ひきこもり・ニート・スネップ・不登校と回避性パーソナリティ
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ひきこもり・ニート・スネップ・不登校と回避性パーソナリティ

ひきこもり・ニート・スネップ・不登校と回避性パーソナリティ

 

 

 

遺伝的特性と環境因子が影響し合いながら、その人の考え方や行動のスタイルが出来上がっていきます。

 

 

 

 

それがパーソナリティ(人格)です。

 

 

 

 

10代半ばまではまだ流動的でありますが、十八歳を過ぎるころから固まりはじめ、二十代前半までには、ほぼその人のパーソナリティ(人格)は固定したスタイルとして確率されます。

 

 

 

 

パーソナリティ(人格)には、発達の特性も愛着スタイルも反映され、最終的な様式を作り上げます。

 

 

 

 

パーソナリティ(人格)の違いは、適応戦略の違いでもあります。それぞれのパーソナリティ(人格)が、それぞれの適応戦略を持っているのです。

 

 

 

 

したがって、適応を考える場合、パーソナリティ(人格)の特性を念頭に置いて、対処の仕方を考えていく必要があります。

 

 

 

 

あるタイプのパーソナリティ(人格)の人に有効だからといって、別のタイプのパーソナリティ(人格)の人にはまったく通用しないということもおきるからです。

 

 

 

 

それぞれのパーソナリティ(人格)の人が持つ信念と適応戦略についてみていきながら、どういう点で、適応が行き詰まり易いか、どういう介入が有効かを考えていきましょう。

 

 

 

 

回避性パーソナリティは傷つく危険を極力避けるという適応戦略を特徴とするスタイルです。

 

 

 

 

ひきこもりやニート・スネップの人は、この回避性パーソナリティに当てはまる人が非常に多いように感じます。

 

 

 

 

チャレンジすることも、責任を負うことも、戦うことも、失敗して傷つく危険があるのですべて避けようとします。

 

 

 

 

それによって、心の平安を保とうとします。他人とは表面的な付き合いだけをして深入りを避け、また実力よりもずっと下の仕事やポジションで満足し、負担が増えるのを嫌います。

 

 

 

 

こうした消極的な戦略をとるのも、根底には、自分に対する評価が低いためです。

 

 

 

 

自分は能力も長所もないので、どうせ失敗してしまうという思い込みがあります。

 

 

 

 

こうした思い込みは、小さいころからできなかったことばかりあげつられ、傷つけられ続けた結果であることが多いです。

 

 

 

 

「ほめられたことがない」という人が多いのも、そのためです。

 

 

 

 

いかにも安全第一の適応戦略ですが、皮肉なことに、必ずしも安全を守ってはくれません。

 

 

 

 

小さいうちに雑菌にたくさん接触していれば、抵抗力を身につけることができるのに、大人になって感染すると、弱毒の菌でも命取りになりかねないのと同じように、危険を避けることが、かえって危険を生んでしまいます。

 

 

 

 

傷つくのを避けようとすることで、ますます傷つきやすくなってしまいます。それが適応のニッチを狭めてしまうことになります。

 

 

 

 

実際、回避性パーソナリティの人は、しばしば適応障害を起こします。不登校や出社困難をきたす人の割合が高いタイプの一つです。

 

 

 

 

うつや不安障害にもなりやすいです。そこには、不安を感じやすい遺伝的要因も関係しているのでしょうが、苦手な状況を避けることで、ますます適応力を低下させてしまうのです。

 

 

 

 

このタイプの人は、自分にとても自信のない人です。自分を実際よりも、ずっと低くしか評価していません。

 

 

 

 

伏し目がちに、他人の目につくことを避けるように生きています。スポットライトを浴びたくないわけではないのですが、実際浴びるとなると、それ自体がプレッシャーになってしまいます。

 

 

 

 

ほめられたいと思っていますが、ほめられるのも重荷になってしまいます。ほめられると、次に失敗できないと思ってしまうからです。

 

 

 

 

期待されること自体が重荷なのです。誰にも気づかれないところで、気楽にやっていたい。そのくせ心の中では、人から認められたいと思ってしまいます。

 

 

 

 

もっと華やかな成功を願う気持ちもあります。ですが、それは想像するだけでたくさんなのです。

 

 

 

 

まず、否定的な評価をすることは、絶対に避けなければなりません。できていないことを指摘するよりも、できたところを指摘するようにします。

 

 

 

 

ただし、ほめすぎてそれがプレッシャーにならないように、淡々と結果を告げるだけでいいのです。

 

 

 

 

期待をかけるような言い方をするのは得策ではありません。そんなことをすれば、そのプレッシャーから逃げ出したくなるだけです。

 

 

 

 

このタイプの人が適応障害を起こすのは、たいてい、何かを失敗したり、否定的な評価をされたりして乏しい自信がさらに打ち砕かれたときです。

 

 

 

 

もう自分はだめだという気持ちとともに、再び失敗して叱責されたり、笑われたりすることの恐怖で、体が動かなくなってしまうのです。

 

 

 

 

それゆえこのタイプの人が躓きから立ち直るためには、自信を回復するプロセスが必要です。

 

 

 

 

