ひきこもりのチャレンジ
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ひきこもりのチャレンジ

関東自立就労支援センターでは、ひきこもりやニートの本人には、プラスのことができそうなときは、できそうなことから思いきってやってみるというチャレンジを勧めています。

 

 

 

 

これは、「逃げない」という実践です。たとえば、からだは適当に動かすほうが、体調がよくなりますから、外に出かけられそうなら散歩をします。

 

 

 

 

普段歩くペースより少し早めに歩くと、健康にもよいです。歩くことは、ストレスの発散にもなります。

 

 

 

 

昼間は歩きにくいなら暗くなってからでもいいですし、歩く時間もそのときの状態によって、数分でも30分でもかまいません。

 

 

 

 

また、「たまには掃除をしよう」と思ったら、掃除をするのもチャレンジです。手抜き掃除でかまいません。

 

 

 

 

「全部きちんときれいにしなければいけない」という完全主義的な考えがあるなら、手抜きしてやってみることがチャレンジになります。

 

 

 

 

それでも、たとえば自分から「外出しよう」と思っても、緊張が強くて外出しにくいことがあります。

 

 

 

 

そのとき潜在意識では、緊張をなくしていい常態になってから外出しようと思っています。

 

 

 

 

すると、緊張という心の状態と、緊張を否定しようとする心の働きが対立し、葛藤します。

 

 

 

 

そこで、症状と付き合うときと同様に、「緊張がなくならないと外出できない」と考えるのではなく、「緊張があってもいいから、外出できるなら外出する」という実践練習をします。

 

 

 

 

その実践を積み重ねていくと、「緊張しながらでも外出できる」ということが体験的に分かってきて、やがて、「緊張があってもよい」と、緊張を受け入れられるようになります。

 

 

 

 

これが、「潜在意識レベルで緊張を受け入れられる」ということです。緊張を受け入れられるようになると、緊張することへの関心が減って緊張が薄らぎ、やがて緊張はなくなります。

 

 

 

 

実践練習のチャレンジをしないまま考え続ける生活が続くと、実体験から学ぶ機会がなくなって惰性的な生き方になり、肉体年齢は歳をとっていきます。

 

 

 

 

と同時に、精神的な成長は難しくなります。一方、できることからやってみるチャレンジは、精神活動を引き出しますから、精神的に成長することができます。

 

 

 

 

小さなチャレンジは、ストレスがたまって心が否定的なマイナスエネルギーでいっぱいになっているなかで表した貴重なプラスの行動です。

 

 

 

 

できる範囲で、自発的なチャレンジを積み重ねていくことが大切です。ただ、このチャレンジについても、「チャレンジしなければならない」と考えてやろうとすると、義務的でやることになってしまいます。

 

 

 

 

親に「やるように」と言われて、いやいやするのも同じです。「やらねばならない」思考ではなく、自発的にやってみようと思えるなら、やってみることがチャレンジになります。

 

 

 

 

ときどき親から「ずっと状態がよくならないし、少し刺激を与えるのはどうでしょうか」と聞かれることがあります。

 

 

 

 

この場合の刺激とは、ほぼ自発性をともなわない刺激です。たとえば、「アルバイトでもしてみたらどうか」と親が言うような場合です。

 

 

 

 

やれるならやったほうがいいことはわかっているが、やれないことを強いられるのは、マイナスの刺激です。

 

 

 

 

マイナスの刺激は、マイナスの感情しか引き起こしません。できそうにないと思うことは、無理にしなくていいのです。

 

 

 

 

強制的な行動を続けても精神的な回復にならず、またダウンして、ひきこもり状態をさらに長引かせかねません。

 

 

 

 

また、ひきこもり状態の人が少しよくなってきて、行動が広がってくると、「やりすぎる」ことがあります。

 

 

 

 

たとえばアルバイトができるようになり、少し続けられたら、うれしくなって別のアルバイトを増やすことがあります。

 

 

 

 

「人よりずっと遅れている」と思っているので、少しやれるようになると、がんばって一気にその遅れを取り戻そうとするのです。

 

 

 

 

躁的になることがあるといえます。しかし、自分がやれそうなこと以上に抱え込んでしまうので、またしんどくなり、うつ的になり、ひきこもり状態に戻ってしまうことも少なくありません。

 

 

 

 

ですから、やろうとするのはすばらしいことですが、控え気味にしたほうがいいでしょう。

 

 

 

 

最後に、「自助グループ」について触れます。同じ困難を抱える人同士が集まる自助グループは、人と接しにくい人がほかの人と接するためには参加しやすい場で、参加することはプラスの体験になります。

 

 

 

 

ただし、まだひきこもり状態から脱却していない人だけが集まる自助グループだと、グループへの参加だけによって回復レベルまでいたるかどうかは疑問です。

 

 

 

 

それぞれに強いマイナス面を抱えていますから、参加者同士が衝突することもあります。

 

 

 

 

グループ内でも別の場でもかまいませんから、やはりどこかでこの問題に対応できる専門家の協力を得たほうがいいでしょう。

 

