ひきこもり・ニート相談事例
実際に関東自立就労支援センターに寄せられた、ひきこもり・ニートに関する相談事例をご紹介します。
相談事例 (1)
離婚後、女手ひとつで、2人の子どもを育てました。現在30代半ばの長女は、結婚して二児をもうけ、幸せに暮らしています。現在30代前半の長男は、大学進学までは手のかからない孝行息子でしたが、就職活動に失敗しました。
大学に在籍したままの状態で就職活動をさせてあげたかったのですが、家計に余裕がなかったため、卒業してアルバイトをしながら就職活動を継続することになりました。
ところが、就職浪人1年目も就職先は見つからず、徐々に気力を失っていった様子でした。次第に、パソコンの前にボーっと座っている時間が長くなっていき、就職浪人1年目が終わる頃には、就職活動はまったく行わなくなりました。
就職活動はしなくなっても、当初は自分の小遣いくらいは、不定期のアルバイトでまかなっていましたが、最近はアルバイトにも行きたがらず、家にいて、自室でテレビを見たり、パソコンに向かう時間が長くなってきています。この相談者の方自身も、あと数年で60歳を迎え、現在勤めている会社は退職しなければなりません。
離婚後の苦しい家計の中では、マイホームを購入できなかったため、60歳以降も働かなければ、家賃を払うこともままならないのですが、どうしたら長男と自分の生活が成り立つだろうかと、不安にくれる日々を送っています。
アドバイス
生活設計表を作り、将来の赤字額を親子で認識する。
現状のままでは、ご長男どころか、相談者自身の老後の生活設計が成り立たない可能性もあります。まずは、60歳以降も収入を得る道を模索するとともに、現時点での収支や貯蓄をもとにした、生活設計表を作成することにしました。
相談者自身の将来のこと、そしてご長男のこれからの生活を考える上で、現在置かれている状況を、数字で認識することは欠かせないからです。生活設計表を作成するときに重要なのは、相談者とご長男の年齢を書き込んだ上で、これから先の家計収支を年単位で把握することです。
どのくらいの収入が得られないと貯蓄が減っていってしまうのか、年金ではどのくらいの赤字が出るのかなどを、年単位でつかんでおきたいからです。この相談者の方の年金だけでは、ご長男と2人分の生活費を捻出するのは難しいことが、生活設計表に書き込む作業によって確認できました。
その認識を、ご長男にも持ってもらうことは、就業に対する意識を高める意味でも大切なことです。ご長男自身も「今のままではまずい」ことは十分に理解しているはずですが、「親がどのくらいの貯蓄を持っているのか」「今のままの生活だと、いつの時点で生活が成り立たなくなるのか」ということを具体的に把握しているとは思えません。
とは言うものの、口頭の説明だけで現状を理解させるのは不可能なケースがほとんどです。そのため、作成した生活設計表をコピーして、「気が向いたときに、目を通しておいてほしいんだけど」などと言って、ご長男に手渡すようにアドバイスをしました。
仮にこの相談者の方が、社会保険(厚生年金や健康保険など)に加入できるような会社で60歳以降も働ければ、老後の年金額を増やせます。就職活動が大変なのは承知の上ですが、退職を迎えてからではなく、現役のうちから知人などに、仕事先の紹介を頼んでみることもおすすめしました。
生活設計表を作成して現状を認識してみると、今のまま賃貸暮らしを続けた場合、いつかは貯金が底をついてしまうことが判明するケースも出てきます。
生活設計表を見て、ご長男に働く気持ちが生じればありがたいのですが、働いていない時間が長くなるほど腰が重くなり、気持ちが焦るばかりで、現実にはうまくいかないことが多くなります。
そのような場合は、思い切って発想を変えてもらい、分譲型の高齢者施設への住み替えをすすめることもあります。親子同時の住み替えによって生活コストを下げるといった、少々荒業ともいえるプランです。
一例をあげてみますと、熱海に10以上ある分譲型のシニアマンション「中銀ライフケア」では、100~300万円程度で所有権を購入できる物件がたくさんあります。
所有権のある物件を手に入れれば、家賃は不要です。このマンション内での月々の生活費は、三食込みで一人暮らしだと9~11万円程度です。二人暮らしでも、三食込み13~17万円程度ですみます。
