリの助けを借りることが、状況改善へのきっかけになるのです。

 

 

 

 

心理療法と併用される

薬物療法だけで不登校・ひきこもりが改善することはありません。

 

 

 

 

クスリはあくまでも補助的な手段です。医師やカウンセラーによる心理療法を並行して、様子を見ながらクスリを使っていきます。

 

 

 

 

医師の処方通りに服用していれば、基本的に副作用は起こりません。

 

 

 

 

不登校・ひきこもりではクスリを使うとしても、ほとんどの場合、一時的な対処で、副作用が起きることはごくまれです。

 

 

 

 

抗うつ薬、抗不安薬など心の病気に処方されるクスリは近年、改良が進み、現在では副作用のでにくいものになっています。

 

 

 

 

まれにめまいや体調不良を訴えることがありますが、その場合も医師に相談すれば、心配はいりません。

 

 

 

 

カウンセリング

 

 

 

 

カウンセリングにおいて一番大事なことは、カウンセラーとの間に信頼関係を築くことです。

 

 

 

 

カウンセリングを始めると、カウンセラーと一緒に、長い心の旅に出ることになります。

 

 

 

 

一緒に旅して、無事にゴールにたどり着くためには、心から信頼できることが必要です。

 

 

 

 

このカウンセラーとなら、うつ病が良くなって、もう一度元気になれると思えることが大事です。

 

 

 

 

カウンセラーに何でも話せるためには、カウンセラーが同じ目線の高さであることが必要です。

 

 

 

 

また、カウンセラー自身が多くのうつ病等のカウンセリングの経験を持ち、うつ病等が治っていく過程をよく理解していることが大事です。

 

 

 

 

カウンセラーに今までのうつ病のカウンセリングの経験をたずねてみてもいいでしょう。

 

 

 

 

2~3回カウンセリングを受けて、このカウンセラーは自分に向かないと思ったら、遠慮せずにカウンセラーを変えたほうがよいと思います。

 

 

 

 

ただ頻繁にカウンセラーを変えるのも問題です。そのたびに、それまでの話がリセットされて、再び最初から始めることになります。

 

 

 

 

このカウンセラーがよいと思ったら、そのカウンセラーに任せることが大事です。

 

 

 

 

現在カウンセラーには、臨床心理士、キャリアカウンセラー、産業カウンセラー、

 

 

 

 

心理相談員、認定心理士などさまざまな資格があります。ただ、医師、弁護士、公認会計士などと同様、それぞれの資格はその行為を行ってよい最低限のレベルを保障するだけのものです。

 

 

 

 

どの資格でも資格取得後の経験が重要となります。カウンセラーの場合は、カウンセリング経験ばかりではなく、カウンセラー自身の人生経験も重要です。

 

 

 

 

人生相談やキャリア相談の場合は、いろいろな資格の経験豊富なカウンセラーを探されたらよいと思います。

 

 

 

 

ただ、うつ病の場合は、心の疾患について専門的な教育を受けている臨床心理士を選ぶのが無難ではないかと思います。

 

 

 

 

臨床心理士は大学院教育ならびに心理療法や心理検査など専門的な臨床訓練を受け、資格を取得しています。

 

 

 

 

そのため医師とのより専門的な連携が可能になります。医師は診断と投薬を主に行うので、診療時間内に話を聞く時間を十分に確保できない場合や心理検査・心理療法が必要な場合に、臨床心理士を紹介することが多くあります。

 

 

 

 

また、医療機関だけでなく心理専門相談機関でもカウンセリングを受けられます。

 

 

 

 

公的機関、EAP機関などでは所属管轄機関負担での相談が可能ですが、残念ながらカウンセリングは保険が適用になりません。

 

 

 

 

そのため、クリニックや心理専門相談機関でのカウンセリングの多くは1回で5000円から1万円ほど費用がかかります。

 

 

 

 

その他、大学院(臨床心理士指定大学院)併設の相談室などでは比較的経済的に心配なく(1回3000円程度)カウンセリングを受けることができます。

 

 

 

 

また、医療機関でのカウンセリングは、診察の心理療法の枠で一部保険適用になる場合もありますので、あらかじめ医療機関に問い合わせてみるとよいでしょう。

 

 

 

 

カウンセラーの探し方は、医療機関と同様、利便性も含めて信頼できるカウンセラーを探しましょう。

 

 

 

 

継続したカウンセリングを受ける場合にはあらかじめ必ず主治医に相談しましょう。

 

 

 

 

カウンセラーを主治医から紹介してもらえる場合もありますし、人の紹介や本、HPを調べて見つける方もいらっしゃいます。

 

 

 

 

カウンセリングにはいろいろな療法があります。精神分析療法、来談者中心療法、認知行動療法などが有名です。

 

 

 

 

