ひきこもり状態に伴うさまざまな症状
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ひきこもり状態に伴うさまざまな症状

ひきこもりは、強いストレス状態によって、人間関係面の心の症状が表れたときに起こる状態です。

 

 

 

 

人間関係面に生じる心の症状、すなわち対人恐怖を常に伴うほか、それ以外の症状とも無縁なわけではありません。

 

 

 

 

強いストレス状態が、そのほかの心身の症状を同時に引きおこしているケースも多く見られます。ストレスによって引き起こされる心身の状態を「ストレス症状」といいます。

 

 

 

 

ひきこもりの人自身がストレス症状を自覚している度合いはさまざまです。具体的な症状を訴える人もいれば、症状というよりもしんどさを訴える人、症状もしんどさも訴えない人などがいます。

 

 

 

 

症状もしんどさも訴えないが、自室にひきこもるケースがある一方で、症状がありしんどさもあるが、通学や出勤を続けているケースもあります。

 

 

 

 

ひきこもりに対する基本的な考え方として、表れているストレス症状や行動だけにとらわれるのではなく、根本的な内面の問題に着目する必要があります。

 

 

 

 

内面の問題が、どんな症状や行動として表れるかは、その人の特性や環境によってまったく異なります。

 

 

 

 

ここではひきこもりに伴うさまざまなストレス症状について説明しますが、その症状があるから問題だとか、症状がないから問題がないということではありませんので、注意してください。

 

 

 

 

ストレス症状は心、身に表れますが、このうち身体に出る症状を「心身症」といいます。たとえば、不登校の場合、登校時間前に発熱、頭痛、腹痛などの症状が出ることがあります。

 

 

 

 

しかし、休むことに決まると、嘘のように回復してしまいます。これは仮病ではなく、心的ストレスによる症状です。

 

 

 

 

身体の機能だけが異常になるもので、ウイルスや細菌に感染しているわけでも、身体の器官に異常があるわけでもありません。

 

 

 

 

ですから、通常の医療機関で検査を受けても「異常なし」という結果になります。一方、心に出る症状でひきこもりの人によく見られるのは、対人緊張、対人恐怖、外出恐怖のほかに、強迫症状、摂食障害、暴力依存などです。

 

 

 

 

それ以外にも、はっきりした理由もなく不安になってつらくなる「不安神経症」、突然強い不安や恐怖が噴き出して大声を出したり暴力が出たり自傷したり過呼吸に陥る「パニック障害」、実際にはかかっていないガンやエイズなどの重い病気の罹患を恐れる「心気神経症」などがあります。

 

 

 

 

 

○ 対人恐怖

 

 

 

 

ひきこもりの人にもともと見られるのは、「人が自分のことをどう思うか」がついも気になり、人から認められること、人から悪く見られないことが、自分の行動規範になりがちな傾向です。

 

 

 

 

いつもがんばって人に合わせていて、人からいやなことを言われても、相手が気を悪くすることを恐れて「ノー」といえないのです。

 

 

 

 

このように人間関係に気を遣い続けていると、対人緊張が強まり、対人関係がしんどくなります。そして、「自分以外の人間は、自分のことを悪く評価したり、自分に対していやなことを言ったり押しつけたりするのではないか」という不安や恐怖がつのり、対人関係を恐れ、避けようとするようになります。

 

 

 

 

これが「対人恐怖」です。ただし、対人関係のこだわり方には違いがあり、ひとくちに対人恐怖といっても、いろいろな症状があります。

 

 

 

 

たとえば、ひきこもりの特徴の一つともいえる「外出恐怖」があります。「外ですれ違う人が、自分のことを変に思うのではないか」といった恐怖によって、外出できなくなるものです。

 

 

 

 

外出恐怖の程度もさまざまで、まったく外出出来ない場合もあれば、外出に抵抗があるものの夜間や週末なら外出出来る場合もあります。

 

 

 

 

まったく外出できない場合でも、長い期間を経て徐々に外出できるようになることも多くあります。また、視線を合わせることを怒れる「視線恐怖」も非常に多く見られます。

 

 

 

 