このほかに必要なのは、小遣いや洋服代、日用品費くらいです。食事は原則としてレストランで取りますが、レストランで食べるのが嫌な場合は、「自分専用の岡持ち」を購入すれば、自室で食事を取ったり、母親だけがレストランで食事を取って、帰りにお子さんの分の岡持ちを持ち帰れば、お子さんだけ自室で食事ができます。これはとても珍しいシステムです。
相談事例 (2)
長男で、年齢は40代前半です。大学卒業後、アメリカの大学院に留学しました。30代前半で博士号を取得したものの、現地で就職できずに、40歳を目前に無念の帰国をしました。
留学に送りだした時、親は夫婦共働きだったので、年収は1200万円ほどありましたが、長男が帰国したときは、すでに年金生活に入っていました。
共働きだったため、年金は夫婦合わせて400万円台あり、一般的な家庭に比べると恵まれてはいますが、長男の留学による学費と生活費の仕送りで減ってしまったため、貯蓄(退職金を含む)は、目指していた8000万円にはほど遠く、現時点では3000万円台になっています。
夫婦どちらかが亡くなった場合は、年金額もかなり減るため、長男を扶養し続けなければならない場合、年間収支は赤字になる見通しです。すでに40代に入っている長男が、正社員として働いてくれることはあきらめていますが、せめてアルバイトでもして、自分の食費くらいは稼いで欲しいと願っています。
アドバイス
○二人分の年金が受給できているあいだは、できるだけ貯蓄を増やす。
夫婦共働きで、現役時代の収入が多かった家庭は、支出も多くなっているのが一般的です。年金生活がスタートしてからの数年間は、400万円台の年金をもらっていても、支出が収入を上回り、貯蓄が減ってしまうケースがよく見られます。
この相談者の方も、共働きで収入が多かったときに、長男を留学に送り出しており、年間で300万円程度の仕送りも、それほどきつくは感じていませんでした。ところが、仕送りを15年くらい続けたことで、結果的には自分たちの老後資金の設計が大きく狂ってしまったことになります。
このようなケースに限りませんが、働いていないお子さんの生活設計を考えるときは、お子さんが暮らしていけるのかを考える前に、親の生活設計を立てることが先決です。
自分たちの生活コストを下げて赤字を減らしておかないと、夫婦のどちらかが亡くなった時点で、生活費の赤字額が膨らみ、働いていないお子さんにまとまった貯蓄を残しにくくなるからです。
こちらの相談者のお子さんは、障害年金を受け取れる可能性は低いため、お子さんの平均寿命である約40年分の生活費を年間100万円と見積もるだけで、4000万円程度の生活費が必要になります。
しかし、現時点ですでに、4000万円の資金確保は難しいのが現実です。とはいえ、数年で両親ともなくなるわけではないので、両親が存命中の生活費は年間300万円強に抑えて、年金生活の中でも、年間で70~80万円程度の貯蓄ができるように家計支出の見直しをアドバイスしました。
○「正社員として働けなくても仕方ない」ことを親子で許容する。
支出内容を見直すと同時に、長男にも「せめて食費くらいは、アルバイトで稼いで欲しい」と、アルバイトを促してもらう必要性を強調しました。そして実際、「ひと月2~3万円くらいでもいいから、自分で収入を得て欲しい」と、伝えてもらいました。
その際は、「正社員として働けなくても仕方ない」ことを、先に親が受け入れることが大切です。そして、お子さんにも「いつまでも面倒は見られないので、このくらいの収入を得てもらわないと、親子共倒れになってしまうかもしれない」という先々の見通しについて、勇気を持って伝えてもらうように促しました。
親が促してもアルバイトをすることが難しい場合、次の作戦として父親、母親とも、終身保険に加入する方法を提案しました。持っている資産を、保険の力を活用することで、増やせるからです。終身保険に加入すれば、たとえば800万円などの保険料を支払って、1000万円の死亡保障が得られます。
ご両親とも亡くなった時に、2000万円の死亡保険金がそのまま遺され、さらに預貯金が1000万円から2000万円程度残っていれば、この相談者の方の人生計画は成り立つ計算になります。