それぞれの人や疾病に向いている療法があると思われます。カウンセリングの入門書を読んで、自分に向いていると思う療法を見つけるとよいでしょう。

 

 

 

 

うつ病になりやすい認知の変更には認知行動療法が有効です。また、自分の課題を発見するためには交流分析が有効です。

 

 

 

 

抑圧した葛藤や感情の表出には精神分析療法やゲシュタルト療法が有効です。幼少期からの過去を振り返り受け入れていくには、内観療法が有効です。

 

 

 

 

うつ病を起こしている要因が家族関係にある場合は、家族療法が有効です。

 

 

 

 

精神分析療法は、ジークムント・フロイトの創始した心理療法です。フロイトは、無意識を発見した人です。

 

 

 

 

フロイトは人間の心を、今気づいている心の部分「意識」、今は気づいていないが、努力によって意識化できる部分「前意識」と、抑圧されていて意識できない部分「無意識」とに分けて理解しました。

 

 

 

 

そして、過去の不快な外傷体験や欲望が無意識の中に抑圧され、発散されずに蓄積されることによって、病気や問題行動が発生すると考えました。

 

 

 

 

このため、治療目的は、無意識に抑圧された心的葛藤の意識化におかれます。クライエントは抑圧されていた葛藤が解放され(カタルシス効果)、自分の無意識に気づき(洞察)、症状が緩和します。

 

 

 

 

無意識を探る方法としては、自由連想法(頭に浮かぶことを選択せず、何でもありのままにカウンセラーに話す)や夢分析などの手法を用います。

 

 

 

 

精神分析療法自体は、最近は減少してきていますが、フロイトの考えは他のさまざまな療法にも影響を与えています。

 

 

 

 

カール・ロジャーズが創始した心理療法に、来談者中心療法があります。心の理論の基礎を作ったのが、フロイトだとすると、カウンセリングの基礎を築いたのが、ロジャーズです。

 

 

 

 

来談者中心療法では、自己不一致(自己概念と経験のずれ)が問題行動の原因であると考えます。

 

 

 

 

カウンセリングでは、クライエントが自己一致(感情と行動に矛盾がない状態)になることを目標とします。

 

 

 

 

問題は何か、どう解決したらよいのかについて、もっともよく知っているのはクライエント自身であると考えます。

 

 

 

 

このため、カウンセラーは、クライエントの体験に心を寄せて、その体験を尊重することが重要です。

 

 

 

 

カウンセラーの基本的態度としては、自己一致(ありのまま、透明に、構えのない自分でいられること)、無条件の肯定的配慮(クライエントをかけがえのない独自の存在として尊重する態度)共感的理解(その人の主観的な見方、感じ方、考え方を、その人のように見たり、感じたり、考えたりすること)の3つの条件が求められます。

 

 

 

 

クライエントの話を聞く傾聴の技法としては、うなずき、あいづち、繰り返し、感情の明確化、フィードバック、自己開示などを用います。

 

 

 

 

来談者中心療法のカウンセラーの基本的態度と傾聴の技法は、多くのほかの療法においても、カウンセリングの基本となっています。

 

 

 

 

認知行動療法はアーロン・ベック、アルバート・エリス、ドナルド・マイケンバウム、アーノルド・ラザレスなどによって確率された心理療法です。

 

 

 

 

同じストレスを抱えても、平気な人もいれば病気になる人もいます。ストレス刺激(出来事)とストレスの結果(感情・行動)の間にその人の認知(考え方・捉え方)があると考えます。

 

 

 

 

ストレス刺激に直面したとき、その人の認知によって、ストレスの結果が変わります。

 

 

 

 

コップに牛乳が半分あるときに、「半分しかない」と考えることも、「半分ある」と考えることもできます。

 

 

 

 

仕事で大きなプロジェクトを任された場合でも、「だめだ、できるはずがない」と考えることも、「自分にとってのいい経験になるはずだ、がんばろう」と考えることもできます。

 

 

 

 

捉え方によって、ストレスのかかり方が変わるのです。うつ病になる人は、ストレスがかかる捉え方をしやすいと考えられます。

 

 

 

 

たとえば、白黒思考(物事を白か黒のどちらかで考える。完璧でなければすべて失敗と考える)、極端な一般化(たったひとつのよくない出来事があると、すべてそうだと考える)、すべき思考(自分や他人に対して「~すべきである」「~しなくてはいけない」「~すべきではない」といつも考える)、レッテル貼り(特定の出来事や行動にフォーカスせず、おおざっぱなレッテルを自分や他人に貼る)、結論の飛躍(根拠がないのに否定的な結論を出す)などの捉え方です。

 

 

 

 

認知行動療法の目標は、まずこのストレスのかかる認知を患者に意識させること、そしてこの認知のゆがみを修正することを通じて、人格や行動に健全な変化を起こすことです。

 

 

