ひきこもりと精神障害
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ひきこもりと精神障害

ひきこもりと精神障害は切っても切れない関係にあります。ひきこもり研究の第一人者である斉藤環氏は、精神障害がひきこもりの第一の原因にあるものを「社会的ひきこもり」に入れていません。

 

 

 

 

繰り返しますがこれは社会的ひきこもりの定義でからであって、ひきこもりという状態を示す人のなかには、精神障害が一次的にあり、二次的にひきこもる人もいます。

 

 

 

 

統合失調症をもつ人であれば、幻覚・被害妄想等から外出ができないときもあります。

 

 

 

 

うつ病であれば、気分の落ち込みのために外出するエネルギーがなくなり、一日中家でひきこもって休息します。

 

 

 

 

このタイプは、障害からくる症状の結果としてひきこもります。ここに、重篤な強迫性障害や不安性障害も含めてもいいかもしれません。

 

 

 

 

いわゆる潔癖症やパニック発作が一時的にあり、汚れや、動悸・発汗・嘔吐感などへの恐怖から外出できない人たちです。

 

 

 

 

ですが、統合失調症やうつ病とは異なり、これらの強迫性障害等については、現実はコロンブスの卵のようなもので、ひきこもりが先か障害が先か、長期化の課程でわからなくなることも多いです。

 

 

 

 

このことは発達障害や性格の傾向とも絡んできますが、ひきこもりのタイプを3つに分けるものの現実にはグレーゾーンにいる当事者も少なからず存在するでしょう。OHT92_bieinotudukunouchi500_TP_V1

 

 

 

 

それは、大げさに言えば、分類分けという作業をする際に避けられないものです。

 

 

 

 

精神障害というタイプに分けて支援を受けたほうがベターな場合、つまり極度に強い症状が現れている場合、このタイプと考えて治療を優先します。

 

 

 

 

医療機関にかかる費用はそれほど高くない

 

 

 

 

精神疾患で受診するときにも、風邪や怪我と同様に、医療保険が適用されます。

 

 

 

 

ですから、心理療法のために何度も通ったとしても、診療費はそれほど高くなりません。

 

 

 

 

一般的には、一回の診療で数百円から数千円です。週に一度、一年間通い続けても十万円程度です。

 

 

 

 

金銭的な援助を得られる制度を活用すれば、負担はさらに減ります。

 

 

 

 

ただし、カウンセリング料金や往診の費用などが別途かかる場合もあり、診療にかかる費用の総額は、医療機関や治療方針によって異なります。

 

 

 

 

あくまでも参考として理解してください。

 

 

 

 

精神科・神経科

 

 

 

 

精神疾患を専門とする診療科です。考え方の偏りが強く、心の病気が考えられる場合に受診します。

 

 

 

 

専門はうつ病、統合失調症などです。

 

 

 

 

心療内科

 

 

 

 

心の問題の対応と、内科的治療を受けられる診療科です。ストレス性の身体症状を治療できます。

 

 

 

 

専門はストレス性の頭痛・腹痛などです。

 

 

 

 

メンタルクリニック

 

 

 

 

心の問題を専門とする医療機関です。スタッフ次第で専門分野が異なるため、事前に確認してから受診しましょう。

 

 

 

 

専門はクリニックによって異なります。

 

 

 

 

大学病院・総合病院

 

 

 

 

大きな病院の診療は、医学的な検査と治療が中心です。各家庭のこみいった事情までは、対応できないところが多いです。

 

 

 

 

不登校・ひきこもりの相談先としては適していません。

 

 

 

 

ひきこもりと回避性人格障害

 

 

 

 

ひきこもりの事例に対して、最近この診断名を用いる医師が増えつつあるようです。

 

 

 

 

「人格障害」とは、心因性の精神障害とみなすことができます。ただし、まだ発展途上にあると見られる多くのひきこもり事例について、それを「人格障害」といった固定的な見方で捉えきれるものなのか、疑問がないわけではありません。

 

 

 

 

さて、「回避性人格障害」はDSM-IVの診断基準では次のような特徴を持つとされています。

 