失敗したことで、躓きを挽回できれば、それにこしたことはありませんが、それができれば苦労はしません。

 

 

 

 

このタイプの人は、失敗したことがトラウマになりやすいので、そこに向かっていくということは、一番ハードルが高いのです。

 

 

 

 

むしろ、最初は失敗したことと無関係なところから始めて、本人が自分にもできることがあると思えるようにすることが大事です。

 

 

 

 

依存性パーソナリティとひきこもり・ニート・スネップ・不登校の人たち

 

 

 

 

依存性パーソナリティも、自分に自信がもてないという点では、回避性の人に似ています。

 

 

 

 

実際、関東自立就労支援センターに相談に来る人の中にも、依存性パーソナリティに当てはまる人は珍しくありません。

 

 

 

 

ただ、その自信のなさを補うために、別の戦略を用います。誰かに頼ることで、安心感を確保しようとするのです。

 

 

 

 

そのために相手に逆らわず、あわせようとします。そうすることで、相手に受け入れられ、庇護を得ようとするのです。

 

 

 

 

依存性パーソナリティの人は、自分は無能なので、一人では何もできないと思い込んでいます。

 

 

 

 

そして、判断し指示してくれる人の言いなりになることで、不安からのがれようとします。

 

 

 

 

こうした適応戦略が身についてしまったのは、子どものころから親に支配され、親の言いなりになることがもっとも都合がよかったからです。

 

 

 

 

自分を主張したり、自分の気持ちを表したりすれば、ひどい目にあうことのほうが多かったからです。

 

 

 

 

自分のいしや気持ちは言わず、相手の意のままになっていたほうが気に入ってもらえると思い込んでしまったのです。

 

 

 

 

しかし、この戦略は、明らかに危険な面を持っています。自分が言いなりになった相手が善意の人物であればあまり悪いようにはされないのでしょうが、万一悪意を持っていたり、利用するという誘惑に負けてしまった場合、いつの間にか搾取を受けてしまいます。

 

 

 

 

金品をみつがされるだけでなく、犯罪の片棒を担がされたり、心理的、性的に支配されたりする場合もあります。

 

 

 

 

また、依存性パーソナリティの人は、相手の顔色を見て、機嫌をとってしまうので、気疲れしやすいです。

 

 

 

 

サービス精神が旺盛で、自分のことを後回しにしてでも人の世話をするということも起きやすいです。

 

 

 

 

適応障害やうつも少なくありません。したがって、このタイプの人は、対人関係で疲れてしまうということが起きやすいです。

 

 

 

 

対人関係に依存し、関係が濃くなるにつれて、それがストレス要因にもなります。距離が保たれている最初のうちはとてもうまくいくのですが、距離が縮まるにつれて、頼みごとを引き受けすぎてしまったり、八方美人に振舞いすぎた結果、複雑な人間関係のなかでにっちもさっちもいかなくなってしまいます。

 

 

 

 

相手に合わせ、相手に頼るという戦略は、言い換えれば自分の意思をもたないか、もっていたとしても表明しないという戦略です。

 

 

 

 

それによって、相手に気に入られたとしても、結局、自分自身の人生を生きることはできません。

 

 

 

 

借り物の人生に終始することになります。そうしたごまかしは、いずれ行き詰ることになります。

 

 

 

 

自分の意思をあいまいにしているうちに、自分の意思というもの自体をもてなくなっていきます。

 

 

 

 

「良い子」に振舞うことが、このタイプの人の適応を実は妨げてしまっているのです。

 

 

 

 

自分の考えを言うときは、ときに非難を受けたり反駁されたり、一部の人を敵に回したり愛顧をうしなってしまうかもしれませんが、もっと大事なものを自分に取り戻すことになります。

 

 

 

 

それは自分で考え、判断し、自分の責任で行動するという主体性です。主体性を取り戻すことが、このタイプの人の適応を結果的に改善することになります。

 

 

 

 

ですが、長年相手に合わせることに慣れっこになっている人が、急に自己主張しようとしても、そううまくできるものではありません。

 

 

 

 

そうすることで、不安を感じることも多いです。その場合は、相手の主張を受容しつつ、自分の意思を伝えるという言い方を用いるとよいでしょう。

 

 

 

 

「確かにそれも真実だと思いますが、~という面もあるような気がします」「まったくあなたのいう通りかもしれませんが、わたしは~でありたいと思います」といった言い方です。

 

 

 

 

このタイプの人がそうした主張をしたときは、周囲がそれを大切に扱うことで、最初は弱弱しいものである自己主張が、次第にしっかりとしたものに育って行きます。

 

 

 

 

そうなると、周囲から支配されるということも減っていきます。自分でやろうと思えば、なんだってできるということに気づくようになります。

 

 

 

 

人任せにしていたことが、自分の問題解決能力を低下させていたことに気づきます。

 

 

 

 

このタイプの人が自分を主張し始めるとき、それまで依存していた人とは、次第にそりが合わなくなることも多いです。

 

 

 

 

しかしそれは、その人本人がそれだけ自立したことの証でもあります。

 

 

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TEL
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活動内容
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 学習 支援、生活訓練
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・各種資格取得支援