 

 

交流分析は、エリック・バーンによって開発された性格およびコミュニケーションの理論とそれに基づく治療体系です。

 

 

 

 

理論的には精神分析を基盤にしていますが、無意識の存在は仮定せず、「今・ここで」を重視し、人間性心理学(精神分析と行動主義の二大勢力に対する第三勢力。人間を自由意志をもつ主体的な存在としてとらえる立場)のなかに位置づけられています。

 

 

 

 

分析は主に、構造分析、交流パターン分析、ゲーム分析、脚本分析の4つからなります。

 

 

 

 

1、構造分析

交流分析では、人は誰でも自分の中に「親の自我状態(P)」、「大人の自我状態(A)」、「子どもも自我状態(C)」を持っていると考えます。

 

 

 

 

Pは「父親的な批判的な親の自我状態(CP)」と、「母親的な擁護的な親の自我状態(NP)」にわけられます。

 

 

 

 

Cは「自由奔放な子どもの自我状態(FC)」と「順応した子どもの自我状態(AC)」に分けられます。

 

 

 

 

人間の自我状態はこの5つに分けられ、5つの自我状態のバランスが取れず、偏った使い方をすると不適応が起きると考えます。

 

 

 

 

構造分析では、バランスの取れた適応ができるように、自分の自我状態を把握し、分析します。

 

 

 

 

この分析をおこなうことによって、自分の性格や行動に対する気づきが得られます。

 

 

 

 

2、交流パターン

 

 

 

 

人と人がどのような自我状態で作用しあうかを、5つの自我状態を用いて、簡潔な形で図式化し、理解します。

 

 

 

 

この分析を行うことによって、人との交流で、なぜいやな感情が残るかが分かります。

 

 

 

 

3、ゲーム分析

 

 

 

 

他者とのかかわりの中で、繰り返し起こり、不幸な結果を招いているやりとりを「ゲーム」と呼びます。

 

 

 

 

「ゲーム」に気づき、そこから脱却する方法を見出します。

 

 

 

 

4、脚本分析

 

 

 

 

人生を1つのドラマに見立て、その中で人が演じる役割や筋書きを「脚本」と呼びます。

 

 

 

 

脚本は幼少期に両親から影響を受けて作られた生き方で、それを分析することで、自分が無意識のうちにとらわれているものや、自分の性格形成を理解します。

 

 

 

 

これらの分析を行うことによって、今までの人生の問題点が明らかになり、今後の生き方が見えてきます。

 

 

 

 

交流分析は、主に集団療法として発展し、企業や学校などでも採用されています。

 

 

 

 

フレデリック・パールズを中心に提唱された心理療法がゲシュタルト療法です。

 

 

 

 

ゲシュタルトとは、「全体」「統合」などを意味する言葉です。その心理療法も、統合を志向する人格への変容を目的とします。

 

 

 

 

心理療法の中で、観察される不統合の人格像は、1つには、2つ以上の欲求が競合していて、選択することができない状態の中に見ることができます。

 

 

 

 

もう1つは、完結していない経験や心残りといった未完結の経験の中に見ることができます。

 

 

 

 

この不統合な人格像を左記の技法による気づきを通して、統合した人格像に変容することを目標とします。

 

 

 

 

1、ホット・シート

 

 

 

 

いすを用いて、それらの上に、イメージ中の他者や自己を座らせて対話をする技法です。

 

 

 

 

これは未完結の経験を完結する、自らの欲求や感情・価値感に気づく、2分割されている自己に気づく、などのために用いられます。

 

 

 

 

2、夢のワーク

 

 

 

 

夢を過去の出来事とせず、「今、ここ」において再現し、登場人物や事物になってみるのがこの技法です。

 

 

 

 

クライエントは自ら夢の中に投影された自己の問題点に気づきます。

 

 

 

 

3、ボディ・ワーク

 

 

 

 

内面的な心の状態が、象徴的に身体に表れると仮設し、身体にかかわろうとします。

 

 

 

 

腰が痛いクライエントの場合には、擬人法により、腰になってみて、どんな感じがするか、その感じを誰に対して表現したいかなど、身体を通して気づきを発見するのがこの技法です。

 

 

 

 

ゲシュタルト療法は、個人のカウンセリングの形態だけでなく、グループで行われる場合もあります。

 

 

 

 

家族療法は、家族を1つのまとまりとして捉えて治療をする心理療法です。つまり、個人に病理を求める個人療法とは対照的に、家族療法は家族システムの機能不全と捉えます。

 

 

 

 

たとえば、子どもの不登校で悩んでいる家族で考えましょう。不登校は子どもや親を原因とは捉えません。

 

 

 

 

家族誰もが責められるべきではなく、家族メンバーや社会との複雑な相互作用によりそれぞれの関係の中で悪循環になってしまったと考えます。

 