 

 

 

社会的制止、不適切感、および否定的評価に対する過敏性の広範な様式で、成人期早期にはじまり、種種の状況で明らかになる。以下のうち、4つ(またはそれ以上)で示されます。

 

 

 

 

(1)批判、否認、または拒絶に対する恐怖のために、重要な対人接触のある職業的活動を避ける。

 

 

 

 

(2)好かれていると確信できなければ、人と関係を持ちたいと思わない。

 

 

 

 

(3)恥をかかされること、または馬鹿にされることを恐れるために、親密な関係の中でも遠慮を示す。

 

 

 

 

(4)社会的な状況では、批判されること、または拒絶されることに心がとらわれている。

 

 

 

 

(5)不適切感のために、新しい対人関係状況で制止が起こる。

 

 

 

 

(6)自分は社会的に不適切である、人間として長所がない、または他の人より劣っていると思っている。PP_senrozoi_TP_V1

 

 

 

 

(7)恥ずかしいことになるかもしれないという理由で、個人的な危険をおかすこと、または何か新しい活動にとりかかることに、異常なほど引っ込み思案である。

 

 

 

 

これらの診断基準は、たしかに「ひきこもり」状態のかなりの部分に該当するものといえるでしょう。

 

 

 

 

ただし、重なる部分が大きいことも事実ですが、実はこれらの診断基準は、強い対人恐怖傾向のある人にも当てはまってしまいます。もちろんひきこもりの成人事例に対してこの診断を下すことは、誤りとはいえません。標準化を考えるならこの診断がもっとも適切とすらいいうるでしょう。

 

 

 

 

私たちが全面的に受け入れることができないのは、そもそも「人格障害」という診断をあまり信用していないという事情が理由の一つです。

 

 

 

 

回避性人格障害の診断基準にある行動のパターンは、思春期事例の経過の中で、しばしば一過性にも見られるものです。

 

 

 

 

そのような事例にまで「人格障害」の診断を下すことには、どうしても抵抗があります。

 

 

 

 

むしろ広義の心因性障害の一つとして考えて治療戦略を立てるほうが、有効かつ有意義であろうと思います。

 

 

 

 

ひきこもり・不登校に関連する症状

 

 

 

 

ADHDについて

 

 

 

 

不登校や引きこもりの人の中には、ADHDの人が珍しくありません。

 

 

 

 

ADHDは不注意や多動性、衝動性を特徴とする発達障害で、生活にさまざまな困難をきたす状態をいいます。

 

 

 

 

主な症状

 

 

 

 

〇 不注意・・・集中して話が聞けない。金銭の管理ができない、忘れっぽいなど。

 

 

 

 

〇 多動性・・・よくしゃべる、体の一部を動かす、など。

 

 

 

 

〇 衝動性・・・思いつきをすぐ言動にうつす、など。

 

 

 

 

ADHDと診断される場合、すべての症状が見つめられる場合もあれば、3つの症状のうちの一部が強く認められる場合もあります。

 

 

 

 

個人差はありますが、大人のADHDは、子どものころと比べて多動性が弱まり、不注意が目立つ傾向にあるようです。

 

 

 

 

社会的な立場も変化するため、それぞれの症状のあらわれ方も子どものころとは異なります。

 

 

 

 

ADHDの症状は、個人によっても違いますし、環境によってもあらわれ方が異なります。

 

 

 

 

ADHDと診断される人は、不注意、多動性、衝動性というADHDの症状に子どもの頃からずっと悩まされています。

 

 

 

 

多くの人は自分なりの工夫や対策を考えて努力していますが、それにもかかわらずなかなか状況が改善されません。

 

 

 

 

そのため、自分自身を責めたり、本人が怠けている、悪気があってやっている、あるいは親の育て方のせいといった非難や誤解にさらされたり、つらい状況に置かれがちです。

 

 

 

 

しかし、ADHDは本人の努力不足や家族のせいではありません。

 

 

 

 

自分の特性を正しく把握し、適切に対応することで生活を改善していくことができます。

 

 

 

 

自閉スペクトラム症とは

 