「電話恐怖」や「来客恐怖」もよくあります。緊張してどもってしまう「吃音」、同じく緊張して人と話すことができない「緘黙症」もあります。

 

 

 

 

自分の外見に関する恐怖では、摂食障害につながることもある「体形恐怖」、顔が醜いと思い込む「醜貌恐怖」や、緊張して赤面することを恐れる「赤面恐怖」、髪の毛がどんどん抜けるのではないかと恐れる「脱毛恐怖」などがあります。

 

 

 

 

ほかに、自分の体臭を気にする「体臭恐怖」や、自分のつばを飲み込む音が人に聞こえるのではないかと気になってつばを飲み込みにくくなる「嚥下恐怖」、人前で字を書くと緊張のあまり手が震えて字が書くにくくなる「書痙」などもあります。

 

 

 

 

こうした「自分の見られ方に対する恐怖」のほかに、自分を襲うかもしれない危険への恐怖が、特定の場所と結びつくことがあります。

 

 

 

 

たとえば、広場のような場所にいると、「どこから、どんな危険がくるかわからない」と不安になるのは「広場恐怖症」です。

 

 

 

 

「閉所恐怖症」は、閉ざされた狭い空間にいると、体調が悪くなったり、トイレに行きたくなったりしたときに、外に出られないのではないかと考え、不安になり、動悸がする症状です。

 

 

 

 

「乗り物恐怖症」も閉所恐怖症のひとつで、不安で乗り物に乗ることができないかまたは乗ることができても非常に強い恐怖感を覚えます。

 

 

 

 

不安の対象はいろいろで、車内での対人恐怖もあれば、心臓神経症(心気神経症のひとつ)で、「乗っている間に心臓発作が起こったらどうしよう」と心配する場合もあります。

 

 

 

 

頻尿や過敏性大腸炎などの心身症の症状があり、「トイレに行けなかったらどうしよう」と不安になります。

 

 

 

 

一度そういった不安を感じると、次に乗ったときも「またそうなるのではないか」という予期不安があり、実際にそうなってしまうことがあります。

 

 

 

 

また、対人恐怖と被害者意識が結びつくことがあります。他人の視線や評価が常に自分を苦しめるため、その苦しみが許容範囲を超えると、「こんなに自分を苦しめる他人が悪い」というふうに、意識が転化してしまうのです。

 

 

 

 

この場合、苦しめられる自分が被害者で、苦しめる他人は加害者です。以前に、隣の家の音に過敏に反応して殴り込んだ例を出しましたが、これは音恐怖と被害者意識が結びついた例です。

 

 

 

 

被害者意識に支配されている間は、すべてが自分への非難、あてつけのように感じてしまいます。ときには、自分を見失わせるほどの強さで支配してくるのが、被害者意識の恐ろしさです。

 

 

 

 

○ 強迫症状

 

 

 

 

「強迫」は、脅して何かを奪い取る「脅迫」ではなく、本人の意思とは無関係にある一定の考えや行動にとりつかれたようになり、その考えや行動が不合理であると思いながらも、それをやめることができない症状です。

 

 

 

 

ひきこもりの人にもかなり多く見られます。その二大症状と考えられるのが、何度も確認行為を繰り返す「確認強迫」と、別に汚れていないのに「よごれているのではないか」と不安になる「不潔恐怖」です。

 

 

 

 

○  確認強迫

 

 

 

 

「ひょっとして大切なことを見落としているのではないか」と気になり、「そのために何か都合の悪いことが起こるのではないか」と考えて、不安になります(強迫観念)。

 

 

 

 

繰り返し考え続けるうちに、「ひょっとして」ということがいかにもありそうに思えてきます。その不安を静めるために「見直し」という確認行為を強迫的に繰り返します(強迫行為)。

 

 

 

 

強迫観念が過剰ストレスから表れる一次的症状とすると、強迫行為は不安を打ち消すための二次的症状といえます。

 

 

 

 

強迫観念では、たとえば「書いた書類に見落としがないか」「書類をちゃんと引き出しに入れたか」「鍵をちゃんと閉めたか」「電気のスイッチをちゃんと消したか」などといった不安が問題になります。

 

 

 

 