 

 

 

そのため、不登校の子どもは、家族システムの病理を代表して症状や問題をあらわす家族メンバーIP(Identified Patient 患者の役割を担う人)と呼ばれます。

 

 

 

 

家族療法では、個人での治療以外に、夫婦療法や家族合同面接が多く行われるので、家族が一緒にカウンセリングに取り組むことができます。

 

 

 

 

1950年代にアメリカから始まり、最近は日本でも注目されるようになりました。

 

 

 

 

 

特に会社員のうつ病において、家族療法や夫婦療法が有効であるという調査結果もされています。

 

 

 

 

家族療法では、うつ病などの病気を1人ではなく家族と複数で取り組むことで家族それぞれもサポートされるようになります。

 

 

 

 

そして、それぞれが協力し、支えあいながらつながりを構築していくようになるのです。

 

 

 

 

20世紀のはじめにフロイトが精神分析を行っていた時代は、精神科医が投薬と心理療法(カウンセリング)の両方を行っていました。

 

 

 

 

しかし、フロイトの時代より薬が進歩して、多くの心の病気が投薬でよくなるようになりました。

 

 

 

 

また、心を病む人が増えて、精神科医がひとりひとりに時間をかけて、心理療法を行う時間が取れなくなってきました。

 

 

 

 

このため、現在は投薬と心理療法が分業して、主に精神科や心療内科の医師が投薬を行い、カウンセラーが心理療法を行うようになってきました。

 

 

 

 

ただ、精神科や心療内科の医師でも投薬だけでなく、心理療法を取り入れている先生もいらっしゃいます。

 

 

 

 

このような時代には、医師とカウンセラーが協力して、心の病気の治療に当たることが重要となります。

 

 

 

 

共通の目標に向かい、情報を共有し、必要に応じて連携を取ることも必要です。

 

 

 

 

また、クライエントも医師とカウンセラーの役割の違いをきちんと理解しておくことが必要です。

 

 

 

 

心の病気の治療は、一般的に精神科や心療内科で受けられます。重い症状がある精神病の場合は、入院施設のある精神科をお勧めしますが、うつ病の人の初診は精神科でも心療内科でもよいでしょう。

 

 

 

 

 

精神科に抵抗があり、心療内科であれば受診できるという方も多くいらっしゃいます。

 

 

 

 

医師がより専門の治療が必要だと判断する場合、自分で専門的な治療を受けたいと希望する場合は、診察を受けた医師から紹介してもらえます。

 

 

 

 

たとえば、入院治療が必要な場合は、精神科を紹介されることもあります。また、精神科であっても身体の病気を併発している場合などには、内科や神経内科などと連携をとりながら治療する場合もあります。

 

 

 

 

大きな病院と個人でやっているクリニックには、それぞれ特徴があります。大病院は、入院施設があることと、医師が複数いることが特徴です。

 

 

 

 

さらにコメディカル(看護師、カウンセラー、臨床心理士、精神保健福祉士、作業療法士)が幅広く常駐している病院もあります。

 

 

 

 

一方で、医師の異動がなく、通院の利便性がよいことなどで、個人クリニックのほうが好まれる場合もあります。

 

 

 

 

また、発達障害、摂食障害などの専門治療、精神分析、認知行動療法などの心理療法により特化している個人クリニックもあります。

 

 

 

 

医療機関の選び方のポイントは、まず、継続して通いやすい場所にある機関を選ぶことです。

 

 

 

 

そこにどのような専門家がいるか、HPや問い合わせで確認するのもよいでしょう。

 

 

 

 

また、EAP(従業員支援プログラム)の窓口や公的機関などの窓口で、医療情報を聞いてみるのもひとつの方法です。

 

 

 

 

EAPとはアメリカではじまった職場のメンタルヘルスサービスのことです。社員の心の問題に対応するために企業が自社の内部で設置する場合と、外部のEAP会社に委託する場合とがあります。

 

 

 

 

通院する病院やクリニックで出会った医師が自分にとって信用できるかどうかはとても重要なことです。

 

 

 

 

心の病気では、必要な話はきちんと聞いて、相談に乗ってくれることが大切です。

 

 

 

 

医師との信頼関係が必要なのです。信頼して、自分の病気を任せられる先生を見つけましょう。

 

 

 

 

長い期間(3ヶ月から6ヶ月)改善が見られない場合や、治療方針に不安がある場合には、セカンドオピニオンを求めたり転院する方もいます。

 

 

 

 

その場合もカウンセラーなどと相談しながら慎重に実施しましょう。そして、この先生だと決めたら、先生を変えずに継続的にその先生に診てもらうことが大事です。

 

 

 

 

慢性うつ病のように、長期間にわたる病気の場合は、信頼できる先生に症状や治療の経緯を理解してもらっておくことが重要となります。

 

 

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