ちなみに、このお子さんは一人っ子であるため、他の兄弟姉妹へ資産を遺す必要はありません。生命保険の活用は相談者自身の収入が得られそうにない場合の次の一手と考えましたが、兄弟姉妹がいて、他のお子さんにも資産を遺さないといけない場合は、働けないお子さんを受取人にして、生命保険に入る方法は、ぜひとも検討しておくとよいでしょう。
相談事例 (3)
鈴木隆(仮名・21歳)は、中学時代から不登校気味でした。それでもどうにか中学を卒業し、私立高校に合格しましたが、1ヶ月で学校に通わなくなって退学しました。
その後、中学浪人予備校に通い、翌年、過年度生として高校を再受験し、希望校に入学しました。しかし、夏休み明けからまら学校に通わなくなり、そのまま退学しました。そして、家から外にも出ない状態に陥りました。
家にひきこもるようになって最初のうちは親とも会話をしていましたが、翌年からは一言も言葉を発しなくなりました。さらにお風呂にも入らず、着替えもせず、髪もひげも伸ばしっぱなしです。
トイレと食事以外は自分の部屋にこもりっきりの状態になってしまいました。隆さんには4歳下の妹がいますが、隆さんを見かけると「虫がわく」と言って、実の兄に殺虫剤をかけるような状態でした。隆さんのひきこもりは5年もの間続きました。隆さんの父親は中学校の教師で、母親は専業主婦です。
4歳下の妹は、高校1年のときに欠席が続き、単位不足になりましたが、補習を受けて何とか進級できました。しかし、2年になっても欠席が続いて、結局高校を退学することになりました。
父親は穏やかな性格で、子どもをしかるようなことはほとんどありませんでした。一方、母親はかなりの過干渉で、兄・妹ともに自分の思い通りに育てたいという思いが強かったようです。
父親はバスケット部の顧問ということもあり、土曜も日曜も学校に行くことが多く、母親は常にもっと自分の子どものことを考えてほしいと不満に思っていました。こうしたことから、子育てのことで夫婦間の言い争いはいつも絶えなかったのです。
母親・父親のカウンセリングをおこなっていく上で、まず、夫婦間のすれ違いをなくすように両親にお願いをしました。なぜなら、それが問題解決のためにもっとも重要なことだからです。そうするうちに、家庭内での会話や笑顔が増えていきました。
母親の過干渉もなくなり、子どもを見かけると、反応がなくても必ず話しかけることを続けました。同時に、手紙を通しての会話も続けていきました。こうすることで、隆さんに最初の変化が出てくるようになりました。
両親が居間でテレビを見ているときに、隆さんはDVDを持ってくるようになったのです(自分が見ておもしろかったDVDを親にも見てほしかったと思われます)。
これ以降、隆さんが居間に下りてくる回数は増えていきました。お風呂に入ることをしない隆さんでしたが、母親は部屋の前に下着と手紙を置くことを根気よく繰り返しました。
3ヵ月後、ある日母親が外出先から帰って来ると、隆さんの部屋の前から下着がなくなっていました。洗濯籠を確認してみると、隆さんの下着が出ており、シャワーをあびた形跡が見られました。
すると、翌日、母親が居間でテレビを見ているときにはさみを持ってきて、「髪を切ってくれ」と言ってきたのです。それはなんと5年ぶりに聞く隆さんの声でした。母親は隆さんの髪を切り、ひげをそりました。その後、お風呂にお湯を入れると、隆さんは2時間かけて入浴しました。その日以来、隆さんは何事もなかったかのように家族と会話をするようになりました。
相談事例(4)
中野勝也さん(仮名・32歳)は、高1のときに友人関係で悩み始めたのをきっかけに、2年生になると不登校を繰り返すようになりました。
それでも何とか3年に進級できましたが、周りのクラスメートから自分がどう思われているのかが気になり、結局完全に不登校から抜け出すことができませんでした。本来なら卒業は難しかったのですが、学校の配慮もあり、補習を受けることでどうにか卒業することができました。
卒業後、大学受験をしましたが、受験した3校はすべて不合格でした。浪人して予備校に通い始めたものの、通学したのは最初の2ヶ月のみで、その後は部屋にこもりがちになり、外出することはなくなりました。
そのころから家の中で暴れることが多くなり、ちょっとでも気に入らないことがあると母親に暴力を振るうようになっていました。親とも食事を一緒に食べなくなり、1日の大半を自分の部屋で過ごし、パソコンに向かうだけの毎日が続きました。
