ひきこもり・ニートと気分「感情」障害(躁うつ病、うつ病、躁病)
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ひきこもり・ニートと気分「感情」障害(躁うつ病、うつ病、躁病)

感情(気分)がひどく高揚したり落ち込んだりする病気で、高揚と落ち込みが交互にあるものを「躁うつ病(双極性感情障害)」、落ち込みだけが起こるものを「うつ病」、高揚だけがあるものを「躁病」といいます。

 

 

 

 

 

ただし、躁病だけが起こることはほとんどありません。

 

 

 

 

 

最近、思春期のうつ病が増加していますが、躁うつ病はさほど増加していません。

 

 

 

 

 

思春期に発症した躁うつ病は、思春期だけで終わることは少なく、多くは成人期以降も続きます。

 

 

 

 

 

 

思春期には躁状態とうつ状態の周期が短い「ラピッドサイクラー」や、躁とうつが混合した状態であらわれるものが多いなど、成人以降とは違った特徴も見られます。

 

 

 

 

 

発症に男女差は少なく、15歳以前の発症は少ないとされています。

 

 

 

 

原因は?

 

 

 

 

 

うつ病の人は、神経伝達物資のセロトニンやノルアドレナリンの働きが悪くなっている事がわかっています。

 

 

 

 

 

また、両親のうちのどちらか、あるいは兄弟が気分障害であると発症率が高いことから、このような脳の働きの傾向には遺伝的な素因が関係していると考えられています。

 

 

 

 

 

環境も関係している事が多く、受験の失敗、引っ越し、親しい人の死、別れなど、さまざまな生活の変化が発症のきっかけになります。

 

 

 

 

 

マイナスの生活変化だけでなく、試験合格のようなプラスの生活変化も発症のきっかけになることがあることから、生活の変化自体がよくないのだろうといわれています。

 

 

 

 

 

性格も気分障害の発症に関係していて、まじめ、几帳面、責任感が強い、何に対しても徹底的、融通がきかない、気分の転換がへたなどの性格の人が気分障害になりやすいといわれています。

 

 

 

 

 

こんな症状が

 

 

 

 

 

うつ状態

 

 

 

 

 

憂うつ、気分が晴れない、気分がふさぐ、悲しい、つらい、苦しい、イライラ、不安、不眠、性欲の低下などの精神症状だけでなく、食欲不振、疲労感、倦怠感、だるい、下痢、便秘、頭痛、肩こりなどのような身体的な不調も見られます。

 

 

 

 

 

「わたしはもうダメ」などと訴える人もいます。

 

 

 

 

 

周囲の人には、元気がない、口数が少ない、動作が緩慢、決断することができない、などと見えます。

 

 

 

 

 

「友だちが悪口を言っている」「悪い病気にかかった」など、事実と違うことを言ったり、幻覚や妄想があらわれたりする人もいて、統合失調症と間違われることがあります。

 

 

 

 

 

うつ病のほとんどが午前中に症状が強く、夕方から夜にかけては元気が出てくるという特徴もあります。

 

 

 

 

 

うつ状態では、特に注意しなければならないのが、絶望のあまり死にたくなることです。

 

 

 

 

 

実際に自殺を企てる人が少なくありません。特に、病気がよくなって元気になりかかったときが要注意です。

 

 

 

 

 

自分が見えてきて、嫌になってしまうのだろうと思われます。

 

 

 

 

 

躁状態

 

 

 

 

 

気分が高揚し、活動的になります。軽い状態であれば、勉学にも運動にも打ち込むなど、周囲の人には好ましく映ります。

 

 

 

 

 

しかし多くの場合、他人への配慮に欠ける、自分の意見が通らないと怒る、集中が持続しない、身なりが派手で浪費する、誇大妄想的な考えをいだくなど、周囲の人はその対応に苦労します。

 

 

 

 

 

特殊なタイプも

 

 

 

 

 

仮面うつ病

 

 

 

 

 

精神的な症状がほとんどなく、主に身体症状が強く出るケースです。

 

 

 

 

 

たとえば、肝臓病を疑わせるだるさ、消化器の病気を疑わせる胃痛、下痢、便秘、食欲不振など、心臓病を疑わせる動悸や息切れ、整形外科的な病気を疑わせる肩こりや腰痛、神経の病気を疑わせる頭痛、イライラ、めまい、しびれなどです。