そのことが気になるため、何度も書類の見直しをしたり、何度も引き出しを開けて確かめたり、電気を消して鍵を閉めて出かけても、何度も家に帰ってきて消灯と施錠を確かめたりします。

 

 

 

 

これが強迫行為です。たとえば、カウンセリングが終わったときに、「ゴミ箱の中に何か大事なものを落としたのではないか」と不安になり、カウンセリングのゴミ箱に入っているゴミを持って帰る人がいました。

 

 

 

 

また別の人で、カウンセリングが終わって帰られてからまた引き返してきて、「何か落としたのではないか」といすの下などを点検する人もいました。

 

 

 

 

また、会社に勤務しているのでひきこもりとはいえない人の例ですが、店で買い物をしたあと、包装された品物が確かに自分の買ったものかどうかが不安になり、もう一度包装紙を開いてもらって確認せずにはいられないとか、外出から帰ってきた時にその家が自分の家かどうか不安なので、隣の家などを確認してから家に入り、さらに家具などを点検して自分の家であることを確かめるといった例もありました。

 

 

 

 

〇 不潔恐怖

 

 

 

 

自分や親や他人、また虫などが触れたところが汚れているように思え、触れることができなくなります。

 

 

 

 

うっかり触れると、「手に汚いものがついて悪いことが起こるのではないか」と不安になり、触れるたびに手を洗ったりします。

 

 

 

 

ひきこもりで不潔恐怖が生じる場合は、自宅の中で起こりますから、たとえばゴキブリが通って汚いものがついたのではないかと不安になった場所を何度も自分でふいてみたり、親に強要してふかせたりします。

 

 

 

 

あるいは、「自分の手についたのではないか」と思うと、どこかに触れるたびに不安が出てその不安が薄らぐまで手を洗い続けます。

 

 

 

 

引き出しのもち手が汚れていると思って、手袋をしてあけたり、足で開けたりすることもあります。

 

 

 

 

また、親が座った場所は「汚れていて座れない」ので、親を座らせないように強要することもあります。

 

 

 

 

トイレに行くと、便が自分の体やトイレのどこかについたのではと思い、不安に思った箇所を何度も拭いたり、手洗いを繰り返したりする人もいますし、男性の場合は、自分の精液が自分の体などについたのではと不安になる人もいます。

 

 

 

 

入浴のときも同様で、「自分のからだや浴室のどこかに汚いものがついたのではないか」と不安になると、何度も拭いたり、洗ったりします。

 

 

 

 

そうなりますと、入浴も長時間になります。わたしの知っている例では、2日間浴室から出られなかった女性がいました。

 

 

 

 

食事は、浴室から母親を呼んでおにぎりなどを持ってきてもらい、浴室で食べていたようです。

 

 

 

 

次に挙げる例も、仕事を続けているのでひきこもりとは言えませんが、ひきこもってもおかしくない人の不潔恐怖の例です。

 

 

 

 

40代の会社員の男性で独身です。不潔恐怖が20代初めに始まってから20数年の間に、「国内の有名な治療機関はほぼすべて行ったが、よくならない。

 

 

 

 

ここが最後で、もう行くところがありません」ということでした。症状のきっかけは、勤務先の上司の女性にいきなりキスされて、「何か悪い病気でもうつされたのではないか」と不安になり、いつも自分の唇を歯でかみ続け、血がだらだらと流れる状態になったことです。

 

 

 

 

仕事どころではなくなり、退職し、遠方に転居して別の仕事に就きました。しんどい状態がありながらも、生活のために仕事は続けています。

 

 

 

 

「いやだ」と思っている人とすれちがうと、悪いものが自分の衣類にしみこむように思い、不安になるので、毎日衣類をクリーニングに出します。

 

 

 

 

しかし、1回のクリーニングでは、「まだとれていないのではないか」と不安で、またクリーニングに出し、それでもまだ不安があるので、今度は自分で洗います。

 

 

 

 

ですから、毎日洗濯がたいへんです。また、故郷の近くに行くといやな記憶を思い出し、「靴に汚れがしみこんだのではないか」と不安になり、履いていた靴を捨ててしまいます。

 

 

 

 