ある日、父親がそのことを注意すると、今度は父親にも暴力を振るい、勝也さんに蹴飛ばされた父親は足の骨にひびが入ってしまいました。そのうちに風呂にも入らなくなり、部屋でぶつぶつ独り言を言うことが多くなっていきました。
1年過ぎ、2年過ぎ、とうとう14年の月日が流れていきました。そのころになると、親の精神状態もおかしくなり、夫婦間の会話もなくなっていました。勝也さんは一生ひきこもるのではないかという一種のあきらめが、すでに夫婦の間に芽生えていました。
勝也さんには2歳上の姉がいますが、14年前に家を出て以来、実家に遊びに来ることも電話をかけてくることもなくなっていました。一家はすでに崩壊状態だったのです。しかし、最後の望むとして両親がカウンセリングに来るようになってから、少しずつですが勝也さんの様子に変化が出てくるようになりました。
勝也さんの父親は会社役員で、仕事上の付き合いが多く、勝也さんの面倒は生まれたころから母親が見ていました。母親はかなりの過干渉で、つい余計な口出しをして勝也さんをたびたび怒らせていたようです。
そこで、さっそく母親に過干渉をやめさせました。父親にも協力を求め、夫婦で会話を持ち、笑顔を絶やさないようにすることをお願いしました。さらに、勝也さんを見ても、刺激することを言わないようにし、笑顔で接するように心がけてもらいました。
食事のときも1度だけ、「ごはんよ」と呼びかけ、降りてこないときは手紙を添えて冷蔵庫に入れておくようにしました。それを繰り返すうちに、ひきこもっていた勝也さんが、居間に顔を見せる回数がみるみる増えてきました。
そして、いつしかごはんも一緒にたべるようになっていき、勝也さんが親に話しかけてくることも増えていきました。特に母親とは毎日のように話をするようになりましたが、、母親は常に「余計な一言を言わないように」と心がけました。
その後も勝也さんの状況は回復を続け、とうとうインターネットで宅配便の荷造りの仕事を見つけ、働き始めるまでに状況は好転していきました。こうして14年間という長い人生の凍結期間は終わりを迎えたのでした。
相談事例 (5)
正也さん(仮名・17歳)が親に暴力を振るい始めたのは、高校を中退してから3ヶ月目のことです。その後、母親が正也さんに殴られ、前歯を折られたことをきっかけに、家のなかでは安心して寝られないようになり、両親とも毎夜車の中で睡眠をとるようになりました。
母親は、殴られて髪の毛をつかまれて、引きずり回されるなどの暴力をこれまで受けてきたせいもあり、「正也を殺したい」とまで話すようになっていました。
正也さんには妹がいるのですが、あるとき、家の中に妹がいないので両親がどうしたのかと探したら、タンスの下敷きになっていたことがありました。
どうやら正也さんがタンスを倒し、妹を下敷きにしたようでした。それだけでなく、夜中の2時、3時に「タバコを買って来い」などと親に命令するようになりました。
こうした場合、子どもと話す時間をとることはもちろんなのですが、わたしはその前にまず両親を呼んで、いろいろ話をしていくことにしています。「もともとはいい子だったんですよ。どうしてこういう子になったのか」たいていの親は、こういったことを口にします。
そこで、「どうしてこういう子になったのか」、その原因を探ることから話を始めます。そのためには、まずは両親の問題点を指摘し、それを改善していく必要があります。
子どもがいくら変わろうとしても家庭が変わらなければ、また同じことの繰り返しになってしまうからです。家庭から変わってもらうことは、わたしがいつも最重要視する点です。正也さんの両親と話をする中で気づいた特徴は、父親が命令調で話すということと、母親のほうは何かにつけて嫌味な話し方をするということでした。
しかし本人たちは、そういう話し方をこれまでずっとしてきたので、そのことにまったく気がついていませんでした。このときの親へのアドバイスは、「まず子どもと1日に1回は必ず会話をしてください」ということと、命令調の話し方、嫌味な話し方をしてはいけないということでした。
そして、最初のうちは話しかけたとしても子どもはまったく反応しないでしょうが、たとえ反応しなくても、とにかく子どもに話をすることが大切だということを伝えました。