 

 

 

 

 

本人も周囲の人も精神科の病気とは思わないため、内科や整形外科を受診し、異常がないといわれて病院を転々とすることもあります。

 

 

 

 

 

内科や整形外科で異常がないといわれた場合には、精神科を受診してみることです。

 

 

 

 

 

季節性感情障害

 

 

 

 

 

ある季節になると症状が出るタイプですが、もっとも多いのは冬に症状が出る冬季うつ病です。

 

 

 

 

 

日照時間の短い北国に多いことから、日光の量の減少が生体リズムをくずすために発症するのではないかと考えられています。

 

 

 

 

 

ただし、普通のうつ病と違って、不眠や食欲不振になることは少なく、むしろ眠りすぎたり、食べ過ぎたりして太ったりする傾向があります。

 

 

 

 

 

ラピッドサイクラー

 

 

 

 

 

うつ状態あるいは躁状態を1年に4回以上繰り返すタイプで、ほとんどが双極性です。

 

 

 

 

 

正常な気分の時期が短いため、社会生活や日常生活に大きな支障が起こります。

 

 

 

 

 

リストカットなどの自傷行為を繰り返すこともあります。

 

 

 

 

 

治療法は?

 

 

 

 

 

はげしい躁状態があり、周囲への影響が大きいときや、自殺願望が強いときは入院が必要です。

 

 

 

 

 

うつ状態のときは休養と抗うつ薬の服用、躁状態のときは抗躁薬や抗精神病薬や抗てんかん薬を使います。

 

 

 

 

 

うつ状態にも躁状態にも薬が非常によく効きますが、抗うつ薬が躁状態を誘発したり、抗躁薬がうつ状態を誘発するなど、薬の種類や量のちょっとしたかげんで症状が変化することがあります。

 

 

 

 

 

その変化に対する早めの対処が必要です。薬を服用して1週間から10日ぐらいで効果があらわれはじめます。

 

 

 

 

 

症状の改善と副作用をチェックしながら服用しますが、症状が消えてもしばらくは再発しやすいので、その後4~6ヶ月は服用を続けるのが普通です。

 

 

 

 

 

また、気分障害は再発を繰り返す傾向があるので、維持療法といって、再発予防のためにごく少量の抗うつ薬や抗躁薬を服用し続けることがあります。

 

 

 

 

 

この病気は性格も関係しているため、責任を負いすぎないようにしたり、じょうずに休養をとるコツを身につけたりすることも必要で、認知行動療法などの精神療法も行われます。

 

 

 

 

 

家族の対応はどうすべきか

 

 

 

 

 

最初の発症では、どういう状態だと精神科の治療が必要なのか家族にもなかなかわかりにくいものです。

 

 

 

 

 

ただし、軽い状態であれば、本人に他人の意見を聞くゆとりがありますが、病気が進行すると病気だという自覚がなくなり、受診させることが難しくなります。

 

 

 

 

 

ですから、早めに精神科で相談してください。しばらくは家族が付き添い、家庭での様子を医師に説明すると治療の参考になります。

 

 

 

 

 

気分が沈んでいれば元気づけようと思うのが家族の気持ちですが、うつ状態のひどいときは、励ましは逆効果になります。

 

 

 

 

 

休養をすすめ、当事者の訴えに耳を傾けてください。

 

 

 

 

 

自殺願望の強いときは、その人が家族にとっていかに大事な存在であるかということを繰り返し言ってください。

 

 

 

 

 

死にたいとは思っても、死への恐怖と家族に対する思いは断ち切りがたいものだからです。

 

 

 

 

 

しかし、どうしても引き止められそうにないときや、死にたいとは言わないが薬を大量服用したときは、医師に相談してください。

 

 

 

 

 

また、退学すると訴えたり、いきなり退学届けを出したりすることもありますが、回復すると後悔することが多いので、とりあえず休学届けを出したり、学校へ出向いて説明したほうがいいでしょう。

 

 

 

 

 

躁状態のときは当事者を刺激しないことが大切ですが、暴れたり浪費が止められないなど対応に困るときは、医師に相談してください。

 

 

 

 

 

気分障害はいずれは治る病気です。希望を失わず、薬をきちんと服用するよう家族も協力しましょう。

 

 

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