 

 

 

そうして、小さなチャレンジができたら、結果にはこだわらず、できるだけそのプラスなことをやった自分をほめてください。

 

 

 

 

ひきこもりの人は、理想我が高いレベルの自己期待像をつくっていて、少々の結果では満足しないどころか、自己期待像にとどかないマイナスの結果と受け止めてしまいます。

 

 

 

 

また、元気な人と比較して、「自分がやって程度ではだめだ」と否定したりします。

 

 

 

 

いずれにしても、自己期待像には到達しないまでも、実際には何らかのプラスのことをしているのに、せっかくそのプラスを否定してしまっているのです。

 

 

 

 

プラスは、小さなプラスであってもプラスです。ましてや、しんどい状態のなかでやれたプラスは、どんなに小さくても貴重なプラスです。

 

 

 

 

大切なことは、そのプラスをやった自分を認め、自分でほめてあげることです。

 

 

 

 

少しでも散歩できたのなら、それはプラスですから、「今日は散歩ができた、よくやった」と思って、そう自分にいってやってください。

 

 

 

 

小さなことでもプラスを認めるようにすると、自分の気持ちがプラスの方向に向いてきて、「またプラスになることをやってみようか」という意欲がしだいに増えてきます。

 

 

 

 

これも「がんばってプラスを認めていかねば」と思うのではなく、「やれたらやろう」という感じで実践してください。

 

 

 

 

もし、チャレンジしようとしてできなかったとしても、自分を責めず、「今日はやれなかったが、今度またやれそうなときにやってみよう」と受け入れましょう。

 

 

 

 

それも効果的な実践練習です。そうして少しずつでもプラスが増えてくると、「自分はだめな人間」という潜在意識にある否定的なしばりはゆるんできます。

 

 

 

 

そして、しんどいながらもやれるというプラスの体験が積み重なってくると、その体験を通して「やればできる」という働きが自分の中にあることを実感でき、「やればできる」という思いを潜在意識にもつようになります。

 

 

 

 

それは現実に表れてきますので、さらにプラスが増え、意欲も自然に高まります。

 

 

 

 

ひきこもりから脱却して完治レベルになる人たちは、あれほど思い続けてきた親との間のいやな記憶を「どんどん忘れていく」といいます。

 

 

 

 

そのような場合は、たいてい現実の親子関係も好転しています。その新しい体験によって、過去の親子関係のマイナス記憶が変容されていくようです。

 

 

 

 

それほど親子関係が好転していなくても、以前のように親にいわれるがままではなく、言い返すことができるようになっています。

 

 

 

 

言い返すことによって、親の力支配的なかかわりを弱めているのです。そのことにより、親子関係のしんどさも減ります。

 

 

 

 

潜在意識のなかのプラスのイメージが少しずつ強くなることで、マイナスイメージが弱まり、現実にもプラスを引き寄せてくるのでしょう。

 

 

 

 

わたしは、カウンセリング経験を通してよくわかったことのひとつに、「何をやってもうまくいくわけがない」と潜在意識で強く思っている人は、何をやってもうまくいかない状態をそのまま実現させるということです。

 

 

 

 

わたしたちは、意識せずにイメージしていることがよくあります。たとえば、歩いているときは、前に進んでいる状態を潜在意識でイメージ化しています。

 

 

 

 

逆にいうと、潜在意識でイメージしているから、前に向かって歩くことができます。

 

 

 

 

ほかのことでもそうで、わたしたちは潜在意識で「こうなる」と強く思い込んでいることを、現実化させるのです。

 

 

 

 

イメージの現実化については、ジョゼフ・マーフィー氏の「あなたの人生は、あなたが心に思い描いたとおりになる」という「マーフィーの成功法則」や、成功哲学を研究したナポレオン・ヒルによって、広く知られるようになりました。

 

 

 

 

また、「引き寄せの法則」も有名です。引き寄せの法則は、「こうなる」という強い思いを持ち、それをイメージ化し、さらに強い感情が加わると、それが強い磁石になって似たものを引き寄せる(プラスならプラスを、マイナスならマイナスを引き寄せる)という法則です。

 

 

 

 

なかでも、この考えの基本書といえそうなのがエスター・ヒックス氏、ジェリー・ヒックス氏の「引き寄せの法則ーエイブラハムとの対話」(ソフトバンククリエイティブ)です。

 

 

 

 

同書では、「それ自身に似たものを引き寄せる」のは「宇宙のなかでもっとも強力な法則」とされ、「自分が貧しいと感じていれば、豊かさを引き寄せることはできない。太っていると感じていれば、痩身を引き寄せることはできない。孤独を感じていれば、仲間を引き寄せることはできない」といった例をあげています。

 

 

 

 

ですから、潜在意識にある否定的な生き方の癖を皇帝的に変えるには、考えているだけでは変わりません。

 

 

 

 

プラスのイメージの刷り込みや行動体験によって、潜在意識レベルで自分が肯定的な生きかたをしている状態をイメージできるようになって初めて変わってくるのです。

 

 

 

 

