ひきこもり・ニート・スネップ・フリーターと新型うつ病
ホーム > ひきこもり・ニート・スネップ・フリーターと新型うつ病

ひきこもり・ニート・スネップ・フリーターと新型うつ病

うつ病といえば、憂鬱や億劫感の為、何もできなくなります。自分を責める、といった症状が典型的です。しかし、「新型うつ病」の症状は、まるで正反対のようです。「新型うつ病」のおおまかな特徴を列挙しますと、

 

 

 

 

○20~30代前半での発症が多い。

 

 

 

 

○職場や仕事では、うつ症状が現れるが、自分の好きなことには症状はなくなり、比較的活動的になる。

 

 

 

 

○身体的不調(鉛様疲労感)をともなう。

 

 

 

 

○過眠・過食の傾向がある。

 

 

 

 

○うつ病であること、うつ病で休職することに抵抗がない。

 

 

 

 

○自責感に乏しく、他罰的。

 

 

 

 

○難治性で、慢性化しやすい。

 

 

 

 

などがあげられます。およそ、従来のうつ病とは病気の様子が異なります。しかし、WHOの診断基準に照らすと「新型うつ病」はうつ病の範疇に入ります。

 

 

 

 

新型うつ病と一般に呼称されているうつ病は、少なくとも1960年代から知られていました。しかし、現在も医学界で一致した見解が出ているわけではありません。ここでは、新しいタイプのうつ病として報告されている5つのうつ病を概説します。

 

 

 

 

○逃避型うつ病

 

 

 

 

若いエリートサラリーマンの男性に多く見られます。従来のうつ病が困難を突破しようと働きかけ、疲れ果ててうつ病を発症したのに対して、逃避型うつ病では困難に直面すると、問題解決をあきらめ、不安や苦悩の少ない抑うつ状態に逃避します。E146_tokyotonomachinami500_TP_V1

 

 

 

 

発症初期には、不眠や日内変動があります。仕事には意欲を失い、遊びや運動には比較的活発になる傾向があります。過保護な養育環境を含め、気弱な病前性格、ストレスの多い時代的背景が重なって発症するのではないかと考えられています。

 

 

 

 

○非定型うつ病

 

 

 

 

20歳前後に見られます。小児期、思春期に極端に恥ずかしがりやで、20歳前後の対人関係のストレスが契機となり、強い倦怠感、過眠、過食をともなううつ状態が現れます。

 

 

 

 

職場や仕事ではうつ状態が強く、仕事から離れると、うつ状態は解消されます。また、従来のうつ病とは異なり、楽しいことがあると気分がよくなる「気分の反応性」が認められます。拒絶されると、怒ったり、泣き喚いたりと過敏に反応します。

 

 

 

 

○現代型うつ病

 

 

 

 

若いサラリーマンに多く見られるうつ病です。組織や秩序への一体感、忠誠心を拒否し、同僚との連帯感をもちません。

 

 

 

 

集中力の低下、精神作業能力の低下を自覚すると欠勤してしまい、他者への迷惑がかかるという罪悪感、自責感は抱きません。

 

 

 

 

従来のうつ病に見られる几帳面、責任感の強さは、職場では発揮されず、趣味などの領域で現れます。

 

 

 

 

従来のうつ病では早期の職場復帰を望みますが、現代型うつ病では、復帰の先送りや制限勤務を求めることが多く見られます。復職時にはパニック発作や職場の前まで行っても入れず戻ってしまう出社恐怖など不安症状が見られがちです。

 

 

 

 

○未熟型うつ病

 

 

 

 

若年者に多く、不安や焦燥感、イライラが強いのが特徴です。要求する段階では他者への依存が強く、かなえられないと攻撃的になるなど、他者に配慮する従来のうつ病とは異なります。

 

 

 

 

病前性格は自己中心的で自分の能力を過大評価する傾向があります。日内変動、早朝覚醒、食欲低下がみられます。

 

 

 

 

○ディスチミア親和型うつ病

 

 

 

 

若年層に多くみられます。抑うつ状態、意欲の低下、心的疲労感を自ら訴えます。

 

 

 

 

仕事や学業に前向きに取り組んだ経験が乏しく、執着気質のようなまじめさ、熱心さがみられません。

 

 

 

 

また、従来のうつ病とは異なり、環境へ適応しようとする姿勢に乏しく、うつ病になるとあきらめ、社会参加への努力を放棄する傾向があります。自己愛が強く、他罰的な傾向も多くみられます。

 

 

 

 3

昔から報告されていた新型うつ病が近年、急に増加したのには、青年にとってストレスフルな社会になったことも無関係ではないでしょう。

 

 

 

 

さらに、次のような3つの理由も考えられます。ひとつはICDやDSMなどの診断基準が診療の現場に導入されて、うつ病の概念が広がったことです。このため、従来の典型的なうつ病以外のうつ状態もうつ病の範疇に入るようになりました。PAK86_doutonbori15152733_TP_V1

 

 

 

 

もうひとつは、精神科の受診に抵抗が少なくなったため、気軽に受診する人が増えてきたことがあげられます。

 

 

 

 

最後に、テレビやインターネットなどでうつ病の情報に触れる機会が増えたことです。

 

 

 

 

従来の典型的なうつ病の人は、おっくう感のため情報媒体を見たり、操作したりはできません。しかし、比較的活動的な新型うつ病の人は、これらのメディアから該当する項目を見つけ、自分でうつ病だと判断するのかもしれません。

 

 

 

 

実際、病因を訪れ、開口一番、「自分はうつ病だから、休業するよう診断書を書いてください」と言う人も少なくないのです。従来のうつ病の人には、病気と認めたり、休業を求めるなどの言動は、まずありません。

 

 

 

 

「新型うつ病」になった人との接し方

 

 

 

 

新型うつ病はその種類の中に、逃避型、未熟型などの名称があるように、ストレスからの逃避としてうつ病が発症している場合が多いようです。

 

 

 

 

たとえば、回復期を迎えて復職などの困難な状況と向き合うと、回避したくなる傾向が見られるのが新型うつ病の特徴です。

 

 

 

 

従来のうつ病のように治療と休養だけでは回復にいたらないので、逃避的な傾向を助長しないようなかかわりが家族や周囲の人に求められます。

メニュー

過去の記事

団体概要
団体名
関東自立就労支援センター
理事長:
大橋秀太
理事:
大畑健太
理事:
杉下真理
住所
東京都東久留米市浅間町1-12-9
TEL
042-439-4355
メール
ki6jt7@bma.biglobe.ne.jp
活動内容
・若年者の就労支援、
 学習 支援、生活訓練
・共同生活寮の運営
・教育相談の実施
・各種資格取得支援