ひきこもり相談~長期間ひきこもっている子にどう対応すればいいのか~
ホーム > ひきこもり相談~長期間ひきこもっている子にどう対応すればいいのか~

ひきこもり相談~長期間ひきこもっている子にどう対応すればいいのか~

相談事例

 

 

 

 

 

長男は、現在30歳ですが、高校を出てからいくつか職を転々とした後、20歳くらいからひきこもるようになり、現在に至っています。

 

 

 

 

 

人が怖いと言い、トイレ、風呂以外はほとんど自室に閉じこもっています。しかし、幻覚や妄想はなく、精神病ではなさそうです。

 

 

 

 

 

家族としては、父親がかなり厳格で、よく体罰もしてきました。今は、父親とは一切口をききません。

 

 

 

 

 

今後、どのように対応すればいいでしょうか。

 

 

 

 

 

子どもが、長期間ひきこもりの状態になっていて、親もいつまでも生きていられるわけではありません。

 

 

 

 

 

今後のことが心配な気持ちはよくわかります。このような親御さんには、だいたい、私は次のようなアドバイスをしています。

 

 

 

 

 

(1) まず、ひきこもっている子どもの気持ちをよく理解します。

 

 

 

 

 

単なる怠けや甘え、わがまま、忍耐力がないなど、子どもを否定的にしか見てない場合は、回復が遅れる傾向があります。

 

 

 

 

 

子どもの気持ちを理解するためには、子ども自身が語ってくれる場合はそれを聞けばいいのですが、普通はほとんどしゃべりません。

 

 

 

 

 

そこで、世間でひきこもりについて書いてある本、あるいは、当事者の手記を読んで勉強します。

 

 

 

 

 

(2) そのうえで、子どもに対する今までの養育で、確かに行きすぎや不適切な関わりがあったと気づいた場合は、一度、正式にきちんと謝罪します。直接話ができなければ、手紙でもいいです。

 

 

 

 

 

(3) 子どもに対する適切な接し方を学んで実行します。

 

 

 

 

 

これも、すでにいくつも本が出ていますので、それを読んで勉強します。

 

 

 

 

 

(4) 親自身も、近所、親戚にも顔を出せず、ひきこもりに近い状態になっていることがありますから、地域の保健所や民間団体で行われている、ひきこもりの親の会などにまず親が参加します。

 

 

 

 

 

(5) その後も、親が適切な相談機関に続けて通います。

 

 

 

 

 

(6) 場合によっては、精神障の障害年金の受給手続きをして、経済的な一助とします(精神科医の診断や、厚生労働省に提出する書類を書いてもらう必要があります。書類を提出しても、厚生労働省に受給を認められるとは限りません)。

 

 

 

 

 

(7) 速攻で、全力投球で解決しようと思わず(そんなに急速にはよくなりません)、5割、6割のエネルギーでもいいので、息の長い関わりを続けていきます。

 

 

 

 

 

焦らず、たゆまず、あきらめず、の気持ちが大切です。

 

 

 

 

 

(8) 最後に、親自身が生きがいを見つけて、自分の人生を充実させていくこと。

 

 

 

 

 

子どもの回復と、親の幸福を切り離して考えることが大切です。

 

 

 

 

 

「あなたが働けるようになって、自立するまでは、死んでも死に切れない」という気持ちは、親なら無理もありませんが、このような言葉を子どもに言ってはいけません。

 

 

 

 

 

なぜなら、そうすると、子どもは自分の人生だけでなく、親の人生にまで責任を持たなければならなくなります。

 

 

 

 

 

自分の人生でさえ、思うようにいかず苦しんでいるのに、親の幸福までその肩にかかるとなると大変な重荷です。

 

 

 

 

 

「あなたの人生だから、あなたの自由にしていいんだよ。親は親で、何とかするから」と言ったほうが、よほど子どもの心は軽くなります。

 

 

 

 

 

そしてその時、ようやく子どもは、自分の人生を歩むことができるようになるのだと思います。

 

 

メニュー

過去の記事

団体概要
団体名
関東自立就労支援センター
理事長:
大橋秀太
理事:
大畑健太
理事:
杉下真理
住所
東京都東久留米市浅間町1-12-9
TEL
042-424-7855
メール
ki6jt7@bma.biglobe.ne.jp
活動内容
・若年者の就労支援、
 学習 支援、生活訓練
・共同生活寮の運営
・教育相談の実施
・各種資格取得支援