ひきこもりの支援と治療
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ひきこもりの支援と治療

ひきこもり状態の人に対する支援や治療への導入は、一歩間違えば、それまで築いた信頼関係を崩してしまう危険もあるだけに、慎重に進めなければなりません。

 

 

 

 

ひきこもりの支援や治療への第一歩は家族相談です。まずは親のみで、NPO団体やひきこもり地域支援センターや精神保健福祉センターの相談窓口(治療機関・カウンセリングセンター・学校や保健所などの相談室)に通ってみることです。

 

 

 

 

通院先の探し方ですが、病院を探す場合には、最寄の保健所に相談するのがもっとも簡単です。「ひきこもり」が話題となった2000年当時よりも、厚労省のガイドラインの配布などによって、保健所や精神保健福祉センターの利用価値は格段に向上しています。

 

 

 

 

センターそのものが継続的な相談に応じてくれる場合もあります。探す基準としては、まず「思春期事例(不登校など)の経験があること」「家族だけの相談にも応じてくれること」さらに「通院の便がよいこと」という3つの点が重要です。

 

 

 

 

探す場合に「ひきこもり」という言葉にはあまりこだわらないほうがいいでしょう。若い患者に対応できるところなら、大体大丈夫です。

 

 

 

 

むしろ、重要なのは家族相談を引き受けてくれるかどうかで、これは電話して確認するほかはありません。そういう治療期間は最近少しずつ増えてきていますから、根気よく探してみてください。

 

 

 

 

通院の便も重要です。治療にはしばしば年単位で時間がかかりますから、あまり遠方だといずれは通院が苦痛になるものです。親はもとより、もともと乗り気でない本人にとって、ただ遠いというだけでも、通院拒否の理由にはなりえます。a0002_011716

 

 

 

 

緊急時の対応も、遠い病院では不可能です。とりわけ入院を要するような問題が生じた場合には、地元病院のネットワークが活用できなければ、家族が一から探すしかありません。

 

 

 

 

また、地元の社会資源にどんなものがあるかも、地元の治療者でなければ十分にはわかりません。目安としては、一時間以内で通える病院を探すことをお勧めします。

 

 

 

 

相談に通っている事実は本人にも伝えます。最初はひきこもりの本人も嫌がって「通院をやめてくれ」といわれるかもしれませんが、わが子の心配を専門家に相談することは親の正当な権利です。

 

 

 

 

ここは「親のわがまま」で押し切ってかまわないと思います。このあたりの呼吸はなかなか微妙で、実はひきこもり本人自身も、うすうす治療の必要性を感じていることが多いのです。

 

 

 

 

最初はひどく嫌がっていた本人が、次第に両親が相談に通うことを受け入れて文句を言わなくなり、ついには「今日は治療者はなんと言っていたか」などと興味を示すようになることも珍しくありません。

 

 

 

 

ひきこもり本人の拒否が強くて通院をあきらめてしまうケースが多いのは残念なことです。ちなみにひきこもり本人を通院に誘う場合、前の日に誘うことはあまりすすめられません。

 

 

 

 

通院当日の朝に声をかけ、「一緒に行って欲しい」と誘い、応じない場合はあきらめて親だけで通院します。

 

 

 

 

強引な説得はくれぐれも禁物です。これを定期に、ただし一ヶ月以上間隔をあけない程度に継続していきましょう。

 

 

 

 

引きこもり状態の子どもを、治療に向けるのは難しいことです。受診の目安は、ひきこもりや不登校の状態が何ヶ月も続いたり、深刻な精神症状が見てとれたりした場合です。

 

 

 

 

日頃から対人恐怖、強迫症状などの精神症状がある、家庭内暴力が激しい、家族以外の人とはコミュニケーションがとれないなどの子どもの状態を総合的に把握しておきましょう。

 

 

 

 

精神症状やひきこもり状態の経過が、次第に悪い状態になる傾向があったら、受診が必要だと考えましょう。

 

 

 

 

心の病気が関係しているのに、重大な症状が表面からは見られず、周囲の人が気づかないうちに進行してしまうこともあるので注意しましょう。

 

 

 

 

まずは家族が専門医に相談し、状況に応じて本人も連れて行くようにしましょう。

 

 

 

 

ひきこもりや不登校の治療は、その原因や経過が複雑で状況もそれぞれなので、その流れも個々で違います。

 

 

 

 

一般的には、まず家族指導からはじめます。そのあとに個人治療、最後に集団療法となっていきます。

 

 

 

 

最初のうちは本人が進んで治療に向かうことはまれです。まずは家族が相談をすることからはじめましょう。

 

 

 

 

家族は、医師と話したことを整理して、子どもに伝えます。子どもの考えをしつこく問いつめるようなことをしてはだめです。

 

 

 

 

簡潔にわかりやすく伝えるだけにしましょう。

 

 

 

 

ひきこもり状態が続く子どもの治療や支援の仕方は、個々で違います。

 

 

 

 

ですから、それぞれのやり方があるのですが、まずは、家族が受診したり相談に出かけたりすることが第一歩だと何度かお話しました。

 

 

 

 

本人は外出をこばんだり他人との接触を嫌ったりしますから、最初は家族が専門機関に相談に行きましょう。

 

 

 

 

病気かそうでないかを判定するのは難しいので、できるだけ客観的な情報を伝え、精神保健的な評価と支援について専門家と話し合っていきましょう。

 

