ひきこもりの住居と親の介護
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ひきこもりの住居と親の介護

親に介護が必要になったら、別居したほうが経済的な場合があります。

 

 

 

 

 

現在は、ほとんどのひきこもりのお子さんが親と同居生活をしていると思いますが、将来的には、ひきこもっているお子さんと別居する可能性があるかもしれません。

 

 

 

 

このように書くと意外に思われる方も多いかもしれません。多くの親御さんは、お子さんと一生同居し、死ぬまで自分たちが面倒を見なければならないと考えていることが多いからです。

 

 

 

 

しかし、親御さんの健康状態によってはそれがかなわないケースも決して少なくありません。

 

 

 

 

お子さんがひきこもっていても、親が病気にかかったり、要介護状態になるリスクは、一般の家庭となんら変わりありません。

 

 

 

 

介護については、介護度が重くなるほど、介護付有料老人ホームなどへの住み替えを検討したほうが、資金面で楽になるケースが多くなります。

 

 

 

 

自宅で24時間の介護が必要になった場合、ひきこもっているお子さんが介護の多くを担ってくれるのでない限り、介護費用が公的介護保険の給付額を超えてしまうのが一般的だからです。

 

 

 

 

 

介護度が重くなり、介護費用だけで毎月20~30万円を負担している家庭も珍しくありません。

 

 

 

 

親子の同居にこだわったために適切な介護も受けられず、ひきこもりのお子さん自身もどうしたらいいのかわからないまま、時間ばかりが経過する可能性があります。PAK86_doutonbori15152733_TP_V1

 

 

 

 

住み替えを考えるのは気が進まないかもしれませんが、親が60代以上になったら、必ず住み替えのことも検討していただきたいと思います。

 

 

 

 

介護が必要になり、要介護認定を受けた場合、住み替え先として頭に浮かぶのは、特別養護老人ホームです。特別養護老人ホームは、国や自治体が運営している公的施設です。

 

 

 

 

費用負担が比較的軽いことから、待機者が40万人を超えるともいわれています。

 

 

 

 

介護認定を受けたら、すぐに入所できるケースはまれなので、住み替え先としては「特定施設入居者生活介護」の指定を持っている高齢者施設=介護付有料老ホームへの住み替えを考えるのが現実的です。

 

 

 

 

介護付有料老人ホームであれば、要介護度5であっても、食費や管理費などに数万円程度の上乗せ介護費を支払えば、24時間の介護を受けられます。

 

 

 

 

要介護の状態が認知症の場合は、グループホームも住み替え先の候補になります。

 

 

 

 

いっぽう、介護度が軽い場合は、サービス付き高齢者向け住宅などが候補になるケースもあります。

 

 

 

 

引きこもりと三世代同居の問題

 

 

 

 

子どもの教育を考えると、三世代同居がいいと考える日本人は少なくないようです。

 

 

 

 

もちろん、わたしも個人的にはこの三世代がうまく機能していれば、子どもの教育にはいい環境だと思います。

 

 

 

 

しかし、三世代同居は子どもにとってストレスになる場合も多々あります。

 

 

 

 

祖母が母親をいじめる場面を目撃したり、その祖母を憎んだりするのは、子どもの人格形成に悪い影響を与えてしまいます。

 

 

 

 

また、子どもが立場の弱い母親を守ると共依存関係が発生します。

 

 

 

 

家父長制の家庭では、祖父母が孫の将来を勝手に決めてしまったり、忙しい母親が子育ての余裕がなく、子どもが我慢を強いられることになります。

 

 

 

 

祖父母に気を使うあまり、家族で外食できない、旅行に行けない、友達を家に呼べない家庭があります。

 

 

 

 

このような三世代同居の家庭は、かえって子どもの教育にはマイナスになります。

 

 

 

 

特に、祖母が子どもを育てる習慣はなるべく避けるようにしましょう。

 

 

 

 

母親がいるのに、祖母が育てると、子どもは母親に不信感を持ち、見捨てられたと考える場合があります。

 

 

 

 

また孫が可愛いあまり、祖母が子どもをペット扱いすることがよくあります。

 

 

 

 

孫を自分の思い通りに動かそうとする祖母は、口うるさく干渉して子どもをイライラさせます。

 

 

 

 

また、厳しい祖母が子どもをたたく時に、お母さんが遠慮して傍観してしまうと、子どもは母親に裏切られたと感じます。

 

 

 

 

子育ての主導権は、あくまで親が持たなければなりません。

 

 

 

 

当たり前ですが、子どもは誰が母親なのかよく知っています。大人の都合を子どもに押しつけるべきではありません。

 

 

 

 

仲のよい三世代同居は、親にも子どもにも楽しい居場所です。愛情豊かな人たちに囲まれた子どもはたくましく成長するでしょう。

 

 

 

 

しかし、すべての三世代家族が健康なわけではありません。

 

 

 

 

物が豊かになり、価値観が多様になった今日、上下関係の強い三世代同居は、必ずしもベストのライフスタイルではありません。

 

 

 

 

わたしの相談者の中には、三世代で住まなければひきこもりにならなかったと思えるケースがいくつもあります。

 

 

 

 

子育ての優先順位

 

 

 

 

子育ての優先順位をはっきりさせる必要があります。子どもと世間体のどちらを選ぶのか、子どもと仕事のどちらが大切か、子どもと学校の成績のどちらが大切か、子どもと学歴のどちらを重視するのか。

 

 

 

 

わたしたち大人は、この二者択一の中で子どもを優先させなければなりません。

 

 

 

 

それは子どものために親が世間の批判を受けたり、受験勉強で燃え尽きた子どもを学校から退学させる場合もあるという意味です。

 

 

 

 

ひきこもり当事者の親は、もちろん全員ではありませんが、子どもよりも世間体、仕事、成績、学歴を選んで子どもの能力を生かすことができない、場合によってはつぶしてしまう傾向があります。

 

 

 

 

親が子どもの幸福よりも世間体や学歴を大切にするのは、子どもを裏切ることになります。

 

 

 

 

次の引きこもり少年のコメントをしっかり受けとめる必要があります。

 

 

 

 

「大人は嫌いだ。大人は身勝手で子どもの気持ちをまったく考えない。

 

 

 

 

都合の良いときだけ可愛がる。子どもを自分の道具としか思っていないのだ。(16歳・男性)」

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