ひきこもりと不登校の関係
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ひきこもりと不登校の関係

ひきこもりは不登校と同時に語られることも多いです。事実、ひきこもり当事者のなかには不登校経験者が多数含まれています。

 

 

 

関東自立就労支援センターは、不登校の子どもたち(主として中学生)への訪問活動をすることから青少年支援への世界へ入ったのですが、当時(1990年代前半)はひきこもりという言葉はあまり流通していなくて、むしろ「閉じこもり」という言葉のほうが一般的でした。

 

 

 

 

やがて、民間の支援者の間で、「20歳を超えても家に閉じこもっている人が増加しているようだ」といったうわさを耳にするようになり、そうした人たちがひきこもりとして括られていきました。

 

 

 

 

そのうわさのなかには、「昼夜逆転」「家庭内暴力」「自傷行為」などが含まれていました。今ではひきこもりの支援において当たり前のように耳にする言葉たちではあるものの、当時は、事態がより深刻になっていると感じさせるものでした。

 

 

 

 

ひきこもりや不登校等の青少年支援に関して行政の動きは鈍く、この約15年間、主として民間主導で支援が行われてきました。

 

 

 

 

ですから、そのような20代のひきこもりの人たちも民間の不登校支援機関(徐々に学齢期以外の青年も入ってきました)がサポートしていきました。

 

 

 

 

わたしたちもひきこもりの青年たちと会う機会が増えていきました。そうした経緯がありますので、これら20代のひきこもりの人たちについて、おそらく支援者は、「不登校からの続き」として捉えていたでしょう。

 

 

 

 

ですが、現在、不登校→ひきこもりという図式は、たしかにひとつの正解ではありますが、そればかりでもないようです。OHT96_asahikawaekinohome500_TP_V1

 

 

 

 

「ひきこもりの社会学」(世界思想社、2007年)で、井出草平氏は不登校とひきこもりの関係について以下のように書いています。

 

 

 

 

「不登校のうち、2割程度は「ひきこもり」に移行する。残りの8割程度の不登校は「ひきこもり」にはならない。そして、この不登校の2割の移行グループが「ひきこもり」の中での6~8割程度に相当する」

 

 

 

 

この記述は、わたしたちの実感ともおおよそ一致しています。ですがこの記述は、2~4割は不登校体験をしていない、つまり高校や大学まで通ったものの、その後ひきこもりとなった人たちがいることも示しています。

 

 

 

 

確かに、不登校経験がないにもかかわらず、就職活動や職場で挫折を積み重ね、ひきこもりになった当事者たち(あるいはそうした子どもを持つ親)との出会いが特にこの3~4年は多くなりました。

 

 

 

 

また、学校(高校・大学・専門学校等)卒業後、フリーターをしばらく続けたものの、徐々に家での生活が長くなっているという当事者たちもいます。

 

 

 

 

このように、ひきこもりには精神医学や不登校や就労といった、重くてややこしい問題が渾然一体となってくっついてきます。

 

 

 

 

また、不登校→ひきこもりという図式に当てはならない人も少なからず存在しています。このことは、ひきこもりを経済や雇用の問題とも結びつけます。

 

 

 

 

また、たとえば「発達障害」の問題とも実は絡んでいます。ある意味で、ひきこもりをめぐる現在は混沌状況だといっていいと思います。

 

 

 

 

不登校が長く続くと、ひきこもりに移行します。学校だけでなく、社会全体への不安や恐怖を抱えて、家から出られなくなるのです。

 

 

 

 

ただし、その割合はけっして高くはありません。不登校からひきこもり状態になるのは、およそ3割の子だといわれています。

 

 

 

 

それ以外の7割の子は、なんらかの形で社会と関わっていきます。

 

 

 

 

大人は子どもが不登校になると将来を悲観しがちですが、将来はけっして暗くはないのです。

 

 

 

 

また、たとえひきこもり状態になっても、周囲が本人の話をよく聞いて、対応をしていけば、改善は十分に望めます。

 

 

 

 