不潔恐怖への対応としては、中途半端なことをしてもきりがないので、「腰をすえて、じっくり症状を受け入れていく実践練習をやるとともに、生き方の見直しをやりませんか」と勧めて、取り組んでもらいました。

 

 

 

 

3回目の来所時に本人が「先日、初めて衣類を洗わないでいられた。これなら何とかやれそうだ」ということで、カウンセリングは終了しました。

 

 

 

 

このように、長い症状の苦しみがあったからこそ、ヒントをつかむと短期間に好転することがあります。

 

 

 

 

確認強迫にしても不潔恐怖にしても、繰り返し行う強迫行為は、本人にとっては神聖で呪術的な「儀式」です。

 

 

 

 

たとえば「拭く」「手を洗う」といった強迫行為は、「汚れがうつるのではないか」という不安を浄化するための儀式です。

 

 

 

 

儀式ですから、回数や手順などをかなり細かく自分で決めていて、確認しながら行っており、それが少しでも違うとやり直します。

 

 

 

 

この儀式によって、そのときは不安が薄れますが、それは一時的なことです。それは擬似解決にすぎませんから、儀式行為に依存化し、強迫症状が持続して、また強迫行為を繰り返すことになります。

 

 

 

 

強迫行為を続けることはたいへんな労力がかかるので、本人は「症状をなくしたい」と真剣に思っていますが、なかなか症状はよくなりません。

 

 

 

 

「症状をなくさねば」と考え続けることで症状に関心をしまいますから、かえって症状が強くなったりします。

 

 

 

 

儀式によっても、「症状をなくそう」という決意によっても、不安も症状もなくならないのはなぜでしょうか。

 

 

 

 

それは、そもそも内面にある不安の正体は、書類や鍵やばい菌ではなく、それまでにためてきた人間関係の不安、恐怖、怒り、恨み、憎しみなどであり、それがかたちを変えて顕在化したのが強迫症状だと考えられるからです。

 

 

 

 

たとえば、親が座った場所は汚くて座れないとか、親に何度も拭かせるような強迫観念や強迫行為の背景には、自己不信の奥に親不信があると思われます。

 

 

 

 

確認行為も、満たされなかった親の愛を求め続け、愛してくれているかどうか確認する気持ちが転化している面があるのではないかと思われます。

 

 

 

 

症状に悩まされなくなるためには、2つの方法があります。ひとつは、不安の本来の原因を解決することです。

 

 

 

 

不安の本当の原因のほとんどは人間関係、特に親子関係ですから、これをなるべく早く調整することが大切です。

 

 

 

 

もうひとつは、不安を強迫行為で打ち消すのではなく、不安そのものと付き合っていく実践練習です。

 

 

 

 

不安があっても、行動できる体験を重ねると不安が受け入れられるようになり、そのことによって不安は薄らいでいきます。

 

 

 

 

〇 暴力依存

 

 

 

 

たまっている不安、恐怖、いらいら、怒り、憎しみ、しんどさ、むなしさなどをまぎらわすために何かに執着し、やめようとしても辞めにくくなる症状を「依存症」(嗜癖、アディクション)といいます。

 

 

 

 

依存の対象はさまざまです。アルコール依存、薬物依存、タバコ依存、ゲーム依存、過食、嘔吐依存、マスターベーション依存、仕事依存(ワーカホリック)などがあります。

 

 

 

 

確認強迫や不潔恐怖の強迫行為は、依存症でもあるといえると思います。

 

 

 

 

強迫観念が過剰ストレスによる一次的症状で、強迫行為が二次的症状であるという説明を先にしましたが、同様に、対人恐怖などの症状が一次的症状、それをまぎらわせるための依存症は二次的症状であるともいえるでしょう。

 

 

 

 

ひきこもりの人が陥りやすい依存症に「暴力依存」があります。暴力依存は、男女を問わず生じます。

 

 

 

 

暴力が家庭内で生じる家庭内暴力は、低年齢の子どもの不登校でも見られることはありますが、思春期以降のひきこもりになると、もっと多く見られます。

 

 

 

 

特に、中学・高校生にあたる年代は、典型タイプ、非典型タイプを問わず、激しい家庭内暴力が起こりやすい時期です。

 

 

 

 