ここでいう「プラス」とは、感情なら楽しさ、喜び、幸せ感、感謝などであり、行動なら自発的に何かをやってみるようなことです。

 

 

 

 

「マイナス」は、否定的思考・否定的感情であり、自分を抑圧したり義務的に行動したりすることです。

 

 

 

 

プラスは心的ストレスをほぐし、マイナスはそれを増やすものでもあります。ひきこもりの人の場合は、「ちゃんとできない自分はだめな人間だから、よくなれない」という強い否定的な思い込みを潜在意識につくり、そのイメージどおりのひきこもり状態を作り出しています。

 

 

 

 

そうして表れた状態を見て、「やはり自分はだめな人間」という思い込みを強め、そのことによってまたひきこもり状態を持続させてしまいます。

 

 

 

 

つまり、本人にそのつもりはなくても、否定的な思考と感情に支えられた否定的イメージによって、ひきこもり状態を実現させ続けているのです。

 

 

 

 

ですから、逆に潜在意識で元気になっている状態のイメージを本当に描けるようになると、それが実現して元気になってきます。

 

 

 

 

このとき、潜在意識に対して訴えるのが「こうなってほしい」という単なる願望だと、「本当にそうなるだろうか。そんなにうまくいくはずがない。そうならないのではないか」という否定の思いが潜在意識で強くなってしまい、やはり否定的な状態が実現してしまいます。

 

 

 

 

必要なのは願望ではなく、「こうなる」と断言して、その状態をありありとイメージすることです。

 

 

 

 

元気になって外で友だちと笑いながら話している自分、学校で活発に発言している自分、職場でいい仕事をしている自分を、具体的に思い描いてください。

 

 

 

 

そのためにはかなりの練習が必要ですが、「潜在意識をマイナス思考からプラス思考に変えよう」と考えるだけでは、潜在意識は変わらないのです。

 

 

 

 

それとともに、願望を実現することに役立つ行動を積み重ねることも必要です。

 

 

 

 

同時に、「否定的な考えが否定的なことを実現させ続けることが問題なのだ」という理解を深めることです。

 

 

 

 

その理解が潜在意識にしみこんでくると、否定的な思考や感情を減らすことができるようになってきます。

 

 

 

 

そして、ものごとはプラスにもマイナスにも見ることができるのですから、可能な限り、ものごとのプラス面を見るようにしてみます。

 

 

 

 

たとえば、倒れて脚をすりむいたときに「大きなけがでなくてよかった」と思うようにします。

 

 

 

 

これをできそうなときに繰り返していると、やがてプラス感情が表れてきます。これが「プラスを引き寄せる磁石」になります。

 

 

 

 

ほかに「プラスノート」も役立ちます。プラスノートとは、その日のことでプラスと感じたことを書くノートです。

 

 

 

 

たとえば、「食事がおいしかった」「気を使わずに話せてよかった」などといったことを書き留めます。

 

 

 

 

毎日書かなくてもよく、書けそうな日だけでも書いていくと、プラスの意識が増えてきます。

 

 

 

 

プラスの状態を口に出してみるのもよい方法です。たとえば、ウイリアム・W・アトキンソン氏は、いくつかのアファーメーション(宣言)を勧めています。「引き寄せの法則ーすべての願いが現実になる」。

 

 

 

 

また、「ありがとうございます」などの言葉を繰り返すことを勧める人もいます。「神様」「仏様」「イエス様」「観音様」などに呼びかけて願望が実現することを宣言し、実現している状態をイメージで描き、実現したことによる喜び、楽しさ、幸福感、感謝などのプラス感情を実感するのもよい方法だと思います。

 

 

 

 

それでもわたしは、息子と死別するという人生最悪の体験をしたとき、奈落の底に落ちたような深いつらさを抱えたまま、息子のいないこれからの人生をどうやって生きていけばよいのかまったくわからなくなりました。

 

 

 

 

神に祈り続けたものの、息子を助けることはできませんでした。「どうやって自分の気持ちを立て直していくのか」が大問題でした。

 

 

 

 

まずわたしは、できるだけ息子のことを考えないようにしました。これでは抑圧ではなく、「思考停止」です。

 

 

 

 

しかし、自分の心は、手がつけられません。そこでわたしは、すでに自分で行っていたプラスの言葉を唱えることを増やしました。

 

 

 

 

否定的に考えてしまう時間を、できるだけプラスの言葉を唱えることで埋めるようにしました。

 

 

 

 

このとき斉藤一人氏を再評価するようになり、その著書を参考にしました。「ありがとうございます」と繰り返していると胸が熱くなり、自分のなかでエネルギーが渦巻くのを感じることがあります。

 

 

 

 

プラスのエネルギーを出せばいずれプラスが返ってきますし、マイナスのエネルギーを出せば、マイナスが返ってきます。

 

 

 

 

「ありがとうございます」を唱え続けることは、プラスのエネルギーを出し続けることになります。

 

 

 

 

「ありがとうございます」「愛しています」などはすばらしいプラスの言葉なのです。

 

 

 

 

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