 

 

 

家族が相談やカウンセリングなどで、子どもとの対応方法を検討することにより、親子関係は改善していくでしょう。

 

 

 

 

子どものひきこもり状態が長びいていると、家族の問題が現れてくるでしょう。

 

 

 

 

それに取り組むことで、親子関係を改善することができるのです。

 

 

 

 

親子関係が改善されていくと、少しずつ自分のことに目をむけるようになります。

 

 

 

 

そのタイミングで本人が通院を開始すると、少しずつ前向きな姿勢が出てきます。

 

 

 

 

専門家に支えられながら、社会への関心が育まれていくでしょう。

 

 

 

 

ひきこもり状態が長期化すると、家族以外の人が介入することが困難になる場合もあります。

 

 

 

 

家族だけでの問題解決能力が難しい場合は、本人の心境を察しながら接してくれる「他人」の存在が必要です。

 

 

 

 

外部との交流を密にし、子どもの社会参加への関心を育むつもりで辛抱強く接しましょう。

 

 

 

 

また、父親がひきこもる子どもの心を受け入れないと、子どもは母親との密着を生じやすく、解決を先延ばしさせてしまいます。

 

 

 

 

ですから、両親の間でわが子について繰り返し話し合いましょう。

 

 

 

 

家族や周囲の人との関係性が築けるようになると、人や社会への関心も養われます。

 

 

 

 

自分がどういう人間か、自分とは何かなど、不安やストレスを感じながら模索している子どもは、適切な支援の中で心も体も成長していきます。

 

 

 

 

治療や支援の最終的な目的は、親密な仲間関係を構築できるようになること、社会生活へ参加することなどです。

 

 

 

 

そのためには、専門機関で相談、受診し、本人と家族を長期にわたってサポートしていく態勢をつくることも必要です。

 

 

 

 

ひきこもり状態になった子どもは、自分から受診したり通院したりというような行動を起こすことはなかなか難しいようです。

 

 

 

 

親や先生をはじめ、大人が怒っているという恐れが大きいからです。

 

 

 

 

家族は子どもをサポートし、社会とのつながりも保てるように、まわりとの連携体制をつくりましょう。

 

 

 

 

まずは、家族だけでも相談に行き、子どもの心を見直すことから始めるのも有意義なことです。

 

 

 

 

専門医や専門家の適切な対応や指導により、家族の思いや子どもへの接し方が少し変わるだけでも、子どもの心は変わり始めます。

 

 

 

 

家族がまず行動を起こすことが大切だと前述しました。それには、教育センター、保健所や精神保健福祉センターなどの保健機関、児童相談所、発達障害者支援センターなどの福祉機関、そして医療機関などさまざまな相談場所がある中で、自分の子どもの状態に合った機関を探して相談してみることが大切です。

 

 

 

 

家族だけでひきこもりや不登校に対応するのは限界があります。しかし、親が率先して社会に心を開くことが、子どもと社会とをつなぐ最初の一歩となります。

 

 

 

 

あせらず、あわてず、いつもの生活を続けましょう。

 

 

 

 

子どもを変えることばかり考えず、親は家族について考えてみましょう。

 

 

 

 

子どもの不登校が親を立ち止まらせ、振り返る機会をくれたのだととらえましょう。

 

 

 

 

家族の新たな関係、新たなあり方について考えるきっかけをあたえてくれたのです。

 

 

 

 

家族療法は、このような観点から、不登校の子どもを支える家族を支えてくれるでしょう。

 

 

 

 

子どもに直接支援をおこなうことができる機関はさまざまです。ひとつの機関だけでその子に適した支援ができないことも多いことから、専門家と話し合い、合理的に支援を組み立てていくことが望ましいでしょう。

 

 

 

 

必要なら心理療法や薬物療法、デイケアなど、適した支援を受けましょう。

 

 

 

 

本人が支援を受けるようになっても、家族への支援は続けるべきです。

 

 

 

 

家族も子どもと一緒に悩んだり不安になったりしているため、心のケアが必要なのです。

 

 

 

 

前述の家族療法もその支援として有効です。

 

 

 

 

○家族がまわりとの連携態勢をつくる。

 

 

 

 

○親が率先して動くと、子どもも気持ちを感じ取る。

 

 

 

 

○ひとつの機関だけでなく、子どもに適した機関を組み合わせる。

 

 

 

 

本人と相談することが難しければ、まず家族が医師やカウンセラーのもとを訪れてみましょう。

 

 

 

 

それによって、家庭内の問題点に気づく場合もあります。

 

 

 

 

不登校・ひきこもりの問題に対して、家族が起こせる行動として、医療機関の受診があります。

 

 

 

 

子どもに受診をすすめるのもひとつの方法であり、家族だけでひとまず受診するというのも、選択肢のひとつです。

 

 

 

 

家族だけで医師に会っても仕方がないと考える人もいますが、そうではありません。

 

 

 

 

「家族療法」といって、家族がカウンセリングを受けて、家族関係の問題点を解消する治療法があります。

 

 

 

 

本人が外出できない不登校。ひきこもりの治療では、この家族療法が比較的よくおこなわれています。

 

 

 

 

家族が行動を起こすことで、本人も改善に向けて努力しはじめるという好影響も期待できます。

 

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