さらに、学校や友だちの話題は絶対に避けるようにという注意も付け添えました。反応もなく、こちらの話をまったく聞いていないようでいて、子どもは実は親の話を全部しっかり聞いています。
親の言葉は一言一句もらさず聞いているので、話しかけ続けることが重要になります。受け答えが返ってこなくても、「おはよう」「おやすみ」といったあいさつは必ず続ける必要があります。
あいさつも立派な会話の1つだからです。
こうしたことをずっと続けていくと、「絶対に親とは話さない」と言っていた子どもの中にも、親の言葉が心の中にとどまって来るものです。
そうなると、例外なく子どもの口から言葉があふれ出てくるものです。たいていの場合、それらの言葉のほとんどが親に対する「恨み」の言葉になります。
「自分がこういうふうになったのは、おまえらのせいだ」といったものがほとんどになるのでしょうが、このようなことを取っ掛かりとして始めて親子の会話がつながっていくので、親は絶対に恐れてはいけません。
反対に、対応を誤りますとたいへんなことになって、子どもの怒鳴りや恨みといった行為は永久に続いてしまうことになります。「絶対にしてはいけない対応」とは、親が逃げ腰になったり、子どもが怒鳴っていても、忙しいといって無視して仕事を続けたり、うろたえてしまってどうしたらいいのかわからず、子どもの話をまったく聞けないようなパニック状態になったりする、というようなことです。
子どもからあふれ出る言葉をしっかりと受け止めてあげれば、こどもはそこで一区切りがつくのです。親はどっしり構えて、とにかく子どもと視線を合わせ、相槌をしっかりと打ちながら、話をじっくり聞いてあげて、子どもに悪いことをしたと思うことは素直に謝るべきです。
そうすれば子どもも多少は納得してくれ、翌日になるとまったく何事もなかったようになっていることも多いのです。正也さんの親も、さっそくアドバイスされたことを家で実践したようです。実際、暴力を振るうまでになってしまった自分の子どもと真正面から向き合うということは、非常にエネルギーが必要なことだと思います。
しかし、正也さんの親は根気強く息子に働きかけました。すると、暴力を振るったり、家の中で暴れることもなくなっていったといいます。
このように状況は好転していったのですが、一度は「正也を殺したい」と思うまでの精神的ダメージを受けてしまった母親は、いまだショックを完全にぬぐいきれず、家で眠れるようになるまでには至っていません。
精神的ダメージが完全に回復されるまでには、もう少し時間がかかるでしょう。しかし、根気と愛情をもって対応していけば、必ず問題は解決されるはずです。
相談事例 (6)
教師をする両親を持つ中野貴子さん(仮名・16歳)は、小学生のころから友だちづきあいがまったくできず、学校ではいつも浮いてしまう存在でした。
普通、思春期になれば、ある程度は親から独立していくものですが、貴子さんは常に親の言いなりで、親をそのまま映したような感じの子どもになってしまっていました。たとえば、いろいろな悪さをほかの子どもがやると、すぐに先生に告げ口をしにいきます。
本人はそれが正しいことだと思っていて、まったく融通が利きません。そのためクラスメイトからはいつも総スカンをくらってきていました。
貴子さんは親のしつけのせいで、親離れがまったくできていませんでした。親からは毎日のように学校に電話があり、進学の時期になると願書の出願のしかたなどといった本来は子どもが聞くべきことなどについても、親が先生に質問するといった状態でした。
このように親が何でも子どものことをしてしまうので、貴子さんには自主性がかけていました。とにかく親の言うことは何でも正しいと思っていて、いじめにあっても自力で立ち直る強さがありません。
また、表情に乏しく、笑うことができない子どもでした。家庭の中でも笑いがなく、親とは勉強のことくらいしか話さないようでした。この子どもをカウンセリングしたときにまず気づいたのは、わたしの目を見ることができないということでした。
さらに、話をしていても、最初はうなずくことさえもできませんでした。おそらく人間不信に陥っていたのだと思います。ただ、勉強の話なら少しは反応があるので、わたしはそのあたりから話していきました。
