ひきこもりの居場所
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ひきこもりの居場所

現在、全国各地にひきこもりの居場所はたくさんあります。居場所には、「気軽な気持ちでとりあえず参加してみる」ことが大切です。

 

 

 

 

ひきこもっている間に、新しいことに対して身構えてしまう癖が強まっている可能性があります。

 

 

 

 

しかし、10数年間ひきこもりを続けた人でも、50代の人でも実際には居場所に参加できています。

 

 

 

 

身構えてしまうことは、現実を敏感に意識することであり、何も感じないことよりははるかにましです。

 

 

 

 

家で髪型や衣類を気にし、お化粧や筋肉トレーニングをしていたことを思い出してください。

 

 

 

 

それは明らかに外に出ることを意識した行動といえます。外に出る日・・・・その日が来ることを待っていた証なのです。

 

 

 

 

その段階で足りなかったのは、「あと少しの勇気」と第三者による「ひと押し」でした。

 

 

 

 

少し勇気を出すことによって、その次にはもう少し大きな勇気が出るようになるのです。

 

 

 

 

参加する居場所、NPO、支援者、専門家などに関する情報は、前もって知っていたほうが参加しやすくなります。

 

 

 

 

親たちが伝えたかったのは、その情報です。伝達しにくい状況のなかで、居場所の情報が伝わったことには、親たちの努力もあります。

 

 

 

 

一度だけでもよいですから、その努力に応じて、居場所に参加してみてほしいと思います。

 

 

 

 

「はじめに業(わざ、行動のこと)ありき」とは昔から伝わる英知の言葉です。また「人生はいつからでもスタート」という言葉もあります。

 

 

 

 

以前とちがって、不登校・ひきこもりの状態から参加できる場所は増えています。そこには、同じような状況にある若者が大勢参加しています。

 

 

 

 

NPO,専門家、支援者などがさまざまな手段を駆使して、必要な情報が届くように配慮しています。

 

 

 

 

ちょっぴり勇気を出して、居場所に参加してほしいと思います。居場所をはじめて訪れるときに、緊張しない若者はひとりもいません。

 

 

 

 

自力参加の場合はもちろんのこと、家族などとともに来所したときにも当然緊張します。しかし、初参加のときには、最大の喜びで迎えられ、大歓迎を受けることができます。

 

 

 

 

「よく来たねえ」

 

 

 

 

「待っていたんだよ」

 

 

 

 

「勇気をだしてくれたね」

 

 

 

 

などの言葉や、表情、身振り、握手などさまざまな表現で歓迎されることによって、警戒心や緊張感は軽くなります。

 

 

 

 

最初の出会いの歓迎のと簡単な動機づけによって、スムーズにプログラムに参加できるのは、対人的な交流を求めていた人に多いといえます。

 

 

 

 

対人交流を基本的に求めず、孤立を好むパーソナリティもありますので、すべて解決可能であるという期待を、親や周囲はもたないことも大切です。

 

 

 

 

居場所への参加は、スタート、序章に過ぎず、終結ではないという認識がかけると、親たちの力が抜けて、安易な病院任せ、NPO任せとなってしまいます。

 

 

 

 

安易な他人任せが、再度のひきこもりを招いてしまう大きな原因になることは、よくあることです。

 

 

 

 

居場所に参加することは、なれない集団の場に身をさらすトレーニングになります。

 

 

 

 

これは、認知行動療法でいう「身さらし法、暴露法」に相当します。無理することなく、少しずつなれることがうながされます。

 

 

 

 

治療者、NPO、親のあせりによって、「強制」の雰囲気がみなぎることはよい結果につながりません。

 

 

 

 

当事者がコミュニケーションを求めている度合いや社会不安症や抑うつの程度を見極めながら、可能な限り自然な動きを誘うことが好ましいといえます。

 

 

 

 

「あるがまま」で受け入れられるということは貴重な体験です。当事者は、性格特徴、生い立ち、家族関係などに配慮されながら見守られます。

 

 

 

 

一律なボランティアや就労訓練の強制、やみくもな親の期待は、トラウマを重ねることによって問題をこじらせます。

 

 

 

 

スケジュール的な経過追われることのない、自然な変化が見守られるのです。若者の集まりとして、かつては若者宿、青年団、消防団など地域的なものから、大学のサークルや同好会、組合の集まりなどが存在しました。

 

 

 

 

これらは経済成長の過程で、会社の丸抱えによる社会教育(会社教育)にとってかわられ、地域の居場所は消滅しました。

 

 

 

 

そして、長期の不況によって会社が若者の新規参入に門を閉ざすようになると、若者の居場所は、家やコンビ二以外、ほとんどなくなってしまいました。

 

 

 

 

会社にも門戸を閉ざされ、地域社会への参入のきっかけを失った若者は、親元にとどまるしか方途がなくなってしまったのです。

 

 

 

 

こうして、若者たちは孤立するようになりました。フリーター、ニート、ひきこもりからパラサイト、パーソナリティ障害、アルコール・薬物依存症、摂食障害、自殺や犯罪の増加にいたるまで、「若者の変化」は、「孤立化」を背景にしているのです。

 

 

 

 

若者を分析している、もうひとつの謝った考え方に「年齢主義」があります。これは、20歳の女性が10代と比較して「自分は若くない」と嘆くような現象を指しますが、この年齢主義はなぜ生じたのでしょうか。

 

 

 

 

わたしはこの原因を、教育上の「学年」が年齢によって厳格に規されていること、社会の急激な変化によって、年齢による文化的差異を生じたこと、部活動に見られるように、学年による上下意識が残ること、「歳をとること」を成熟としてでなく、価値の喪失と見なす社会風潮、知識を偏重し、知恵の習得を軽視する風潮など、社会構造そのものに起因すると分析しました。

 

 

 

 

封建的意識の遺物といえる「年齢主義」によっても分断されていることは、ひきこもりの若者にもはっきりと見受けられます。

 

 

 

 

ひきこもりには、「10年目」や「30歳までに」などと期間や年齢を気にする傾向があります。

 

 

 

 

当支援センターの統計では、実際に10年目に外に出る人の割合がその前後より多いという数字が出ています。

 

 

 

 

以上の分析から、現代の若者を苦しめる「孤立化」と「年齢主義」から逃れるためには、年齢の隔てなく、「居場所」や「たまり場」に参加して、仲間感覚をもつことが大切と言えます。

 

 

 

 

若者たちがつどい、共同体感覚を回復させ、知識と情報と知恵を交わして社会参加していける、そんな集まりが求められています。

 

 

 

 

これは不登校・ひきこもりに限らず、次世代を共同体内存在として育てるために欠かせないものとして、社会全体が位置づける必要があります。

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活動内容
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・教育相談の実施
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