不登校の子どもに助けられた家族
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不登校の子どもに助けられた家族

知っておきたい思春期の特徴・不登校の子供に助けられた家族

 

 

 

 

アンビバレンツ(両価性)が思春期心性のキーワード

 

 

 

 

 

事例  

 

 

「勉強なんかやって、社会に出て何になるの!」と母親に食ってかかるA子さん(中学3年生)

 

 

 

 

 

A子さんは中学1年生の秋ごろ、数学の時間に「(-1)×(-1)=+1というように、マイナスの数字とマイナスの数字を掛け合わせると、なぜプラスの数になるのか」にこだわって、数学の先生に何回も質問に行ったそうです。

 

 

 

 

 

しかし、本人が納得できる説明をしてもらえませんでした。それ以来、数学の授業を聞こうとしません。

 

 

 

 

 

本人もつらいらしく、帰ってきては「勉強なんかやって、社会に出て何になるの!」と母親に食ってかかるかと思うと、「高校受験一色の学校の雰囲気がイヤ、もう学校に行きたくない」とベターッと甘えたりして、母親は対応に困っています。

 

 

 

 

 

思春期は、自分を持て余すもの

 

 

 

 

 

思春期は、自分を持て余すものです。A子さんも自分を持て余しています。高校受験が近づき、「勉強しなくては!」と焦る一方で、「勉強なんかやって、何になるの!」ち強く反発し揺れ動いています。

 

 

 

 

 

アンビバレンツ(両価性)な心を理解しよう

 

 

 

 

 

思春期心性として、「アンビバレンツ(両価性)」という言葉をあげました。

 

 

 

 

 

聴きなれない言葉だと思いますが、相反する価値概念、例えば、好きと嫌い、独立と依存、尊敬と軽蔑などが同時に、あるいは、相互にあらわれることを指します。

 

 

 

 

 

思春期の心理を理解するうえで、いくつかのキーワードがありますが、「アンビバレンツ(両価性)」が最も大切なものです。

 

 

 

 

 

不登校等のトラブルの原因の多くは、アンビバレンツな子供の心を親が理解していないことが原因です。

 

 

 

 

 

正反対なことを同時に言っている

 

 

 

 

 

思春期の子供が「勉強なんかやって、社会に出て何になるの!」と勉強の意義を認めない発言を強くした場合、「勉強に関心がない」と考えるのは誤りで、「勉強に強い関心があるのだな」と考えるほうが当たっています。

 

 

 

 

 

A子さんは数学の一件で成績が下がり、危機に陥っています。そのため、「勉強なんかやって、何になるの!」と勉強の価値を否定することにより、自分を支えようとしているのです。

 

 

 

 

 

子供の不登校に助けられた家族

 

 

 

 

 

事例

 

 

息づかいが激しくなり、手足がしびれてきてわけがわからなくなるW子さん(中学2年生)

 

 

 

 

 

W子さんは、自分のこと、家族のことをよく理解していて、思慮深そうに訴えました。

 

 

 

 

 

「中2の6月頃、お父さんとお母さんとわたしがケンカになって、・・・・・お父さんお母さんが兄のことばっかり相手にするので、ひとりっきりの感じがして、部屋のこともあって、言い合いになりました。

 

 

 

 

 

 

わたしは興奮してきて、息づかいが激しくなり、手足がしびれてきてわからなくなってしまいました。

 

 

 

 

 

それからちょっとの興奮で倒れるようになってしまいました」

 

 

 

 

 

不安などによって引き起こされる「過換気症候群」

 

 

 

 

息づかいが激しくなり、手足がしびれてきて、わからなくなるという症状は、過換気症候群です。

 

 

 

 

 

「過呼吸」とも言います。不安や怒り、驚きなどの感情の高ぶりにより、体が反応して呼吸を早め、心臓も早く打つようになります。

 

 

 

 

 

それが不安を助長し、さらに呼吸や鼓動が早くなり、悪循環が始まります。

 

 

 

 

 

そして、呼吸を激しくする結果、血液中の二酸化炭素が少なくなり、手足がしびれてきます。

 

 

 

 

 

そうすると、それがさらに不安を呼び、悪循環となります。その結果、意識が薄れ、倒れてしまうこともあります。

 

 

 

 

 

過換気症候群への対応

 

 

 

 

 

過換気症候群に対する対応は、まず周囲が落ち着き、本人に「大丈夫、心配ないよ」と言ってあげることです。

 

 

 

 

 

そして、ビニール袋を口に当てて、吐いた空気をもう一度吸うようにすれば、体から二酸化炭素が減ることを防げますので、自然におさまります。

 

 

 

 

 

そして、なぜ、手足がしびれるのかについて、後で説明をしてあげることです。

 

 

 

 

 

父親は「うつ病」で仕事を休んでいるというので、家庭の状況を少し聞いてみますと「アルコール依存症」でした。

 

 

 

 

 

父親は自分が原因でW子さんの具合が悪くなっていることを知り、今までとはうって変わって自分から進んでアルコール専門のクリニックを受診し、数ヶ月の入院の後、仕事に復帰しました。

 

 

 

 

 

そのような家族の変化の中で、兄の逸脱行動がなくなりました。W子さんも徐々に回復しました。

 

 

 

 

 

この家族はW子さんの不登校に助けられたと思います。

 

 

 

 

 

ひとりで抱え込まないように

 

 

 

 

 

子供が不登校になったとき、強く自分を責めて悩んでしまう母親は珍しくありません。

 

 

 

 

 

また、知られたくないと、祖父母にさえ何年も隠している場合もよくあります。

 

 

 

 

 

父親にさえ言わない母親もいます。しかし、体面とか外聞にとらわれることよりも、最善の支援を子供にすることを最優先に考えましょう。

 

 

 

 

 

子供が学校へ行けなくなったとき、親だけで解決できる場合もありますが、親だけではどうにもならない場合も多いです。

 

 

 

 

 

ひとりで抱え込まないようにしましょう。

 

 

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