不登校・ひきこもり状態になると、社会との接点が減り、理想と現実とのギャップが広がります。

 

 

 

 

現実を体験する機会がないからです。対話や外出を増やして、経験をつむ機会をもうけ、社会復帰をサポートしましょう。

 

 

 

 

ただ悲観するのではなく、行動することで、事態は改善していきます。

 

 

 

 

不登校のサインとは?(子どものSOSに気づく)

 

 

 

 

不登校になる前に、さまざまなSOSサインが見られることが少なくありません。このサインに気づき、立ち止まることで、不登校を未然に防ぐことができる場合があります。

 

 

 

 

「出席状況にあらわれるサイン」

 

 

 

 

1、不登校のサイン

 

 

 

 

〇 理由がはっきりしない3日連続の欠席(欠席理由は「風邪」でも、ずるずると長引く、断続的に繰り返す)。

 

 

 

 

〇 休日の翌日の欠席が多い。

 

 

 

 

〇 行事になると休む。

 

 

 

 

〇 遅刻、早退が多い。

 

 

 

 

「学校生活にあらわれるサイン」

 

 

 

 

〇 授業中、精彩を欠き、集中力に欠ける。

 

 

 

 

〇 休み時間や給食時、他の子と交わらない・元気がない。

 

 

 

 

〇 これまでと異なり、提出物などを出さなくなる。

 

 

 

 

〇 体育を休みがちになる。

 

 

 

 

〇 体の不調を訴え、保健室に行くことが多い。

 

 

 

 

〇 カウンセリングルーム(相談室)に行くことが多い。

 

 

 

 

〇 急いで帰宅したがる。

 

 

 

 

〇 部活や委員会活動をやめたがる。

 

 

 

 

〇 成績の急降下。

 

 

 

 

「家庭生活にあらわれるサイン」

 

 

 

 

〇 朝の準備に時間がかかるようになる。

 

 

 

 

〇 頭痛や腹痛を訴えることが多くなる。

 

 

 

 

〇 今までは気にしなかったような、細かなことを気にするようになる。

 

 

 

 

〇 学校や先生、友達への批判が多くなる。

 

 

 

 

〇 喜怒哀楽が激しくなる。

 

 

 

 

〇 仲良しだった友人と交わらなくなる。

 

 

 

 

〇 退行・幼児返り・母子分離ができなくなる。

 

 

 

 

2、不登校のサインに気づいたら

 

 

 

 

①子どもについての情報や資料の検討

 

 

 

 

出欠状況、生徒指導資料、成績、答案、作文、など、手元にあるその子に関する資料を集めてファイリングし、最近の変化などを検討します。

 

 

 

 

②前担任、教科担任、部活動顧問、養護教諭、スクールカウンセラーなどから情報を得ます。

 

 

 

 

③行動の観察・・・・本人の授業中の様子、休み時間、給食や掃除当番、クラブ活動など、いくつかの異なる場面での行動をそれとなく観察します。

 

 

 

 

④本人との面談・・・・・何か困っていることはないか、友達関係は最近どうか、など率直に尋ねてみます。「先生は自分のことを心配してくれている」ということが伝わるだけでもよいのです。

 

 

 

 

⑤保護者との面談・・・・・電話やメールではなくできるだけ直接会って面談します。

 

 

 

 

⑥校内での共通理解・・・・・校内で共通理解をはかり、協力して欲しいこと(見かけ声をかけてほしいなど)を具体的に伝えます。

 

 

 

 

⑦関係機関との連携・・・・・「友達ができない」「いじめ」などの理由で、すでに教育相談所などに通っている場合もあります。保護者の了解を得て連絡をとります。

 

 

 

 

 

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団体概要
団体名
関東自立就労支援センター
理事長:
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理事:
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理事:
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住所
東京都東久留米市浅間町1-12-9
TEL
042-439-4355
メール
ki6jt7@bma.biglobe.ne.jp
活動内容
・若年者の就労支援、
 学習 支援、生活訓練
・共同生活寮の運営
・教育相談の実施
・各種資格取得支援