そこで、「はい」「いいえ」で答えられるような話をしていくと、ようやくうなずいたり首を振ったりという反応をするくらいならできるようになりました。貴子さんはカウンセリングに苦痛を感じているようでしたので、コラージュ療法を取りいれることにしてみました。
コラージュ療法とは、雑誌やパンフレットなどを切り抜き、画用紙にのりで貼り付けていくものです。何気なく作った作品の中に大きな意味がこめられていることがあり、それを分析することによって子どもの心理状態を探っていこうというものです。
この療法のすぐれている点は、自分の気持ちを画用紙の中に表現することができ、そこに表現された無意識の気持ちを知ることで、問題を自分自身で乗り越えるための方法に気がついたり、自分の気持ちを冷静に分析することによって自然治癒力を引き出すことができるという点です。
たとえば重ね貼りをしている場合は、先に貼って隠されたところに今抱えている悩みが隠されていることがあります。そのほか、全体的なイメージが明るいか暗いか、動きがあるかないか、攻撃的かどうか、人が貼られているかどうか、全体的なバランスはどうかなど、いろいろと見ていく中で分かってくることがたくさんあるのです。
貴子さんの場合、人があまり貼られておらず、貼られていても重ね貼りされて顔が隠されていたり、切り取られていました。こうしてできあがった作品を見ながらいくつか質問をしていくと、ぽつんぽつんと声が出てきて、そこで初めて「ああ、こういう声だったのか」とわかりました。
子どもへの対応と同時に行わなければならないのが、親への対応です。多くの親は、自分の家庭はごく普通の家庭だと思っているので、自分たちの育て方が間違っていることに気がついていません。
それだけに親への説明は詳しく丁寧に行わなくてはなりません。貴子さんの場合、小学生のころからいじめられてきており、友だちがひとりもいませんでした。
その原因は、すぐに告げ口したりすることにあり、そういうことをするようになったのは親の影響だということに両親はまったく気がついていませんでした。
また、両親が不仲ということもあって、母親は偏った愛情を貴子さんに余計に注いでいて、過保護になっていたようです。そこでわたしは父親と母親をひとりずつ呼んで話をしたのですが、まず気がついたことは、両親ともに表情がないということでした。
そして母親は、「あの子の趣味は勉強ですから」と言いました。以降、カウンセリングを重ねていきましたが、当初この両親が笑っているのを見ることはまったくありませんでした。
幸い、カウンセリングを進めていくうちに、貴子さんもだんだんと明るくなっていき、学校でも話をする友だちがdけいるようになってきいきました。この先もあせらずに家族の協力を得ながらカウンセリングを続けていけば、もっと多くの友だちを作ることができると思います。
相談事例 (7)
「うちの子がお風呂に入ったんですよ!」ある日、啓太さん(仮名・15歳)の母親から少しあわてた様子の電話がありました。啓太さんは2年前から部屋にひきこもるようになりました。1年前からは風呂にも入らないようになり、着替えもしていない状態でした。
冒頭の電話があったのは、啓太さんの両親がカウンセリングにやってきてから約3ヵ月後のことでした。母親が買い物から帰って来ると、いつものところに母親が出しておいた着替えと手紙がなくなっており、代わりに洗濯籠の中に啓太さんの下着が出ていたといいます。
さらに風呂場には啓太さんが風呂に入った形跡がありました。「良かったですね」とわたしが言うと、啓太さんの母親はしばらく沈黙した後でこういいました。
「でもわたし、また余計なことを言ってしまったんですよ」母親はうれしさのあまりわたしの注意を忘れ、ついつい焦りが出てしまい、言ってはいけないことを口にしていました。
「啓太、お風呂に入ったんだ。お母さんうれしいよ。でも、もっとゆっくり入ればよかったのに。まだ首のところ汚れてるし、においもけっこうするよ」そのとき以来、啓太さんは以前のようにひきこもり状態に戻ってしまいました。
ひきこもりの子どもの精神はとても敏感になっていることを親は常に忘れてはいけません。それを忘れて、再び過干渉を始めてしまうと取り返しのつかないことになってしまいます。
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