ただし、典型タイプと非典型タイプでは、若干様子が異なります。非典型タイプでは、親の支配に対する反抗として暴力にウエイトがかかる場合が多く、さらに、暴力が家庭内にとどまらず、家庭外でもグループをバックにした暴力事件にいたることがあります。

 

 

 

 

これに対して典型タイプでは、自暴自棄のよう暴行にウエイトがかかる場合が多く、暴力は家庭内にとどまることが大半です。

 

 

 

 

まれにショッキングな凶悪事件があらわれることがありますが、少数にとどまります。

 

 

 

 

暴力は、ドアをガチャンと閉める、床を激しく踏み鳴らす、壁を叩くといった比較的軽度のものから、暴言、壁に自分の頭をぶつける、窓ガラスを壊す、テーブルをひっくり返す、親に物を投げつける、親を殴るけるといった激しい暴力までさまざまです。

 

 

 

 

ひどくなると、殺意のある暴力になることもあります。暴力が向けられる相手は、母親だけに向けられる場合と、父親やほかの家族にも向けられる場合があります。

 

 

 

 

いずれにしても、暴力がひどくなると、それまで父親が家庭のことに無関心であったとしても、知らん顔をしていられなくなり、何らかの対応に迫られます。

 

 

 

 

言葉の暴力である暴言には、親にたいして「おまえはくだらない人間だ」などの馬鹿にした言い方、「おまえらのせいで自分はこうなった」などの非難、「殺してやる」「死ね」などの脅しがあります。

 

 

 

 

親の呼び方は、「お父さん」「お母さん」などから、「あんた」「おまえ」「てめえ」「くそおやじ」「くそばばあ」「鬼」などに変わります。

 

 

 

 

ちなみに父親のことを「あの物体」と呼んだ例もあります。因縁をつけては暴力をふるい、無理難題を強要したりします。

 

 

 

 

「元気だった昔に戻せ」とか、自分がこうなってからの年月の弁償をしろ」といったり、高額な品物や過大な金銭を次々に要求したりします。

 

 

 

 

「殴りたいような気持ちにさせる親が悪い」といって、母親を殴っていた人もいました。

 

 

 

 

暴力を振るうときは、逆上して顔つきも目つきも変わり、何かに取り付かれているような異様な感じで、まったく別の人格の人間に見えます。

 

 

 

 

自宅で子どもの暴力にさらされる生活というのは、想像を絶するつらさと恐怖があります。

 

 

 

 

暴力をふるわれると、親も恐怖からびくびくし、下手に出る態度になりがちですが、それを見て、「今までえらそうにしてきたのに、なんというざまだ」と、子どもがよけいに腹を絶てて暴力を強めることもあります。

 

 

 

 

また、いつまでも逃げ腰になっていると、逃げないようにドアを閉めて暴力をふるったり、外に逃げ出した親を追いかけてきて、他人の見ている前でも親を殴ったりすることもあります。

 

 

 

 

普段は他人の目を気にしているにもかかわらず、このときは逆上していますから、対人恐怖はどこかに飛んでいってしまっているのです。

 

 

 

 

暴力が終わった後は、ケロッとしている人、謝る人、親のご機嫌とりをする人、親に甘えてくる人など、さまざまです。

 

 

 

 

子どもの激しい暴力には、「親も痛い思いをすることで、自分がどんなにつらい思いをしてきたかを思い知れ」というメッセージが含まれています。

 

 

 

 

そのほか親の支配に対する反抗、自暴自棄など、たいていいくつかの動機が混ざり合っています。

 

 

 

 

そうした複雑な状況で暴力を振るう本人には、被害者意識はあっても加害者意識はありません。

 

 

 

 

ひきこもりにおける暴力は、過剰ストレスで自暴自棄的な状態のときに表れる、衝動的で退行的な反応です。

 

 

 

 

いったん暴力をふるい始めると、暴力によって一次的にストレスが発散できますし、快感があり、親を支配できます。

 

 

 

 

自分にとって都合がよいため、暴力依存になりがちです。

 

 

 

 

ですから、「もう暴力はしない」と本人がいっても、多くの場合、暴力はまた繰り返されます。

 

 

 

 

 

つづく

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