不登校やひきこもりの問題は、立派な親ほど解決が難しい
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不登校やひきこもりの問題は、立派な親ほど解決が難しい

不登校や引きこもりの問題は、立派な親ほど解決が難しくなる傾向が見られます。

 

 

 

 

高学歴で、社会的な地位もあるお父さんやお母さんに、なに不自由なく育てられた子どもがなぜそうなってしまうのか。

 

 

 

 

いろいろ原因は考えられますが、一つはコントロールのしすぎが考えられます。

 

 

 

 

社会的に高い地位にあると、人の上に立つことが多くなります。

 

 

 

 

いつも指示や命令をしているために、自然に子どもに対しても同じような態度で接することが多くなるようです。

 

 

 

 

また、立派な親は子どもに求める理想も自ずと高くなります。

 

 

 

 

ですが現実はどうかといえば、あまり高望みしない親から、思いがけなく能力のある子や良い子が育っています。

 

 

 

 

ある女性作家が子育てをテーマにした講演会で「子どもはふつうが何よりです」と言ったら、聞いていた母親たちからたくさんのクレームが出たという話があります。

 

 

 

 

立派なお母さんほど子どもへの思い入れ、それも「立派に育てたい」との思い入れが強いようです。

 

 

 

 

では「ふつうじゃ困る」と考えている母親は、子どもにどうなってもらいたいのかというと、「よい学校を出て、有名な企業に就職するかステータスのある職業(医者や弁護士など)につかせたい)とお考えのようです。

 

 

 

 

それも悪いとはいいませんが、一つ落とし穴があります。

 

 

 

 

そういう発想になるには、自分たちがそのような生き方をしてきたか、世の中を見てそれが子どもの幸せにつながると思っているからでしょうが、変化の激しい現代ではもう通用しない考え方に思えてなりません。

 

 

 

 

また、そのような親に決められた生き方を、喜んで従順に従う子はめったにいるものではありません。

 

 

 

 

カウンセリングに見えられた立派な親たちに以上のような話をすると、「では私たちの育て方が間違っているのですか」

 

 

 

 

とムッとされることがよくあります。けっして間違っているわけではありません。

 

 

 

 

ただ、子どもが望んでいることとずれがあることを理解してほしいと思うだけです。

 

 

 

 

子どもが望んでいることは、自由で楽しくて、所属感に満たされていて、そして一定の力を持つことです。

 

 

 

 

子どもは、親がその援助をしてくれることは大いに歓迎しますが、コントロール過剰になると反発します。

 

 

 

 

立派な親たちに申し上げたいことが二つあります。一つは、どうか過剰なコントロールをしないように・・・・・ということです。

 

 

 

 

もう一つは、ご自分の価値観で子どもを育てようとしないことです。

 

 

 

 

これはかなりきつい注文かもしれませんが、すくすくと育てば、きっと親の価値観を自然に引き継ぐものです。

 

 

 

 

引き継ぐなといっても引き継ぎます。価値観を強いるのは、かえって逆効果なのです。

 

 

 

 

親の思い通りにいかないのは当たり前と考える

 

 

 

 

親は誰もが経験していること、それは「子どもは思い通りにならないな」ということではないでしょうか。

 

 

 

 

小さいとき、あれだけ従順でかわいくて利発で、宝物のように感じられた子が、少しもかわいくなくなり、「こんなことなら子どもなんかいらない」と思うほどに様変わりしてしまいます。

 

 

 

 

でも、それは当然のことなのです。

 

 

 

 

一人前になっていくということは、親から離れていくことであり、いくつになっても「かわいい」と感じるのはむしろ異常なことと言えます。

 

 

 

 

江戸時代の学者林子平に「子育ての書」というものがあります。

 

 

 

 

そこには次のようなことが書かれています。「親が子どもを育てて楽しいのは、せいぜい十一、二歳まで」これにはわたしもまったく同感です。

 

 

 

 

大人(親)から見て子どもがかわいいのは、「幼児言葉を使っている間」だと言った友人がいましたが、林子平の主張とほぼ合致します。

 

 

 

 

この年齢の間は、親は過保護に育てても、それほど弊害は起きてきません。むしろ大いにかわいがったほうがよいでしょう。

 

 

 

 

ですが中学生くらいからは、他人に接するのと同じようなやり方でコミュニケーションを図るべきです。

 

 

 

 

それをしないで小さな子どものときと同じような接し方をするから、子どもが人とのコミュニケーションを学べません。

 

 

 

 

そのまま学校という集団社会に出て行くために、さまざまな軋轢を生じさせ、うまく行かない子が不登校や引きこもりになるという事態になってしまうのです。

 

 

 

 

近年の引きこもり、不登校の蔓延は、子離れできない親にも責任があります。

 

 

 

 

子どもはいつまでも子どもではない

 

 

 

 

交流分析という心理療法の理論によれば、人間は大人と親と子どもの三つの心を使い分けるといいます。

 

 

 

 

子どもも物心つけば、無意識にも三つの心を自然に使い分けるようになります。

 

 

 

 

幼稚園児でも年下のきょうだいには大人や親の態度をとることがあります。

 

 

 

 

小学校高学年になれば、もう立派に三つの心を使い分けていると考えておいてよいでしょう。

 

 

 

 

交流分析理論では、この三つの心がバランスよく機能して、はじめてよい人間関係が築けると教えています。

 

 

 

 

夫婦の間柄は、基本的には大人と大人の関係ですが、ときには親と子、あるいは子どもと子どもの関係になります。

 

 

 

 

子どもも成長してくると、大人や親の立場もとるようになるので、そういう子とは親と親、親と大人の関係になり、思わぬ対立を呼ぶ場合が出てきます。

 

 

 

 

「子どものくせに生意気な口をきくな」親がこういう台詞を口にするとき、子どもの意識とズレが生じています。

 

 

 

 

親は子どもらしくない態度に腹を立てますが、子どもは子どもの心で言っているのではないのです。

 

 

 

 

子どもと接するとき、親は子どもが三つのどの心で接しているかを、いつも見極めらがら対応する必要があります。

 

 

 

 

引きこもりの子どもを頭ごなしに叱りつける父親は、相手は子どもだと思っているのでしょうが、子どものほうは大人の悩みを持っているかもしれません。

 

 

 

 

もし、相手が他人だったら、父親ももっと相手の気持ちを理解するような態度を取るでしょう。

 

 

 

 

自分の子どもだからこそ呈する苦言かもしれませんが、ここはいちばん親子の関係を離れて大人同士、あるいは思い切って子ども同士のつもりになってみるのもよいかもしれません。

 

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