 

 

 

自閉スペクトラム症とは、「社会性」、「コミュニケーション」、「想像力」の領域に特性があるほか、聴覚や嗅覚の過敏さが認められる場合もあります。

 

 

 

 

自閉スペクトラム症は発達障害の一つであり、遺伝と環境の双方が関与して起こりますが、育てられ方が原因で起こるものではありません。

 

 

 

 

自閉スペクトラム症の症状について

 

 

 

 

〇「社会性」の問題

 

 

 

 

他人への関心が乏しい。人の気持ちを理解するのが苦手、人から関わられることを嫌がる、人への関わり方が一方的、表情が乏しいなどの特徴があります。

 

 

 

 

〇 「コミュニケーション」の問題

 

 

 

 

冗談や比喩が理解できず、言葉どおりに受け取ってしまったり、自分の興味のあることを一方的に話したりするため、会話が成り立ちにくいことがよくあります。

 

 

 

 

また、指示が理解できない、人の表情や場の雰囲気を読むことが苦手などの特徴があるほか、せりふ口調や気持ちのこもらない話し方など、話し言葉が独特な人もいます。

 

 

 

 

〇 「想像力」の問題

 

 

 

 

目の前にないものや、実際にない事柄を想像したり空想したりすることが苦手で、概念や抽象的な事柄の理解が困難という特徴があります。

 

 

 

 

また、会話のなかで省略されている部分を推測することが苦手であるため、常識や基本ルールがわからない人と思われがちです。

 

 

 

 

〇 その他の特有の症状

 

 

 

 

音や痛みなどの感覚が敏感、あるいは鈍感であったり、計算力や記憶力など特異な能力が突出しており、知的機能がアンバランスであるなどの特徴があります。

 

 

 

 

自閉スペクトラム症の人たちは、生活に困難を抱えながらも外からはそれがわかりにくいため、発達の問題があることに気づかれにくい場合があります。

 

 

 

 

これまでそうした人たちは、「わがままで身勝手」であるとか、「空気を読まない」などと言われ、つらい思いをしてきました。

 

 

 

 

こうした人たちの特徴は、性格の特徴ともいえます。見方を変えれば、「人の意思に左右されない」、「強い信念を持つ」といった長所ととらえることもできます。

 

 

 

 

しかし、この特徴が著しく、社会生活を営むうえで本人やご家族、周りの人が困っている、あるいはつらい思いをしているならば、適切に行動できるよう対処法を考えたり、支援を受けることが必要となります。

 

 

 

 

日々の困難が積み重なると、精神的にも辛い状況となり、他の精神疾患を併発するなど、二次的な問題につながる可能性もあるためです。

 

 

 

 

自閉スペクトラム症の対応

 

 

 

 

〇 急な変更に対応できない人は

 

 

 

 

自閉スペクトラム症の人は、一定の法則に沿って行動することで安心感を得られますが、予期しない変化が起こるとすぐに動揺してしまいます。

 

 

 

 

そのため、予定などの突然の変更には対応が難しいのです。これに対しては、あらかじめ予定の時間割表を作っておくことが有効です。

 

 

 

 

予定の変更があったときにはその変更分を移動させて新しい予定をそこにはめこむことで、目で見て新しい流れが理解でき、見通しがもちやすくなります。

 

 

 

 

〇 会話がうまくいかない人は

 

 

 

 

自閉スペクトラム症の人は、悪気なく、思ったことをそのまま口に出したり、自分の興味のあることを一方的に話し続けたりして、相手に辟易されてしまうことがあります。

 

 

 

 

予防は難しい場合があるので、相手を怒らせてしまったときの対策を考えることが現実的でしょう。

 

 

 

 

相手を傷つけることや失礼なことを言ってしまった場合は、悪気がないことを添えて素直に謝りましょう。

 

 

 

 

相手が怒っている理由がわからない場合は、周りの人に相手が怒った理由を解説してもらってもよいでしょう。

 

 

 

 

興味があることをたくさん話したい人は、同じ趣味の仲間を見つけることが解決策になる場合もあります。

 

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